さよならビスタ

実家から移籍してきて約10年。
老体に鞭打ちながら、家族や様々なものを運び続けてきてくれたビスタ選手が、遂に15年間の現役生活に区切りをつけ引退することになりました。
アクセルを踏む度にカラカラと鳴けば、後ろ左足にはスペアタイヤを履き、バッテリーも無くなるなど、もはや満身創痍の彼に、これ以上走ってくれとは申せません。
それこそ、我が家の厳しい経営状態が彼の引退を遅らせた側面もあり、夏の契約更改（車検）を前に、思い切って現役生活にピリオドを打っていただくことになりました。
現役生活を振り返ってみると、監督の不注意で生傷は絶えませんでしたが、大きな故障をすることもなく、常に安定した走りを披露し続けてくれたビスタ選手。
通産12万kmの走行距離が、何よりもそれを証明しています。

友人の計らいで、バッテリーが復活できたので、前夜には、最後の洗車を兼ねて、お別れのドライブをしながら、これまでの労をねぎらいました。
さよならビスタ！そしてありがとうビスタ！
これからは、鉄資源として第二の人生を送ることになるけど、もしかしたらどこかで逢えるかもしれないよね。

※ビスタ選手の最後の勇姿