穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

オオカミの桃

誰にでも、はじめて口にして、衝撃を覚えた味の一つや二つの思い出ってば、あるよね?
で、穴ぼこ生活で衝撃を受けた味といえば、真っ先に思い出すのがコレ。

今から十年前なら、高級スーパーで見かけることもあった伝説のトマトジュース。
当時、かつての職場の同僚に教えてもらって飲んでみたところ、トマトの甘みや旨味だけを、こうも凝縮できるものかと、呆れるほどの衝撃を受けたものでした。
それまで飲んでいたトマトジュースは一体なんだったのか!?
と、本気で思ったのを今でも覚えてます。

その後、スーパーとかで見かけた際には、その都度買っては飲んでいたんだけど、
いつしか店頭で見かけることも少なくなり、今では、製造元の通販でしか、ほとんど手に入らないような、幻のトマトジュースになってしまいました。
しかも、その通販ですら、あっという間に完売してしまう有様。
なんかブームになるきっかけでもあった?
それとも、希少性が人気を引き立てているのかな?

んな訳で、以来、まるで初恋の同級生がいつのまにやら人気アイドルへとなり、手の届かない遠い存在になってしまったような、淡い恋心をトマトジュースに抱き続けながら、今日まで生きてきたのでございます(笑)

そんなある日の夕方。
地元デパートに入っているカルディで買物を済ませて、隣の名産品を扱っているお店を物色していると、なにやら箱積みされた一角に目が留まります。

はて?
なんだろな?
気になって覗いてみると、ダンボール箱のラベルには、なんだか見覚えのある文字が...
ん!?
オオ〜ッ!
オオカミの桃だぁ〜!

今や、パソコンのモニター越しで、そのお姿を拝むことしか出来なくなってしまった、あの彼女が
なんと、目と鼻の先で、自分に満面の微笑を投げかけてくれているではあ〜りませんか!
あああぁ!
ずっと、会いたかったよ〜
今すぐにでも、この手で抱きしめて、君を飲み干したい!
僕の財布と引き換えに、君を取り戻すんだ!

...えっ?!
1本840円?!
そ、そ、そんなに高かったっけ?
当時は、もう少し安かったような記憶がするんだけど...
はてさてどうする?!

久々の再会も、コストパフォーマンスという経済用語が二人の間を引き裂こうと襲ってきます。
頭を抱えながら、苦悶の表情を浮かべて嫁を見るワタクシ。
でもって、しょうがねぇなぁ〜
という顔でワタクシを見る嫁。

とここで、嫁が動いた!
やおら財布に手を伸ばします。
イヨ!
嫁日本一!
そして旦那!
最低やぞ〜!

この際、誰が買うのかは重要ではない! ( ̄ー+ ̄)
飲むことがなにより重要なのだ!

そんな訳で、さっそく家に連れ帰って、数年振りとなる再会を祝すことに。
それにしても、偶然とはいえ、よくぞ店頭で売ってくれてました。
相変わらずネット通販は盛況のようだし、ほんと奇跡の出会いってやつですな。

でもって、ゴクリと一杯。
いやぁ、さすがはオオカミの桃。
数年ぶりに飲んでも、その味わいが変わることはありません。
これぞ、トマト!という、自然身溢れるそのお味。
なんせ、1本840円だからね。
大事に飲まなきゃ。

って、嫁!!!
ゴクゴク飲み過ぎやぞ〜!
とは、決して申しません。