穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

最悪のシナリオ

まずは自画自賛から。

検査対象を広げない限り、悪手を出しまくる無能な政府のお蔭で、あっという間に大流行が起こり、国中がパニック状態に陥る可能性は限りなく高いのだけど、それでも非を認めず、現実を直視しない態度を日本政府は取り続けることは必至だろうね。
もしそんな事態が本当に訪れることにでもなれば、当然、諸外国では日本への渡航禁止や日本人の入国禁止の措置が取られ、日本国内の経済活動も著しく停滞し、なにより医療体制も崩壊し、更には、政権与党がバラまいてきた排外主義ウィルス?が社会不安を増大させるなど、もはや地獄絵図しか思い浮かばん。
そうなれば、オリンピックどころの話じゃなくなるだろうね。
まさに日本崩壊。

これ2月20日に更新した穴ぼこブログでの一節。
残念ながら、まさにトレースするように、事態は悪化の一途を辿ってきている。
ちなみに穴ぼこ嫁からは、穴ぼこオヤジの勘が当たったねと言われたのだけど、全力で否定させてもらった。
なぜなら、これは勘でも予言でもなく予測できたことなのだから。

PCR検査の高いハードルが象徴するように、当初から安倍政権は感染実態を明らかにしないベクトルで対策を講じてきており、全体の8割とされる重症化に達してない感染者に対する対応を今に至るまで取っていないのだから、彼らが感染源となって大流行を引き起こす恐れが高いことは、むしろ予測できない方がおかしいくらいの話。

タレント志村けん阪神タイガース藤浪の感染例が示すように、人口密度の高い都市部であれば、いつどこで誰もが感染してもおかしくない程、蔓延している状況は疑いようもない。
にも関わらず、公表されている国内感染者が現時点で1500人にも満たないって、この数字を一体、どう信じろというのだ。
そんな訳で、医師の判断によるPCR検査が可能になったことから、今後、著名人の感染が明らかになるケースが増えてはきそうだね。

そういえば、橋下徹や作家の百田尚樹にも怪しい症状(穴ぼこオヤジの時と似ているんだよなぁ)が出ているらしいけど、果たして彼らはPCR検査を受けるのだろうか。
穴ぼこオヤジがそうであったように、新型コロナかもしれないもやもやを抱えるだけでなく、家族は元より、他の誰かに伝染してしまうかもしれない心配や不安、諸症状が長引いた際にいつから社会復帰していいかの判断もままならないなど、なんとも宙ぶらりんな、まさに重症化患者以外は自己責任でお願いします的な、感染者対策の国の無策っぷりを身をもって思い知らされていることだろう。

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で、いまだに、医療崩壊に繋がるとして検査拡大に否定的な論調が蔓延っているのには呆れる他ないのだけど、軽度の感染者の存在を無視して感染が広がるような状況を放置していることの方が、やがて大流行を引き起こし、もっと重大な医療崩壊を招く恐れが高い訳で、本末転倒な話でしかないんだよね。
まさに検査拡大の失敗例として韓国を笑い者にするネットでの反応が見られていたけど、実態はむしろその逆で、検査数を増やして感染の実態に迫り、感染者のトリアージをすることによって医療の最適化を図ったことで、感染の広がりをかなりコントロールできているというのが世界的な評価なのだけど、それこそ橋下徹百田尚樹らが、自らの体験を通じてこれまでの論調に変化が見られるのか、ちと興味深いところではあるね。

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いずれにしろ、ウィルス対策に国境はない訳で、日本政府は、この韓国の状況をどこまで把握し情報共有などの連携を図ることはしているのだろうか。
本当に日本の安全保障のことを第一に考えるのであれば、直ちに韓国を参考にすべきだと思うのだけど、残念ながらあんまり期待はできそうもないなぁ。


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で、陰謀論に乗っかるのは趣味じゃないけど、玉川氏の急な冬休みには、何かしらの政治的圧力が作用し、その間に何か大きな動きがあるのではないかと勘繰っていたのだが、案の定、彼がモーニングショーを休んでいる間に一気に事態が急変しはじめた。

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東京五輪の延期は誰もが想像できた話で別に驚きはしないのだけど、既に様々な指摘がなされているように、任期内になんとしてでも開催をしようという安倍首相の拘泥振りが伺える決定だ。
もちろんパンデミックが収束するに越したことはないけど、よほど効果的なワクチンと処方薬が開発されない限り1年後の開催は無理だと思う。
欧米での感染のピークがいずれ収まったとしても、今後、南半球で感染が広がっていく恐れもあり、1年を通して世界中で流行が続いていく可能性も高い。
まして、インフルエンザのように定番化する可能性だってあり、はてさて新型コロナウィルスに勝利する完全な形での開催とは、何を以って言えるのか疑問だけが残ってしまう。
「口は災いの元」とよく言うけど、色々な意味も込めて、穴ぼこブログでは「総理の口は人災の元」とだけ言っておく。

