穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

ついにランナー膝をやらかす

ハーフマラソン大会を走る毎にベスト記録を更新し、今やキロ5分を切れるレベルにまで走力が身についてきたのを実感するようになってきた穴ぼこオヤジ。
それこそ、アラフィフともなれば、今まで簡単に出来ていた事が、出来なくなることの方が日々増えるようになり、ましてや運動能力の著しい衰えなぞ避けようもない話で、いわば、諦めの境地に足を踏み入れるお年頃に差し掛かっていた訳なんだけど、まさか、この歳になって、かような伸びしろが自分にあろうとは思わなんだ。
でもって、結果的に足腰が鍛えられたことで、草野球やゴルフにも波及効果が生まれ、失いかけていた自信を取り戻すことにも。

という訳で、今年はランニングの更なるレベルアップを目指して、キロ4分台で走り切れる走力を身に着けようと、年始の正月休みに、境川沿いの15キロのランニングでもって、鼻息荒くスピード練習の強度を上げるペース走を試みたところ、7〜8キロを走った辺りで、ついに穴ぼこオヤジの右膝が悲鳴を上げました(泣)

走り始めてからしばらくして、左膝の外側になんとなく違和感を覚えるようになると、走るにつれ違和感が徐々に痛みへと変化し、ついには歩くのがやっとこさの状態に。
少し休むと痛みが和らぐので、時間が経つと走れるのだけど、100メートルぐらい走っては再び痛みが訪れる感じ。

まさに典型的なランナー膝の症状、即ち正式には「腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)」という膝のじん帯と骨の摩擦によって引き起こされる炎症の痛みで、その主な原因は過度な負荷、つまりはオーバートレーニング。

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まぁ、言ってしまえば、調子に乗り過ぎたということなんだろうけど、この1年近く月間で100〜80キロのランニング量を無事こなせてたとはいえ、知らず知らずのうちに膝へのダメージが蓄積されていたところに、年始のテンションで行った高負荷なペース走が追い打ちをかけてしまったんだろうね。
それと、入念なストレッチが足りなかっということも言えるかな。

ちなみに、痛みが出ると、階段をまともに降りられないくらいになるのだけれど、数日経つと、まったく痛みを感じなくなるので、1週間くらい間隔を空けて試しに軽く走ってみると、最初は普通に走れるものの、1キロぐらい走ると再びが痛みに襲われるのの繰り返し。

ということで、本来なら健康診断を目前に体を絞りたかったんだけど、今後のことも考えて、この先2か月ほど走るのを諦めて、膝の回復を待つことにします。
その間に、ストレッチの方法やフォームの見直しを図って、再発を防ぐ手立てを勉強をするしかないかな。
ウ〜ン、でも、その間に体重がリバウンドしそうで怖い。

ちなみに、痛み繋がりでいうと、歯茎の中にずっと潜んでいた左下の親知らずの歯が、去年知らない間に芽吹いてたんだけど、その束の間、その親知らずが知らない間に虫歯になっていて、慌てて歯医者に駆け込む羽目に。
お陰で、10年振りに歯医者通いをしているんだけど、レントゲンを撮ったところ、若干斜めに生えているみたいで、口腔外科の先生(ちなみに女医さん♡)に抜歯してもらうことになりました。



実際の穴ぼこオヤジのレントゲン画像
斜めに生えた親知らずが奥歯で止まっていて、これ以上は成長しにくいのだとか
なんでも真横に生えてくるケースもあるのだそうな


まぁ、件の10年前にも右下の親知らずの抜歯を経験しているので、さほど不安は感じてなかったんだけど、直前に、職場の先輩から、抜歯の途中で歯が折れるアクシデントが発生してしまい、その後、6時間もの間、器具で顎を固定された状態で親知らず抜くという、まるで拷問のような経験談を聞かされたことがあって、思わぬタイミングで、歯じゃなくて心が折れそうになってみたりも...
で、実際はどうだったかというと、やや斜めかつ、生えかけの親知らずということもあって、ドリルでいくつかに割って取り出す方法で抜歯をすることになったんだけど、その途中で、通常2つある歯の根が3つあることが分かったみたいで、ちょっと難儀してたものの、1時間もかからずに抜歯は無事に終了。

んな訳で、この3連休は顎の腫れと痛みでおとなしく過ごす羽目となり、五輪を見ながらブログを更新しているという次第。
お陰で、食欲が著しく減退しているので、思わぬダイエットにはなりそう?
ただし、痛み止めの処方薬を飲まなければの話だけどね(笑)
でもって、そんなタイミングで穴ぼこ嫁の広島在住の叔父さんから、殻付き牡蠣が送られてきたりするという、安定の穴ぼこ生活。



