穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

無力相撲

八百長問題による低迷期を見事に脱して、今や連日満員札止めが続くほど人気を博し、何気に何度目かのフィーバーが訪れている大相撲。
かれこれ相撲観戦歴30年以上を誇る穴ぼこオヤジからすれば、お陰で国技館のチケット入手が難儀になるのはいただけないにしても、長年のファンとしては誠に喜ばしいことではあると思うのだけど、そんな中、相撲人気に水を差すような?というよりも、むしろ更に人気を呼びそうな?それこそ相撲史に残る一番と言っても過言ではないくらいの、ある取り組みがネットで話題になっていたので、まずはご覧あれ。

なんでも相撲オタクで知られる能町みね子のツイートに端を発して話題になった今場所の序の口での一番らしいのだけど、穴ぼこオヤジ的にも数え切れない程の色んな取り組みを見てきたけど、さすがにここまでインパクト絶大な一番を見たのは初めてだし、恐らく後にも先にもなかろうかと思う次第(笑)
もはや、国技館を使った壮大なコントを見ているようで、無気力相撲とさえ呼ぶのがはばかられる程のありえない負けっぷり。
本来、無気力相撲を見せた力士には、けしからん!と批判を浴びせてしかるべきなんだけど、もはやそれ以前に、そもそも、なぜ彼がまわしを着けて土俵に上がっているのかに思いを巡らせずにはいられないよね。

ちなみに彼は四股名を「服部桜」といい、去年の秋に初土俵踏んだばかりの18歳になるお相撲さんだそうで、成績は1勝40敗1休(秋場所時点)という有様。
本人の強い希望で角界入りしたものの、あまりの最弱っぷりに唯一の白星となっている初勝利がちょっとした話題になるくらいだったのだとか(笑)
ただ、彼が所属している式秀部屋って、他にもキラキラネーム*1の力士がいたりとか、奇をてらったところがある部屋なので、こういう力士が出てくるのもさもありなんってところではあるんだよね。

それにしても能町みね子は、この服部桜を以前からウォッチしていてのツイートだというのだから、その慧眼には恐れ入る。
以前にNHKのゲスト解説で出ていた放送を偶然見たことがあるんだけど、あまりの博識っぷりに本気で驚いたことがあるんだよね。
よく幕内のゲスト解説とかで、話題のタレントとかが、実は相撲ファンですみたいな感じで、そこそこの知識を披露して、実況席で一同が感心するという予定調和な場面に遭遇することがあるけれど(笑)、能町みね子の場合は、幕内じゃなくて、幕下上位から十両までの放送にゲスト解説で出演し、土俵に登場する力士を隈なくフォローするマニアックぶりを披露していて、実況アナウンサーや解説の親方を本気でうならせていた*2(笑)
いやはや、デーモン小暮がビジネス相撲ファンに見えてきてしまうくらいのレベル(爆)

って、いかん!
話が逸れてしまった(汗)

ということで話を戻すと、そんな服部桜の世紀の一人相撲に付き合う羽目になったのが、四股名を「錦城(きんじょう)」という、こちらは今年の夏に初土俵を踏んだお相撲さんで、つまりは服部桜より錦城の方が角界の後輩になるんだけど、この錦城、なんでもアームレスリングの全国ジュニア大会で準優勝する実力の持ち主なんだそうで、まぁ、早い話、相手の腕っぷしの強さに服部桜が本気でビビりまくっちゃったということなんだろうね。

とはいえ、さすがにいくらなんでもビビり過ぎじゃね?!
と思ったので、ちょいと色々調べていたら、服部桜が一刻も早く土俵を降りたかった理由が分かる動画を発見。
対戦相手だった錦城が初土俵を踏んだ前相撲での一番なんだけど、この取り組みを見たら、ああいう相撲になるのも無理はないか...と、ちょっとだけ同情してみた(笑)


※7分過ぎ辺りからどぞ*3

いわゆるフルボッコ状態ですな。
しかも、相手は日大相撲部出身というエリートだったそうで、いやはや、一体どちらが勝者だかわからない一番になってる(汗)
恐るべしアームレスラー。

実は、お相撲の世界って、部屋に入門さえすれば誰でも力士デビュー*4を飾ることが出来るシステムになっていて、よって、色んな実力の持ち主が相撲部屋の門を叩いて入ってくるので、前相撲や序の口といった下位の取り組みだと、実力がかけ離れた者同士の対戦も当然起こり得ることではあるんだよね。
言うなれば、草野球しかやったことがない人がバッターボックスに立って、150キロの剛速球を投げるノーコンの元やり投げ選手と対戦するようなもんで、そらまぁ服部桜からしたら、錦城との対戦は恐怖以外の何物でもなかったのは想像に難くないよね(笑)
とはいえ、恐怖に打ち勝てないようでは、土俵に上がる以前の話だとは思うけど...
せめて、もう少し上手い負け方の稽古を積んだ方がいいかもね?(笑)

で、最近は、宇良なんかの活躍で十両の人気も高まってるみたいだけど、これだと序の口の人気も出そう?
まぁ、昔から本物の相撲ファンは前相撲から見にいくとは言われていて、穴ぼこオヤジも、一度は早朝から国技館で見たいと思ってはいるんだけどね。
んな訳で、果たして、その時まで服部桜は相撲を取り続けているのだろうか?

*1:有名なところでは宇瑠虎(うるとら)、その他、爆羅騎(ばらき)、桃智桜(ももちざくら)等々。ちなみに爆羅騎は本名、って四股名以前にキラキラネームだった(汗)桃智桜は恐らく皆がご想像の通り、ちなみに39歳の序の口力士、って、色々大丈夫?

*2:もしかして、相撲部屋のおかみさんにあこがれて性転換した?と思えるくらいの相撲愛を感じる。https://note.mu/nmcmnc/n/n4ee9b7d7cbd3
ちなみにPSY・Sのボーカルだったチャカはミュージシャンじゃなかったらおかみさんになっていたと公言していた

*3:はてなダイアリーの仕様だと思うのだけど、ユーチューブの途中再生のhtmlソースがなぜだか反映されん!

*4:プロと呼べるのは十両以上からで、それまでは無給。ちなみに関取とは十両以上の力士のこと