歴史的なノーサイド

英女王:元過激派と面会　北アイルランド訪問
エリザベス英女王は２７日、北アイルランド・ベルファストで、かつて英国からの分離を求め武装闘争を続けた過激派組織「アイルランド共和軍（ＩＲＡ）」の元司令官と初めて面会した。両者は握手し、英国とＩＲＡの和平合意（９８年）以降の和解の進展を象徴するシーンとなった。
＝ 2012年06月27日毎日新聞＝

凄い写真だなぁ。
かつて暗殺を企てた側の人間と、その暗殺の対象にもなった女王との握手。
オリンピックイヤーということもあるのだろうけど、まさに歴史的瞬間だね。

ところで、ベルファストと言えば、穴ぼこ的に真っ先に思い出すのが、1991年に行われた第2回ワールドカップラグビーでの出来事。
実は、日本代表がジンバブエを相手にW杯初勝利を上げた地でもあるんだよね。
まさに、まだIRAのテロ活動が続いている中、試合会場では物々しい警備体制が敷かれ、なんともいえない緊張感が漂う中で行われた試合だったのをよく覚えている。
ところが、いざ試合が始まってみると、ジャパンの素早い展開ラグビーに、次第に現地のファンが反応し始めて、ノーサイドの笛が鳴る頃には場内が大歓声に包まれ、ジャパンの勝利を北アイルランドの人達が祝福する様子を、テレビ中継を見ながら涙したのが、未だに忘れられない思い出なんだよね（笑）
これもまた、歴史的な瞬間だったんだよなぁ。