掃除機から世の中が見えてくる?
先日、約10年に渡って、穴ぼこ生活の積りに積もった塵や埃を吸い続けてきてくれた穴ぼこ掃除機が遂にぶっ壊れた(泣)
掃除機の寿命が何年程度なのかはわからないのだけど、どうやら、ホースの付け根部分の断線によって故障していることから、乱暴者なご主人様にこき使われたことによって、遂に力尽きちゃったみたい(爆)
今更ながら、もっと優しく接しておけば、もう少し長生きしていたかもしれないだけに、無茶振りばかりしてゴメンよ。
そんな訳で、急遽、掃除機を買わなければいけなくなったんだけど、先日、実家の母と電話で話していた時に、息子の誕生日祝いにプレゼントをあげるから、今、何か欲しい物があるかと聞かれてしまったので、つい「掃除機!」と口走ってしまった(笑)
いやぁ、いい年こいてママにおねだりしている場合かよ!って話なんだけど、ママから優しい言葉をささやかれちゃったら、そらマザコンオヤジとしては甘えるしかないでしょ(笑)
ということで、穴ぼこママの気が変わらない間に急いで掃除機を買ってもらわないと!
って、これぞ、まさに下衆の極み(笑)
で、早速、掃除機事情を調べてみる穴ぼこオヤジ。
ちなみに、ここ最近の掃除機のトレンドといえば、やはりダイソン社のサイクロン式掃除機ということぐらいはさすがに知ってたんだけど、とはいえ海外の電化製品なんて、山手線の内側に住む人だけが使うことを許されていて、穴ぼこ生活には無縁のものだと思っていただけに、まさかのセレブ生活の機会が訪れようとしている?
と、妄想に浸りつつも、やはり、実際に手にしてみないとね、ということで家電量販店に下見へ行ってみることに(笑)
それにしても、僅か数年の間で、布団掃除機やらスティックタイプやら、ホント色んなタイプの掃除機が出てるもんだね。
国内メーカーの体力が落ちてきている分、海外メーカーがしっかり食い込んでいるようで、掃除機市場そのものは何気に賑わっている感じ。
で、お店の女性店員(ちょっと好み?)を捕まえて、お目当てのサイクロン掃除機の詳しい話を聞いてみたところ、国内メーカーが凌ぎを削ってはいるものの、やはりダイソンが性能面では一歩リードしているとのこと。
まぁ、その分、価格も頭一つ抜けてるんだけどね(爆)
でもって、国内メーカーだと東芝辺りが売れているようで、使い勝手や構造などを解りやすく事細かに教えてくれるお姉さん。
でも、そんなお姉さんのシャツの胸元のロゴに目をやると「三菱」の文字が!?
えっ??
もしかして、ちょいと社会問題*1にもなってた、家電量販店の販売スタッフじゃなくて家電メーカーの営業さん?
しかも、他メーカーの商品とかお勧めしちゃってるけど大丈夫なの?!
と、他人事ながら妙に気になちゃって掃除機どころじゃなかった(笑)
そんなこんなで、あとはサイクロン式掃除機の中で、どのメーカーの機種にするのか更にネットで探して決めることにしたんだけど、色々と調べているうちに思わぬ結論へ達することに。
というのも、ネット上では、サイクロン式と紙パック式のどちらが優っている掃除機なのか、激しい論争が行われていたりして、もはや宗教戦争かと見まごうくらい(笑)
で、行き着いた話、サイクロン教の実態を知るに至り、紙パック教へ改宗しちゃいました(爆)
まぁ、実際の話、それぞれに優劣があって一長一短ということにはなるのだろうけど...
ただサイクロン式ってのは、実は、かなり昔からあったみたいで、世間が思っているほど画期的な掃除機でもなくて、ダイソンのイメージ戦略が見事にハマったというのが実情なんだそうな。
ちなみに、その仕組みは、吸気した空気が円錐状のパイプの中を、渦を巻きながら通り抜けようとする時に重力のあるゴミに遠心力が働くことで、ゴミと空気が分離される仕掛けになっていて、その分離用の大小のパイプが多重構造となって本体に配列されているんだけど、そのパイプの数が多く複雑な構造になればなるほど、ゴミと空気を細かく分離が出来るようになり、より排気が綺麗になるんだとか。
巷では、ダイソンの掃除機は重くて壊れやすいという噂を見聞きするんだけど、それって、吸引力と排気の高性能化が、多重構造化を招くことになってしまい、結果、重くて壊れやすくなるようで、あながちホントの話らしい。
逆に、軽くて手頃なサイクロン式掃除機だと、今度はゴミと空気の分離の精度が落ちるので、排気用のフィルターへの負荷が高くなり、毎回、手入れをしないと性能が低下したり故障の原因になってしまうのだとか。
そもそも、多重構造になっている分、必然的に電力のロスを招いているなんて話もあるし...