毎年、穴ぼこ嫁の叔父さんから送られてくる獲れたての殻付きの牡蠣
業者やその年によって、出来具合が違っていて、それを味わうのも楽しみのひとつ
ちなみに、穴ぼこ夫婦では、いつもオーブンレンジにぶっこむ浜焼きスタイルでいただきます


とまぁ、結局は痛み止めを飲んで美味しく食べちゃったけどね。
ということで、今年の健康診断は諦めるしかないか(笑)

慌てて去年を振り返りの巻 小ネタ編

去年、更新しそこなった小ネタをまとめて。

まずは、我が家から徒歩1分のところに去年オープンしたラーメン屋から

ら〜めん TAMAZO

静岡からラーメン激戦区と化した町田にわざわざ移転してきたのだとか。
まぁ、激戦区とはいえ、そのほとんどがジャンク系ラーメンばかりなので、穴ぼこ夫婦にとっては、ありがたい無化調ラーメンなんだけど、恐らくはそこに勝算を見出してのオープンと想像してみたものの果たしてどうなんだろうね。
いわゆる「意識高い系」のお店が町田で苦戦するケースを一杯見てきているだけに、立地も考えると、かなりの辛抱は強いられそうな感じ。




静岡出身だけあって、マグロ丼推しでした


で肝心のお味はというと、思ったよりは濃厚なんだけど、無化調だけに食後に大きな体調不良をもたらさないのが良かった。
ただし、その分、中毒性は低くなるというトレードオフの問題を抱えざるえない、無化調ラーメンのジレンマも。
あと、どうしても原価が掛かってしまうとお見受けするので、ボリューム感や具材の乏しさは否めないかな。
ただし、肉厚のチャーシューでそれらを補おうとする拘りも感じられて、物足りなさ感じる程ではなかった。
そんな訳で、案外女性の方が食べやすいラーメンかもしれず、実際、穴ぼこ嫁はがっついて食べておりました(笑)

ジャンク系ラーメンが集う町田にあって、穴ぼこオヤジ的には無化調ラーメンとして是非頑張って欲しいところではあるけれど、無化調で濃厚系というニッチなラーメンが、ジャンクシティ町田で、果たしてどこまで需要があるのかは、皆目、見当はつかず。
ちなみに、先日も行ってきたんだけど、季節に関わらず、空調が寒い気がしたのは穴ぼこオヤジだけ?


続いてもラーメンネタ。
車があった頃に、全国区になる前の「町田汁場 しおらーめん進化」には舌鼓を打ちに度々行ってたんだけど、その後、あれよあれよと有名店の仲間入りを果たし、数年前には町田駅近くに2号店もオープン。
車を手放して以降、本店に行く機会もめっきり無くなり、2号店も、小田急町田駅の向こう側ということもあって、足を延ばす機会が無かったんだけど、穴ぼこ嫁の涎が止まらなくなったとある日に行ってきました。

で、バス通りの雑居ビルの2階にある狭いカウンターの店内で出てきたラーメンがこちら




人気店だけに最低限のクォリティは担保されているラーメンだとは思うのだけれど、本店で食べた時の味を再現できているようには感じられず、繊細な味わいよりも、塩辛さが表に出てしまっている印象。
あれだけ涎を垂らしまくっていた穴ぼこ嫁も、なんだか浮かない表情で食べていたのがそれを物語っていた?

ところで、その時の店内の告知で知ったのだけど、今度は中山に3号店をオープンさせるのだとか。
そういやぁ、中山に住んでいる友人がいるので知らせてあげよう。

なぁ〜んて思ってたら、翌日、偶然にもその友人からメールが送られてきたので、開いてみると...
中山に進化の3号店が開店することを穴ぼこにオヤジに伝えるメールだった(爆)
って、なんでキミはいつも絶妙なタイミングで連絡を寄こしてくるかなぁ(汗)
ちなみにその後、件の友人は中山に開店してから、2回行ったらしい。


続いては、十日市場にある酒店が、なんと店内に醸造所を造って自家製ビールが飲める「TDM 1874 Brewery」という店を始めて話題になっていたので、職場の同僚とランニングの練習がてら立ち寄ってきた時の様子を。




ビール越しにペッパー君の姿も(笑)


ビール好きなら行くべき店だとは思うのだけど、もうちょっと十日市場駅からのアクセスが良ければなぁ。
幹線道路沿いなんで、車では行きやすいだろうけど、そうなると気軽に飲む訳にいかないし、う〜ん、酒店の拘りとビアバーの拘りが上手くシンクロしてない気もする。
あと、そもそもは酒店なので、ついついビールを飲み過ぎて酔っぱらってしまうと、調子に乗って店内の色んなお酒を買ってしまいたくなる危険があるのでご注意を(笑)
って、それがお店の狙いだったりして?


