穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

宙を飛んだら骨が飛んだ ~後編~

夜中にクロスバイクでコケて瀕死の怪我を負ったものの、なんとか自力で家に帰りついた穴ぼこオヤジ。
右膝を強打した上に、左手小指も骨折の疑いが濃厚だったので、一夜明け、急いで病院へ行くことに。
ちなみに、骨折思しき小指は、アイスクリームを買う時に漏れなくついてくる木製スプーンが小指の形にジャストフィットだったので、添え木代わりに包帯で固定して応急処置を施してみたんだけど、思いの他効果的だったようで、何気に前夜はぐっすり眠ることができました(笑)

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で、病院とは言っても、骨折は確実な状況かつ、この日は休診日も多くて、もはや駅前のクリニックで診てもらうレベルじゃないだろうと思ったので、がっぽり初診料は取られるものの、自宅からコミュニティバス一本で行けることもあって、ここは町田で一番メジャーな町田市民病院へ向かうことに。
でもって、小雨降りしきる中、病院に到着し、受付で初診の手続きをしようとすると、係りの人から想定外の非情なお知らせが。

なんと、整形外科のみ初診外来を受けつておらず、直接来ても診察することは出来ないのだとか。
って、えぇぇ~!なんで整形外科だけダメなん?
もはや諦めて帰る訳にもいかないので、ダメ元で交渉してみたものの取り合ってもらえず、結局、近所のクリニックを教えるので、そこで紹介状を書いてもらって来院してくれとのこと。
なんじゃそりゃ、明らかに急を要するレベルだと思うのだけど、骨折をしている市民を門前払いする市民病院って、なんなの?
と、納得いかない怒りと痛みを抱えて、仕方なく、小雨の中、教えてもらったクリニックのある駅方向へよちよちと向かう穴ぼこオヤジなのでした。
で、教えてもらったクリニックでは、すぐに診てもらえたのだけど、レントゲン画像を見た瞬間に、先生が放った一言がこれ↓

「あら、骨が飛んでるねぇ!」

えっ?!
飛んでるって、なんですのん?(汗)
折れてるんじゃなくて、飛んでるって、ちと斜め45度過ぎやしませんか。

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実際のレントゲン画像。確かに骨が飛んでいる?

 

ということで、詳しく先生の話を聞くと、なんでも、小指の第一関節の腱で繋がっている箇所の骨が折れたらしく、その折れた骨の部分が腱に引っ張られるようにして、第一関節の骨と骨との間に留まっている状態になっていて、そのような骨の折れ方を業界では「骨が飛ぶ」と言うのだそうな。
そして続けざまに、早々に手術が必要なので、紹介先の病院で診てもらってくれとのこと。

てか、えっ?手術すかっ!
こりゃ予想以上に、厄介だぞ。

もとい、だから最初から大きな病院へ行ったのに...とブツブツ思いながら、これで市民病院へ逆戻りかと思いきや、なにやら専門性の高い手術らしく、横浜のとある大学病院を紹介してもらうことに。
ということで、後日紹介状を取りにいくことになり、取り急ぎの応急処置を受けて、この日の診察は終わり。
ちなみに、右膝の方は骨には異常が無かったので、とりあえず湿布薬で様子を見ることなりました。

そんなこんなで、やれやれ、と思っていたところ、その日の夕方に突然、携帯に先生からの直電が...
恐る恐る出てみると、紹介先の病院が外来の診察を行わなくなったということで、心当たりがあれば自力で病院を調べてみてくれと言われる始末。

えっ?、もしかして医者に匙投げられてる?
なんか、リアルに骨折り損のくたびれ儲けなんだけど(泣)

ただ実際に調べてみると、手の手術を専門に行う病院そのもが確かに少なく、探すのにかなり難儀したのだけど、つてを頼って、川崎のとある病院に名医がいるとの情報をゲットできたので、紹介状を手配してもらい、その病院で診てもらうことに。
そんなこんなで、たらい回しの刑に処されている間に、土日をまたいでしまったので、急いで翌月曜の朝イチで川崎の病院へ直行しました。
ただし、残念なことに、診察日の都合でお目当ての名医と噂の先生に診てもらうことは叶わず、とはいえ事態は急を要していたし、名医の先生にも穴ぼこオヤジのカルテに目を通してもらえるようなので、とにかく治療を優先して別の先生に担当してもらうことになりました。
ちなみに、その先生、穴ぼこオヤジにとってはなんのありがたみも無いのだけど、竹野内豊イチローを足して割ったような、かなりのイケメン先生。
だもんで、さぞ女性患者が殺到しているかと思いきや、いかんせん川崎というだけあって、爺ちゃん婆ちゃんと工場のおっさんしか来ないので、ある意味、宝の持ち腐れ状態になってた(笑)

