K-POPとジョン・ゾーンの関係

先月、音楽を通じて知り合った10年来の知人が、穴ぼこマンションを訪ねてきてくれた。
でもって、音楽関係の仕事をしている彼と、一花咲かせる話でもするつもりでいたんだけど、
色々話しているうちに、話題が世相のことやら実生活のことまで及び、肝心の音楽の話に辿り着くまで時間がかかるほどに盛り上がってしまった（笑）
もちろん音楽の話でも色々と盛り上がり、気づけば、間もなく終電のお時間が（笑）
って、お前らいつまで話てんじゃい！
熱々カップルの長電話かよっ！（笑）

と、お熱いトークが続いた中、その彼氏が、なかなかに興味深い考察を披露してくれた。
昨今、一大ブームとなっている韓国ポップス、即ち「K-POP」がヒットしている理由について、ある音楽的な法則が隠れているのだという。
氏曰く、ほとんどの曲が、3コードを基本に2種類程度のメロディのパーツで構成されていて、まるで全編がサビであるかの如く、泣きのメロディーが終始畳み掛けてくるように作られているのが特徴なんだとか。
で、その先がユニークだったんだけど、実は、70〜80年代を代表するアメリカのバンド「フリートウッドマック」の音楽と親和性が高いことにふと気づいてしまい、今の「K-POPシーン」に「フリートウッドマック」の音楽が、何かしらの影響を及ぼしているのではないか？との考えに至ったのだとか。

フリートウッド・マックとは

ふむふむ、K-POPとフリートウッドマックが時代を超えて繋がっている？！
これまた、イルミナティもびっくりな大胆な分析だ（笑）
じゃぁ、早速、聴いてみよう！ということで、もっとも特徴が似ているという、フリートウッドマックのリトルライズという曲を聴いてみた。

おっ！この曲、なんとなく覚えてるぞ。
で、言われてみれば確かに聴こえる「K-POP」（笑）
てな訳で、こちとら専門的な知識はないけれど、彼の言わんとしていることはよく理解できた。

更に続けると、不思議なことに、過去のそういったタイプのヒット曲をいざ探してみると、実はそんなに多くなくて、何故かフリートウッドマックの楽曲にはやたら見受けられる傾向なんだとか。
で、そんなフリートウッドマックが志向した音楽性が、数世代の周期を経て今のクラブミュージックのトレンド（例えばダブステップなど）にフィードバックされ、更に最先端の音楽シーンに敏感な韓国の音楽クリエイターを通して「K-POP」に波及していったのではないかと、彼は考えついたらしい。

確かに、フリートウッドマックって言うと、アルバムのセールスで当時のギネス記録を作ったほど、一世を風靡したバンドだった訳で、世代を超えて刷り込まれていたとしてもなんら不思議ではないと思う。
ちなみに、最近、そのフリートウッドマックの元メンバーだったボブ・ウェルチの訃報を聞いたこともあって、この話題を書くに至っております（合掌）

でもって、その話を聞いた後で気がついたんだけど、彼の説を裏付ける話をふと思い出してみた。
というもの、まだK-POPブームが始まる以前の今から6〜7年前ぐらい前に、日本の音楽業界で、韓国の音楽クリエイターが作る楽曲のクオリティが高いと評判になったことがあったんだけど、
その当時言われていたのが、兵役を逃れることなんかと相まって、多くの韓国のヒップホップ系のミュージシャンがニューヨークに渡って、そこで最先端のクラブミュージックを吸収した後、本国に戻って韓国の音楽シーンに様々な形でフィードバックされるようになったからだという話だった。
そう考えると、その後も更なる進化を遂げたことで、今の「K−POP」が醸成されたのだとすると、確かに、彼の説と符合するところも無くは無い。

まぁ、音楽っつうのは、模倣と創造によって継承されてきた、いわば人類の歴史の副産物みたいなもんだから、
それこそ、アフリカの黒人達が奴隷としてアメリカ大陸に連れていかれるようなことが無ければ、ヒップホップはおろか、ロックすら存在していなかったかもしれない訳で、想像だにしない繋りがあったとしても何ら不思議ではないんだよね。

ちなみに、件のフリートウッドマックの曲を聞いていたら、穴ぼこ的には、他の曲に繋がっているのに気づいてみた（笑）

どこかで聴いたことあるAメロだなぁと思って、必死で思い出して見たんだけどヨーロッパに似てなくね？（笑）

でもってヨーロッパのファイナルカウントダウンと言えば、世界をアッと言わせたこちらの動画。

哀愁を帯びたキーボードが堪りませんね（笑）

更に世界をゾッとさせた動画もどうぞ（笑）

もはやアートの領域？
ジョン・ゾーン御大に聴かせたかった（笑）

ってことで、やっぱ、音楽って凄い。
K−POPからジョン・ゾーンまで繋がっちゃったよ？（笑）