穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

日本対スコットランド戦 歴史に立ち会ってきた

いや、ホント台風19号に振り回された週末だった。
というのも、実は試合が行われる2日前に所用で山口へ日帰りで出かけていた穴ぼこオヤジ。
翌日の飛行機は全便の欠航が確定している中、帰りの羽田行のフライトが微妙だっただけに、万が一にも飛ばないようなことがあれば、そのまま山口で数日足止めをくらうことは必至な状況で、それこそスコットランド戦のチケットが、ただの紙切れになっていた可能性もあったんだよね(汗)
そんな訳で、ちと冷や冷やしたものの、無事、飛んでくれて一安心だったのだけど、とんでもなく揺れたもんだから、リアルに冷や冷やものだった(爆)
とはいえ、当初は泊まりの予定だったのを、無理して日帰りの行程に変えての台風襲来だったので、もしも予定を変えずに一泊していたら、帰京叶わず、遠く山口のどこぞのホテルとかで、虚ろな目でテレビ中継を見る羽目になっていたかもしれなかったことを考えると、我ながら幸運だったとは思う。

そんな流れがあったからなのか、紆余曲折を経ながらも無事に試合開催の運びとなり、一生の思い出に残るであろう歴史的瞬間に立ち会えたというのは、もはや偶然ではなく必然であったように思えて仕方がないよね。

そんな訳で、前回のアイルランドスコットランド戦は雨予報だった為に電車で行ったのだけど、今回はクロスバイク横浜国際競技場に駆けつけ、奮発してゲットした4万円のメインスタンド側の席へと向かう穴ぼこオヤジ。
でもって、ゴールポスト付近ながら前から3列目でしかも通路に面しているというなかなかの良席。
本来、ラグビー観戦は高い地点から俯瞰して見る方が良いのだけど、一方で、フィールドの臨場感が味わえる最前列ならではの楽しみ方もある訳で、少なくともこのスコットランド戦に限っては、歴史的勝利を見届けるに相応しい格好の場所だったことは確か。

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さて、試合の方はというと、前半を終えたところで「日本強ぇ~!」と思わず呟かずにはいられない出来。
先制こそ許したものの、オフェンス、ディフェンスに限らず、全ての局面での反応と仕掛けの早さでスコットランドを上回り、相手を完全にパニックに陥れていた。

もうなんかねぇ、スコットランドからしたら、いくらゾンビをやっつけても、次から次へと立ち上がって続々と襲ってくるかの如くで、それこそ慌てふためいて判断を遅らせた瞬間に、福岡や松島が途端に現れて、あっという間に彼らの目の前を駆け抜けていくもんだから、まさに成す術無しといった感じで、もはやワンサイドゲームの様相を呈していたんだよね。

ただし、後半に入ると、スコットランドがレイドローすら交代させる積極的な選手の入れ替えで、トライを奪い追い上げを見せると、一気にゲームは膠着状態に。
そして最後は、穴ぼこオヤジの目前で、手に汗握る攻防を繰り広げ、日本代表がターンオーバーでボールを奪うと、山中選手が穴ぼこオヤジめがけてボールを蹴りだして、遂に歴史的勝利を迎えることに相成ったのでした。


いやぁ、まさか自分の目と鼻の先でノーサイドの瞬間が訪れるとは思わなんだ。
さすがにこの時ばかりは、誰彼構わずハイタッチしまっくったよ(笑)
つっても、オッチャン、オバヂャンばかりとで、残念ながら周囲に若いオネェチャンは一人もいなかったけどね。
まぁ、ラグビー観戦ってば、大人がたしなむスポーツだから、当然ちゃ当然なんだけど。

しかし、最後の日本代表のディフェンスは本当に素晴らしかった。
スコットランドの圧力に対して規律と早い反応で耐え凌いで、ペナルティ犯さずに逃げ切った辺りに、代表の成長と真の強さを感じずにはいられなかった。
最後は自陣に釘付けにされる厳しい局面が続いたのだけれど、手に汗握りつつも、不思議と嫌な流れは感じなかったんだよね。
なんかディフェンスラインと観客とが一体感となって、集中する不思議な感覚に包まれていた気がする。


攻められても崩れる様子を見せなかった、美しくすら思える日本代表のディフェンスライン


お蔭で、勝利の余韻に浸りながら漕いで帰るクロスバイクのペダルのなんと軽かったこと(笑)
しかも、偶然にも道中で、代表ジャージを着て同じように自転車で帰っているカップルと遭遇し、思わず声を掛けちゃったよ。
で、家に戻ってから、穴ぼこオヤジの声がガラガラに枯れていることに気付いてみた。

それにしても「ブライトンの奇跡」と言われてから4年が経ち、そして今大会のアイルランド戦でも世界をあっと言わせたかと思えば、それが実力であったことを、自ら証明するように勝利を重ねて、予選リーグを1位で通過するのだから、快挙以外の文字が浮かばないよ。

それこそ穴ぼこオヤジが血眼になってラグビーワールドカップのチケットを取ろうとしていた頃は、周囲の誰もそんな穴ぼこオヤジに見向きもしなかったのに、今やまるで宝くじが当たった人扱いされる始末。
ただし、そんな穴ぼこオヤジも、日本がベスト8に進出できたとしても、さすがに1位で予選を通過するとまでは、まったく予想していなかった。
そもそも、20日(日)の準々決勝のチケットも、アイルランド推しで取ったつもりだったし...、それが、よもや日本中が注目する一戦に成り代わるとは!
こりゃ、第1回大会から欠かすことなくワールドカップを見続けてきた、ラグビーの神様からのご褒美なのかな。

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そんな訳で、明日もクロスバイク東京スタジアムに行ってまいります。
勝機は十分にあるぞ。
あえてウィークポイントを挙げるとすれば、サイドアタックのディフェンスが弱いのと、スコットランド戦同様、ベストメンバーが先発となる布陣を組んだゆえに、後半は耐える展開になりそうなこと。
個人的には、過去、リーチや福岡の途中出場がそうであったように、インパクトプレイヤーが欲しいところなんだけど、果たしてどうなることやら。
恐らくペナルティの少ないロースコアな戦いになる可能性が高いので、となると田村のペナルティキックが鍵を握りそうなんだけど、正直、信頼性がイマイチなのが唯一の不安材料。
いずれにせよ、かなり胃が痛む試合になりそうだね。

東京スタジアムは、横浜とは違って町田からだと一山超えて行く道のりなので、果たして、軽々と超えて帰ってこれるのか、それとも足取り重く帰ってくることになるのか、その結果はいかに?!

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