イカ好きなオヤジ達
昨日、モグリ?で水産業を営んでいる友人から、北陸で水揚げされたばかりのアカイカが送られてきた。
というのも、いつもは、休日になると相模湾や東京湾に漁に出かけ、大漁旗が登った時にはお裾分けをしてくれる、素敵な友人なのだけど、なんでも今回は、お盆休みを利用して、奥さんの帰省先でいそいそと漁に出かけて(笑)釣り上げたらしく、気を使ってわざわざ送ってきてくれたのだ。
そんなイカ釣り好きの友人のお陰で、イカ本来の美味しさを知るようになった訳で、毎度の心使いに感謝。
いやホントに、イカって知れば知るほどに、奥深い味わいが楽しめる魚介類なんだよね。
でもって、特に興味深いのが、イカの種類によって、刺身にする時の食べ頃が違ったりすること。
例えば、イカの王様とも言われる「アオリイカ」なんてのは、釣れたての新鮮なものより、むしろ一端冷凍したものを刺身にした方が、濃厚な甘味が増して美味しくなったりするし、刺身も、わさび醤油ではなくて、塩レモンで食べると、断然美味しくなっちゃったりする。
そんな訳で、新鮮なイカを食する機会に恵まれたからこそ、知りえることが随分とありました。
で、送られてきた、富山湾の「アカイカ」に話を戻すと、
アカイカってのは通称で、正式にはケンサキイカと言うのだそう。
今回は5杯分も送ってもらったので、せっかくの機会にと思って、実家にお裾分けの一報を入れたてみたところ、お父ちゃんが高速飛ばして引き取りに来た(笑)
ということで、手元に残しておいた型の良いアカイカ1杯を、早速捌いてみることに。
なんたって、イカの素晴らしいところは、魚と違って捌くのが実に簡単。
内臓と皮が取りやすいので、誰でも手軽に捌くことができます。
ただ、あまりに鮮度が良いと、足の吸盤が、手に吸い付いたりして、難儀な時もあるのでご注意を(笑)
調理の仕方にしても、刺身は勿論のこと、塩辛や一夜干しにするのも良いし、焼いても煮ても美味しいし、でもって冷凍保存も出来ちゃうしと、実に穴ぼこ生活にうってつけの食材であったりもします(笑)
それにしても、ホント、型の良いアカイカだなぁ。
さすがに全部は食べ切れないので、半身を刺身に、ゲソや細切れをバター醤油炒めにして、残りは翌日分に。
ちなみに、刺身は、一部を湯引きして松かさ風のお造りにしてみました。
個人的な目利きなんだけど、身に重厚な艶というか照りのあるイカ刺に外れなし
でもって、パクリ。
あぁ、なんという美味!
歯応えがありながら、瞬く間にイカがお口の中で濃厚にとろけていく〜。
アカイカの場合、釣りたてより、少し時間を置いた方が、より濃厚な甘みが増すんだそうな。
しかし、なんだね。
こういう贅沢なイカの味を知ってしまうと、普通にスーパーで売られているイカでは満足できない体になってまう(笑)
ちなみに、2日目の今夜は、薄い短冊切りにしたイカそうめんと、中華風塩炒めにして、美味しくいただきました。
さっと湯通ししたイカとニンニクの芽を、塩ダレと黒コショウで炒めて、仕上げにごま油とレモン果汁を一振り
そんな訳で、思うに、そもそも、件の友人と知り合わなければ...いや、彼が釣りにハマらなければ、イカ本来の美味しさに出会うことも無く、人生を過ごしていたかもしれなかった訳で、いやはや、持つべきものは、釣り好きの友人ですな(笑)