歴史的勝利
相も変わらず、ぐうたらな日々を過ごしているばかりに、ラグビー日本代表とウェールズ代表のテストマッチのテレビ中継を、危うく昼寝で見逃してしまうところだった(笑)
てか、そんなことよりも、秩父宮に駆けつけなかったことを、激しく後悔する試合になろうとは思ってもみなかった。
前回のワールドカップ大会での日本代表の戦いを見ていて、もはや埋めることの出来ない世界との差を痛烈に感じずにはいられなかったんだけど、今日の試合では、それを見事に払拭してくれたね。
もちろん、ウェールズ代表が若手主体だったことや、ヨーロッパには存在しない高温多湿の天候が、日本の歴史的な勝利に作用したことは否めないけど、とはいえ、あのウェールズ代表に真っ向勝負で挑んで、勝ちきってしまうとは、ホントに素晴らしいの一言に尽きる。
良くも悪くも、グローバル化の波によって、ラグビー先進国同士の実力差が縮まり、尚且つスピードとパワーがより求められる傾向が強まっていく中で、体格的に劣る日本人がつけ入る隙なんて、ほとんどないと思ってたんだけど、今日の試合に限って言えば、最後までフィジカルコンタクトでも負けてなかったんじゃないのかな。
ちなみに、テストマッチでの大金星と言えば、今は亡き名将、宿沢監督率いる日本代表が、スコットランド代表を破る伝説の試合ってのがあって、当時、これもテレビ中継を見ながら絶叫していた記憶があるんだけど(笑)、まさにジャイアントキリングと呼ぶに相応しい試合だったんだよね。
ただ、この試合は、いかにしてジャイアントキリングを起こすかという、弱者だからこその戦法によって成し得た勝利だったんだけど、今回、あれから遥かに世界のラグビーが進化を遂げている中で、世界標準のプレーでもって勝てたということは、日本のラグビー界にとってホントに意味のある勝利だったと思う。
世界を知るカーワン、そしてエディ・ジョーンズを代表監督として起用してきた成果が、実を結びつつあるということなんだろうね。
そういえば、ジョーンズ監督を見る度に、町工場の社長さんに見えて仕方がなかったんだけど、実は日本人の血が1/4入ってることを知って、何気にビックリ(笑)
彼にとっても、この勝利は運命的なものだったのかもしれないなぁ。
この流れでもって、この後行われるコンフェデ杯でも、サッカー日本代表がブラジル代表を破って、立て続けに世界を驚かせて欲しいところなんだけど、
万が一そうなっちゃうと、ラグビーの話題が一気に霞んでしまいそうなのが、なんとも複雑なところ...(笑)
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