穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

更新せねば

なんと2ヶ月振りの更新。
いやぁ、随分と滞っちゃったねぇ。
なんかスキャンダルを起こした、どこぞのタレントブログみたい?(笑)

とまぁ、スキャンダルとは行かないまでも、滞った理由が実はそれなりにあって、
ここ数ヶ月、原因不明の首痛に悩まされ、穴ぼこPCのモニターを眺めるのに難儀してたり、
その穴ぼこPC自体も、オンボロマシンだからなのか、最近やたらフリーズするのが常態化しちゃって、まともに動かなくなっちゃったり、
でもって、ここのところの猛暑で夏バテ気味だったりと、
そんなこんなで、色んなことが重なって、言うなればプチ鬱モードに入っちゃってた感じ?
お陰で、その間にクワズイモを一株枯らしてしまう始末(泣)
かなり穴ぼこバイオリズムが悪かったんだろうなぁ。

そんな訳で、ようやく最近になって、首痛のピークも超え、でもって、穴ぼこPCの調子も安定してきたので、暫くぶりに更新をすることにしました。
ついでに言うと、只今、穴ぼこ嫁が絶賛実家に帰省中!なんてこともあったりして、のんびり羽根を伸ばせるからだったりも?(笑)

でもって、久々となる更新ネタは、そんな羽根繋がりにちなんで空を飛ぶ話しということで、飛行機の設計家がモデルとなっているジブリの新作の映画評でもしてみよっかな(笑)

ということで、何かと話題の「風立ちぬ」を、先週、穴ぼこ嫁と橋本にあるシネコンのレイトショーで見てきました。
実を言うと、毎度お馴染みの日テレ系による、これみよがしな宣伝が鬱陶しくて、当初は見たい気が起きなかったのだけど、今回、主役の声を務めた新世紀エヴァンゲリオンの監督として有名な庵野秀明の、とあるインタビュー記事を読んで、どうにも興味が沸いてしまった次第。
そもそも、宮崎駿庵野秀明って、反目し合う師弟関係だと思ってたのに、なんでまたそんな流れになったのか?
映画そのものより、その辺りの経緯が気になっちゃんだよね(笑)

で、件の庵野秀明のインタビューを読む限り、人気マンガ家の安野モモコと結婚したことで、自身の心境にも変化が生まれたみたいで、かつての庵野秀明なら、そもそもジブリからオファーが来ることもないだろうし、仮に来たとしても引き受ける事なぞ無かっただろうに、そんな声優オファーを引き受けるに至った宮崎駿の新作とは一体どんな映画なのか?この目で確かめるしかない!ってことになりました。

で、確かめてみた結果。
う〜ん。
残念ながら、あんまりそういったことを深く考察するに値しない映画だった。
というか、思った以上に中身の薄い印象。

ちなみに、映画を鑑賞中に、隣の客からクレームを受けるというハプニングもあって、テンション狂わされたことも影響したかも?(笑)
というのも、隣の席に座っていたオッサンから、上映中にも関わらず、いきなり「お宅のフレグランスの匂いが強い!」なんて言いがかりをつけられることに(笑)
もちろん、香水なんてつけてないし、
てか、そんな柄じゃぁないし(笑)
いや、むしろ、香水苦手な方なんですけど...
お風呂もちゃんと入ったし、まったくと言っていいほど心当たりないんだけどなぁ。
ん?
ちょっと待てよ、そういえば、履いている靴下が2日目物だった(汗)
もしかして穴ぼこ旦那の足が臭ってるのか?
なぞ、もはや気になっちゃって映画どころじゃ無かった!(笑)

なんてこともありつつ「臭い立ちぬ」もとい「風立ちぬ」を見ておりました(爆)
で、話を戻すと、今回の新作ってば、大人の恋愛映画というふれこみになってるけど、むしろ、昼間にテレビでやっているようなメロドラマに近かったかも(笑)
そんな訳で、庵野秀明のもどかしいセリフ回し含めて、ソープドラマとしてみれば、それなりの作品に仕上がってはいるのだろうけど、ナウシカもののけ姫を作った宮崎駿作品からしたら、ものの見事に期待外れだったと言わざるをえないというのが、率直な感想。
おまけに「生きねば」なんて仰々しいキャッチコピーで煽ってるもんだから、つい期待しちゃったんだけど、結局、そんなたいそうな話じゃなかったんだよね。

そもそも、主人公が情熱を傾けて設計した飛行機は戦闘機そのものであり、でもって、後の神風特攻隊にも使われるなど、結果的には戦争に加担する立場になるのだけど、この映画は、そういった視点をあえて避けているように思えたね。
でも実際は、モデルとなった堀越次郎しかり、アインシュタインなんかもそうなんだけど、戦後、自分の技術が戦争に利用されたことによる苦悩を抱えて生きていた訳で、本来なら、そこまで描いてはじめて「生きねば」という言葉に意味が出てくると思うのだけど...
その一方で、日本の軍人達が登場するシーンがあるんだけど、やたらマッチョで軽薄な軍人像の描写があったりして、思わず苦笑いするしかなかったね。
なんと、ご都合主義な映画なのだろうか。

そんな訳で、もちろん、恋愛映画としてみれば、それなりに感動的な話になってはいるものの、
結局のところ、そんな恋愛ストーリーを際だたせる為だけのモチーフとして、関東大震災や戦争が描かれてたりして、「生きねば」というキャッチコピーが、なんとも軽々しく聞こえてしまうジブリの新作映画でした。

もし仮に深読みするのなら、商業主義に甘んじている二人のアニメ作家が、結果的に軍国主義に加担することになった技術者に自らを投影させ、そんな彼等自身を肯定したいが為に生まれた映画なのかもしれない、と思ってみた。

ということで、穴ぼこ的には、映画よりも、エンドロールで流れる「ひこうき雲」の細野晴臣が奏でるベースラインが、帰りの電車の中で、ずっと頭の中を駆け巡るのでした(笑)
つっても、プロコルハルムをパクってる曲なんだけどね。