で、そんなイケメン先生に早速、診てもらったところ、レントゲンを見るなり、開口一番「なんでもっと早く来なかったの」って、そりゃないよ(泣)
なんでも、折れてすぐにギプスで処置ができていたら、手術をしないで済んでたかもしれなかったのだとさ。

そんな訳で、とりあえずダメ元で小指を反るようにしてギプスで固定して、試しにレントゲンを撮ってみたのだけど、残念ながら骨は元の位置に戻らず、やはり手術しかないという結論に。
ただし手術をした場合、折れた骨をワイヤーで元の位置に固定する手術になるのだということで、術後、1か月以上は左手を動かすのは厳禁。
しかも、それでも骨の位置がズレてくっつく可能性もあったり、当然、リハビリにも相応の時間が掛かかったりで、イケメン先生曰く元通りに治る可能性は70%程度なのだとか。

う~ん、そこまでしても、元通りになるとは限らないのかぁ。
おまけに、左手が使えないのだとすると、当然、仕事は無理。
って、おい待て、そんなことになったら、骨折が治る前に飢え死にしてまうやないか!(爆)

と脳内であれこれ考えている傍から、手術をするなら急ぐ必要があるので、今この場で穴ぼこオヤジに決断を促すイケメン先生。
まぁねぇ、これが超絶ピアニストやイケてる手のパーツモデルであろうものなら、迷うことなく手術を決断するのだろうけど、しがないアラフィフのオッサンの小指にそこまでの価値があるはずもなく、ましてや、1か月も無収入になってまでするべきか、そら色々躊躇しちゃうよ。
で、一応参考にと、イケメン先生の考えを尋ねてみたら、当然、手術をするとのお答え。
そら医者に尋ねればそう言うしかねぇべな。
じゃぁと、似たようなケースで、他の患者さん達ならどうしてるかも聞いてみたんだけど、これまた全員手術をするであろうとのこと。
というのも、この辺りだと、工場の作業中の事故でやって来る患者が大半なので、現場復帰を目指して、皆、手術をしていくのだそうな。
って、川崎の病院で聞くだけ野暮な話だった(汗)

はてさて、どうする?
たかが小指、されど小指。
ある意味、残された人生を左右しかねない決断に迫られる穴ぼこオヤジ。

よし、こうなったら最後に恥を忍んでこれを聞いて決めよう...

「あの~先生、手術をしなくても...ゴルフはできるようになりますか?」

するとイケメン先生が
「小指を伸ばすことはできないけど握ることはできるので、ゴルフは大丈夫だと思いますよ」との返答。

と、その瞬間、答えは決まったね。

「じゃ、手術はしない方向で、お願いします!」

いやはや、最初からそれを聞いておきゃ良かった(笑)
そんな訳で、まぁ小指が曲がったままの状態にはなっちゃうけど、痛みも徐々に無くなるようなので、あえて手術をしないという選択をしてみました。
この先の穴ぼこ人生で、瓶入り牛乳を華麗に飲んでみたり、左の耳の穴を気持ちよく掻くことができなくなるのは残念だけど、人生、生きていれば、何かを諦めて受け入れるしかない時もあるよね。
ついでに言うと、そんな穴ぼこオヤジの決断に関して、お目当てだった名医の先生も、自身が同じような立場の患者だったら、自分も手術をしなかったかもしれないと言っていたのをイケメン先生が教えてくれて、何気にありがたかったね。
患者目線の考えを言ってくれる病院って案外少ないので、良い病院だと思うよ。

ちなみに、手術はしないことになっても、小指を伸ばした状態を維持させておくのと、折れた骨の位置を安定させるために、ギプスで固定したまま1か月程度様子をみることに。
で、その後、毎週レントゲンを撮って状態を診てもらったのち、経過も順調だったので、ギプスと共にイケメン先生ともお別れをして、事故から40日後に一連の治療は終了となりました。

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熱湯で柔らかくして成形する強化プラスティック製のギプス。便利だけどちとお高めだった(笑)

 

ということで、まだ吊ったような痛みや違和感は残っているけど、なんとか日常生活は送れるようになっております。
で、肝心のゴルフの方はというと、一応プレーはできたけど、飛距離とスコアはどうも今ひとつな感じ。

まぁでも、贅沢を言っちゃあきませんな。
元より、それが小指のせいなのか腕のせいなのかは知る由もないけど(爆)

それにしても、ほんと色々大変な年末年始だった。
ただし、これで一安心といかないのが穴ぼこ生活!?
実はこの後、更なる波乱が穴ぼこオヤジを襲うことになるのだけど、これまた続きは.次回更新にて。

いやぁ、まいったまいった。