穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

オリンピック禍

慢性的な首痛に加えて昨年から始まった五十肩の悪化が著しくて、キーボードを「鬱」もとい「打つ」ことが難儀する為に、更新どころじゃなかった穴ぼこ生活。
そうこうしている間にも、なりふり構わず東京五輪の開催へ向けて国家が暴走する様を連日見せつけられてばかりで、いやホントに鬱になりそうな今日この頃。

思うに、なぜ、かつての日本が無謀な戦争に突き進んだ挙句、膨大な犠牲者を生んで、尚且つ、それら総括もなされず、責任の所在も曖昧にされたまま現代に至っているのか、東京五輪開催に向かってアクセル全開の政治と社会を見るにつけ、まさに「歴史は繰り返す」と言わんばかりの有様だ。
まぁ、同じ過ちを繰り返すのは、過去から学びや気付きを得ていないだけの話なんだけど、例えば、学術会議や公文書管理を巡る自公政権の対応一つ取っても、知見や科学的態度の一切を無視し、客観性を担保しない姿勢を隠そうともしなかった訳で、歴史や事実を直視せず、改ざんや隠蔽が横行するようなご都合主義を貫けば、そりゃ同じ過ちを繰り返すのは当たり前の話であり、事今に至っては、もはや過ちすら無かったかのように振る舞うレベルにまで劣化が進んでいる。

そんな訳で、劣化は政治に留まらず、官僚や行政にまで及ぼすようになり、そして現在、そのしわ寄せが国民生活にダイレクトに響くようになっている状況にも関わらず、恐ろしいことに未だ30%以上(普通の民主国家であればせいぜい10%レベルでしょ)も内閣支持率があるという現実は、もはやディストピアしか言いようがないね。
まさに「魚は頭から腐る」を国家レベルで体現し、そしていよいよ尻尾まで腐り始めているのが、今の日本なのだと思う。

実際、後手を踏み続けている新型コロナ対策や東京五輪の強行開催によって、様々な社会の歪が露わになっても尚、なんら顧みることなく、その場しのぎの手当てを施すだけで、まるで何事も無かったかのように社会が動き続ける様を見るにつけ、この国は完全に自浄作用を失い、そして本当に日本の社会は崩壊してしまったのだなと強く思っている次第。
それこそビルのように音を立てて崩れていけば、皆で崩壊を実感できるのだろうけど、社会の崩壊は、静かに、そして弱い所から、即ち声なき弱者から、じわじわと壊れていくものなので、皆が崩壊に気付く頃には既に手遅れなのだと思う。

そんな訳で、開催が決まった当初から東京五輪に大反対だった穴ぼこオヤジなのだけど、この期に及んでは、むしろ開催してくれた方が良いんじゃね、と考えるようになった次第。

そもそも「震災復興の証」とのたまっていた時点で既にまがい物臭に満ちていたのだけど、コロナ禍に陥った途端に、何の断りもなく「コロナに打ち勝った証」に変貌する辺りからして、いかに東京五輪が虚飾にまみれたいい加減なイベントなのかを露呈してもいる訳で、そういや「絆を取り戻す」なんてのたまっていた大臣もいたけど、むしろ絆を切り刻むが如く、差別や分断をせっせと後押しているのが今の政権与党な訳で、彼らが口にする「絆」ほど物騒な物はないっしょ。
挙句、オリンピックに反対する人々は反日なのだ!と、止めを刺しにくる安倍前総理のご登場とまで来るもんだから、日本て、なんて素晴らしい国なんだろうね。
まさに被災者を、コロナ患者や医療従事者を、そして国民を愚弄し蔑ろにしてまで強行するオリンピックって、一体、誰の為に、何の為に開かれるのだろうか。

www.nikkansports.com

そもそもコロナが無かったとしても、猛暑を筆頭にスポーツに適さない環境下で行われる、アスリートにも観客にとっても安心安全とは言えない大会になる懸念がただでさえあった中で、これに明らかな準備や人材の不足に加えて、お粗末なコロナ対策の中で五輪大会が繰り広げられる訳で、まともな運営なぞ出来る訳が無く、どう考えたって史上最悪なオリンピックにしかならんでしょ。