う〜ん、調べれば調べる程、サイクロン式の優位性を感じなくなってしまった(笑)
まぁ、確かに排気が優れているのがサイクロン式のメリットであるのは否定しないけど、他にも、構造上の特性ゆえに、水分を含んだゴミを吸おうものならミキサー状態になる恐れがあったり、それこそ、万が一、ゴキブリなんかを吸い取るようなことがあったら、多重構造のパイプの中をゴキブリがグルグルと回りながら駆け巡っていく様を目撃するなんて羽目も(笑)
んな訳で、当初はサイクロン教だった穴ぼこ嫁も、ゴキブリの話をした途端に紙パック教へとあっさりと乗り換えてきた(笑)
実際、価格コムとかで、紙パック式の掃除機を買った人の書き込みを読むと、大半がサイクロンからの出戻り組が多かったりするんだよね。
じゃぁ、なんで、サイクロン式が圧倒的に市場を独占しているのかというと、要は、ダイソンのブランディングに国内メーカーが相乗りすることで、掃除機市場の製品単価の底上げがなされて、即ち、売り上げ規模を大きくすることが出来るっていうのがホントのところらしい。
つまりは、一件、消費者のニーズがあるように思えて、その実態はメーカーの思惑が働いてるって話なんだけど、まぁ、そっちの方が説得力があるわな。
あと、何気に通販番組でお馴染みの「ジャパネット高田」の影響も大きいという説も。
ちなみに、レイコップという布団掃除機も売れているらしいけど、これもまた、あの甲高い声に世間が反応している結果なんだとか(笑)
その布団掃除機も、性能面ではさほど実用的では無いなんて話もあるんだよね。
恐るべし、ジャパネット高田帝国(汗)
まぁ、消費者の購買意欲を掻きたてるのは、営業戦略として間違ってるとまでは言わないけど、結果、生活に余分な製品や機能に価値を見出そうとしているのだとしたら、ちょっと虚しい話だよね。
それこそ、ヨーロッパの家電を見渡すと、無駄な機能が一切付いてない製品ばかりで、本質とはなんぞや?という社会的な価値観の違いを感じずにはいられませんな。
とまぁ、話が長くなっちゃったけど、そんなこんなで、最終的には紙パック教に穴ぼこ夫婦揃ってめでたく入信することに。
結局、シンプルな構造の方が、安くて、丈夫で、手入れも楽で、そんでもって長持ちもするし、しかもウィークポイントだった排気も、高品位の紙パックを使う高性能の機種であれば、サイクロン式にも見劣りしない掃除機も売られているので、もはやそうなってくると、サイクロン式にする理由が無くなっちゃったんだよね。
その上、ゴキブリも紙パックに入ったまま捨てられるし(笑)
ということで、穴ぼこ生活における掃除機宗教戦争も、遂にピリオドが打たれることに。
そんでもって、日立の紙パック式掃除機を買うことに決まり、あとはいつものように価格コムを眺めながら最安値で買うだけ...
と、なるはずが!?(汗)
突如、穴ぼこ嫁の信心を惑わさんとする、新たな神が二人の前に現れた!!!
その神とは...
イギリスからやってきたヘンリー君(笑)
やばい、まじでカワ(・∀・)イイ!!
でもって、傍らにいる穴ぼこ嫁を見てみると...
目がハートマークになっとるやないかぁ!(汗)
って、いや、穴ぼこオヤジだって、正直に言うとヘンリー教に興味あるよ。
でも、そんな簡単に邪教を信じちゃダメだ!
早く、穴ぼこ嫁の目を覚まさせなければ!
ということで、早速、嫁の洗脳を解いてみる穴ぼこオヤジ(笑)
「あのねぇ、ヘンリー教のお布施、めっちゃ高くて、40,000円以上もするよ」
「しかも、業務用の掃除機だし、6kg以上もあって、とっても重くて大きいよ」
ん?
ダメだ、まだ穴ぼこ嫁の目がハートマークなってる...(汗)
「あとね、電気コードは自動巻取り式じゃなくて、いちいち手動で巻き取るんだって、それって面倒じゃない?」
おっ!
ちょっとこちらの話を聞くようになってきたぞ。
それ!もう、一押しだ!
「あとさ、スイッチが手元じゃなくて、本体に付いてるんだって。だから、電源やパワーを切り替える度に、わざわざ掃除機本体のところまで行かなくちゃいけないんだってさ。それって、結構、面倒臭いよねぇ」
おぉ〜!?
こっちに戻って来るぞ!
遂に、嫁の洗脳が解けた〜!
いやぁ、面倒臭がりな嫁で助かった(笑)
つうことで、結局、これになりました。
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一体、なんのことやら分からず気を揉んでいたんだけど、どうやら今月でフルモデルチェンジした新製品が出るらしく、その影響なのか、在庫を取り扱っているお店がほとんど無くなちゃったみたい。
即ち、ママにおねだりして買ってもらったせっかくの掃除機なのに、我が家にやって来た途端に速攻で廃盤商品になるという憂き目に(爆)
結果、安値では買えたから別にいいんだけど...
まぁ、これもまた、穴ぼこ生活ということなんだろうなぁ(笑)
*1:ヤマダ電機で起きた、メーカーからの派遣販売員の問題 http://toyokeizai.net/articles/-/256