そして、ここへきて小池東京都知事のお出ましだ。
今まで鳴りを潜めていたかと思えば、連日、危機感を煽りまくりのこのギャップは一体なんざんしょ。
まぁ危機管理の鉄則としてリスクを多めに見積もること自体は否定しないけど、これまで散々感染の実態を明らかにしないでおいて、一体どの口が言っているのだというが正直なところ。
実際、やれ国難だ緊急事態宣言に相当するだとか最大級の危機を煽ってはいるけど、科学的な根拠はほとんど示してはいなんだよね。って、誰かさんの一斉休校の時と一緒じゃん?
とまぁ、そりゃそうだろう、都の感染者が300人も満たない時点で国難だと言われても、なんのリアリティもない。
感染実態とかけ離れた、僅か都民の0.002%の感染者数でもって、都民に自粛を迫るにはあまりに説得力を欠いているとしか言いようがないんだよね。
これまで感染者数を過小に評価し、都民の健康と安全を蔑ろにしてきた愚策を、危機感と不安で上書きしようとは、さすがはポピュリズム政治家の女王?だけのことはあるよね。

今更、日本の感染対策の方針は、検査を重症化患者に絞り医療体制を確保する戦略だったとして是認する向きもあるけど、それは断じて違うと言っておきたい。
なぜなら2月初旬、穴ぼこオヤジが今の橋下徹百田尚樹のように謎な風邪症状に見舞われれ、都の保健所や専用のコールセンターに問い合わせた時に直面したのは、検査対象に該当しない患者には、なんのガイドラインも無く、感染の有無に関わらず自己責任で治してください、というまさに無策そのものだったからだ。

感染症の対策とは、死亡者を出さないようにする重症患者の対策と、感染者を増やさないようにする感染対策の両輪が機能してこそ効果が表れるものだと穴ぼこオヤジは考えている。
そもそも重症の感染者は行動範囲が限られているので、家族と院内での感染リスクが高くなるけど、一方で、無症状や軽度の感染者は普通に社会生活を送ってしまうので、特に人口密度の高い都市部では、検査対象に該当しない、かような感染者の存在が市中感染のリスク要因に成り得ることは容易に想像できる話だ。

つまり何が言いたいのかというと「持ちこたえている」とか「瀬戸際」と言うのはちゃんちゃらおかしい話で、都市部では相当に感染が広がっている可能性が高く、欧米を襲っている爆発的な感染が、東京や大阪で巻き起こるのはもはや避けられないということだ。
そしてそれは、検査基準を満たさなかった感染者への対策をまったく取らなかったに等しい政府や、それに追随していた行政の怠慢が招いたことになるのだと思う。

話が戻るけど、ある意味、藤浪選手の感染発覚のケースが、実はその証左にもなっていて、彼には風邪のような症状は無かったので、本来なら今の検査基準ではPCR検査の対象者とはならない訳で、御多分に洩れず、いくつかの病院を受診した後、医師の判断で検査に辿りついているんだよね。
即ち、もし彼が市井の人であったり、健康への意識が低かったならば、検査に辿り着けなかった可能性があった訳で、つまりは、感染の自覚が無いまま社会生活を送り、感染を広げる役目を果たしていたかもしれず、そして感染が判明する経緯を公にしなければ、嗅覚、味覚障害といった軽い症状でも感染している可能性があることが知られないまま、単なる一感染者としてカウントされて終わっていた話でもあるのだ。

今回明らかになったことは、軽度の感染者が存在していることを改めて世の中に知らしめただけでなく、今の検査基準では多くの感染者が見過ごされてしまう事実を突きつけた意味で、この一件には重要な意義があり、これを契機に、それまでの検査基準の流れを全く変える、感染対策における大きな転換点となりうるかもしれないと思う次第。
藤浪選手の知見と行動に敬意を覚えるのと同時に、これが事実上の検査基準の緩和となって、後々検査が増えることで、感染の実態がより明らかになることを望むばかりだよ。

www.nikkansports.com

そんな訳で、ダイヤモンドプリンセス号で世間が大騒ぎしている時に、実体験を通じて、このままでは大流行が起きることに気付き、1か月以上前から穴ぼこブログに書き記してきたつもりなのだけど、残念ながら、諦めと覚悟が必要となる段階に入ってしまったと思わざるをえない。
本来なら、今すぐにでも社会活動を止めるべき時期だと思うのだけど、これから具体的な検討に入るって言ってるんだから、何から何まで、この国の危機管理はお粗末だなと思い知らされることばかりで虚しくなるよ。
無知や無教養でコンプレックスの塊のような人物を国の最高権力者にしてしまった罪は重いね。
民主主義における国家権力のあり方をまるで分かっていない、まさに裸の王様状態だよ。
いやまじで、国家予算をケチっている間に国が亡んじゃうよ。
それとも口先だけで乗り切れるとでも思っているのかね?
というか、今更、緊急事態宣言を出したところでもはや手遅れなので、出し惜しみをするぐらいならもはや宣言しなくていいんじゃね。
少なくとも、都市部で爆発的感染が巻き起こった混乱の最中、泡を食って宣言を出すことだけは勘弁してもらいたいね。
てか、残念ながら、そんな絵しか浮かんでこないんだけど...

せてめ最後に少しだけ明るい話題を。

穴ぼこオヤジがもっとも信頼を置いているフリージャーナリスト神保哲夫のツイッターなんだけど、昨今の茶番劇と相まって、今まで総理の記者会見で一度も指名されたことがなかった彼が、昨日の会見の中継を見ていたら、なんと、会見終わりの最後の質問者に指名されていて思わず声をあげてしまった。

恐らく官邸サイドでそれなりの意図があっての指名だったと思うけど、少なくとも、これでまでとは異なる、開かれた会見を行っていることは支持したいと思う。
とは言っても、神保氏の質問の核心部分について、安倍首相はまったく答えていなかったけどね。
う~ん、やっぱり溜息しか出んわ。

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