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文字通り、1億2千万をドブに捨てたらしい


利権にまみれた側からしたって、もはや開催して得られる物より、失う物の方が大きいように思うのだけど、まるでブレーキの無い車を走らせているようなもんだよね。

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さすがにトヨタにはブレーキがついていたか


東京ではコロナの第5波に発展する動きを受けて、慌てて緊急事態宣言を出したけど、信頼を失った政権や、ガバナンスの欠落した役所の言うことを、果たしてどれだけの人が聞くのだろうか。
そしてそんな自覚があるのかどうかは知らんけど、民主国家とは到底思えない、ピンポイントで酒販業者に対して強権的な施策を打ち出す始末。
さすがに批判を浴びてドタバタの末に撤回してたけど、オリンピックの為ならなりふり構わず、平然と国民に牙を向く姿勢を見せたことは、現政権の本性をよく表した出来事として記憶しておく必要があると思う。

まぁそれもこれも、国会を頑なに開こうしない政権与党のご都合主義によって自ら招いた所業も言える訳で「無理を通せば道理が通らぬ」を地で行くが如く、この先、続々とボロを出しまくることになるのだろう。

そんな訳で、選手達にとっては気の毒な話でしかないけど、これからの1ヶ月間は、腐りきった日本の現状をオリンピックを通じて世界に晒し続けることになるのかと。
恐らく、これまでと通りというか、それ以上に政府、五輪関係者によって国内メディアはアンダーコントロールされるのだろうけど、海外メディアにはその手は通じないからね。
政府、五輪関係者にとって都合の悪いことを隠そうとすればするほど、むしろ悪臭を放ち、海外メディアの格好のネタとして、全世界に発信されまくる羽目になると思うよ。

そういえば、日本人選手がメダルを取る活躍を見せて盛り上がれば、政権の浮揚に繋がって衆院選の追い風になるとの一部報道もあるけど、恐らくそれなりには盛り上がるのだろうけど、別に日本人選手がメダルを取ったからって、それでコロナが収まる訳でも無く、ワクチンや保障が行き渡る訳でもないので、閉会した途端にオリンピック熱はあっという間に冷めるだろうね。
むしろ、オリンピック禍の中で、益々事態は悪化していくだろうから、日本にとっては、五輪後により厳しい現実が待ち受けていることになるかもやしれず。

ということで、東京オリンピックによって、これまでの政権がせっせと誤魔化しながら溜め込んできた汚物が、白日の下に晒されることになるのだとしたら、強引にでも開催する意義があるってもんだよ。
だだし、劣化した政権の尻拭いは国民がするしかないのだけどね。
そんな訳で「震災復興の証」でも、「コロナに打ち勝った証」でもなく「日本が崩壊した証」となるオリンピックになることで、日本が再生する機会を得られることを願うぐらいしか、オリンピックに夢や希望を持てそうもないのは、あまりに虚しぎるけど...

しかしまぁ、次から次へとスキャンダルが出てくるね。
個人的に、小山田圭吾の一件では「因果応報」が思い浮かんでしまったのだけど、なんだかこの先の日本を暗示しているかのような出来事に思えて仕方がないよ。
ちなみに、編集長の訳の分からない謝罪文でやり過ごそうとしてるみたいだけど、本来ならロッキンオンジャパンにしろクイックジャパンは廃刊レベルの事案でしょ。
小山田に非があるのは当然としても、彼のグロテスクな話をショーアップして世に放った出版社の社会的責任は大きいと思うよ。
結局、誰も責任(検証と反省)を取らないから、今になって、こんな騒動になっているんだよね。
どちらの雑誌名にも「ジャパン」と付いているのが、あまりに暗示的過ぎる。

そんなことを書いている側から、今度は開会式のディレクターを務める元ラーメンズ小林賢太郎について、欧米が敏感に反応しそうなネタが急浮上。

mainichi.jp

一方で、東京周辺ではコロナが感染爆発しそうだし、いやホント、この先どうなっちゃうんだろう。

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