お次は、クロスバイクで通勤途中の道路にロープらしき物が落ちていたので、踏まないようにかわして脇を通ったら...







ヘビだった!!

って、危うく轢いちゃうところだったよ(汗)


またとある日、クロスバイクで、町田に流れる境川を走っていると、コンビニ袋のような白いゴミらしきものが川一杯に落ちているのが視界に飛び込んできた。



さすがに気になったので、近づいて良く見てみると...






シロサギのご一行様だった(笑)

皆で水面を凝視していたので、恐らく絶好の餌場なんだろうね。


最後に、道を歩いていた時のこと、なんとなく道路脇から視線を感じたので、そっちの方向を見てみると、生活ゴミの集積用ボックスの中から、誰かが何かを訴えていた...



慌てて去年を振り返りの巻 金沢旅行編 3日目

◆3日目
金沢滞在最終日となる3日目の朝は残念ながら大雨。
ちなみに、金沢には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があるのだけど、ましてや梅雨時なので、忘れずに折り畳み傘を持参してきたものの、一切役に立ちそうもないほどの土砂降りに見舞われてしまいました(汗)
ということで、周回バスでの移動を想定していた午前の観光予定を変更して、ホテルでゆっくりした後、タクシーでランチの予約を入れている「ひがし茶屋街」へ直行することに。

◎昼食 東山ロベールデュマ

そんな訳で、金沢旅行の締めの食事は、穴ぼこ嫁のチョイスでひがし茶屋街にある創作フレンチのお店でのランチ。



土砂降りの中、ひがし茶屋街のやや奥まった場所へ



茶屋街の街並みに溶け込むように佇むフレンチレストラン「東山ロベールデュマ」



店内の様子はこんな感じ












それなりに美味しかったんだけど、料理そのものよりもお店の雰囲気やセンス溢れる食器の方が印象に残った感じかな。
まぁ魅せる要素もフランス料理の醍醐味であるとは思うのだけど、その美意識への拘りゆえなのか、シェフ思しき人物が時折見せる、調理スタッフに叱咤している様子が、食事をしているカウンターから丸見えだったりと、なんとも居心地の悪い緊張感が漂ってたりも。
う〜ん、オープンキッチンも良し悪しですな。

で、ランチ後は、タイミングよく雨が止んでくれたので、ひがし茶屋街付近のお店を物色。


◎ひがし茶屋街


入り口の奥にあるのは伝統工芸よるモダンなアート雑貨のギャラリーショップ



穴ぼこ嫁お目当で入った雑貨屋で売られていた九谷焼のロディの置物



観光スポットとしてお馴染みの、ひがし茶屋街のメインストリート





ひがし茶屋街にあった無料休憩所の中庭


新幹線効果も相まって観光地化が著しい感じがあったので、さほど期待してなかったのだけど、さすがにお店が集中しているエリアだけあって、中には興味を引くテナントがあったのは想定外の収穫だった。
でもって、一通り見た後は、そのまま浅野川を挟んだ隣にある主計町茶屋街を散策。



茶屋街のお姉さま方


◎主計町茶屋街


結構、記録的な大雨だったようで、氾濫気味の浅野川



料亭が立ち並ぶエリアなので、雰囲気を味わった後、次なる目的地へ移動。



柳宗理を知らなくても写真のスツールを目にしたことのある人は多いのでは?
まさにこの「バタフライスツール」を代表作に日本の工業デザインの歴史を作ってきた柳宗理のギャラリーが、主計町茶屋街から歩いて数分の所にあったので訪れてきました。


柳宗理記念デザイン研究所



数多くのキッチンツールをデザインした柳宗理。どれも見慣れた物ばかりなんだけど、これを最初に創造することがいかに凄いことか






バタフライスツールだけを集めたギャラリーコーナー。1954年、即ち今から60年以上も前にデザインされたのに全く時代を感じさせない。まさに永遠のモダニズム


柳宗理金沢美術工芸大学で教鞭を執っていた縁で、この金沢の地でギャラリーが作られたのだそうな。
実を言うと、穴ぼこオヤジも工業デザインには子供の頃からずっと興味があって、特に実用性を備えた機能美に強く惹かれてしまうところがあるんだよね。
それこそ、彼の生み出したデザインによって、日本人のライフスタイルに変化がもたらされたと言っても過言ではない訳で、彼の格言の数々に心が響いて仕方が無かった。

いやホント、自然豊かな恵みや伝統だけでなくて、モダンアートやインダストリアルデザインの発信地にもなっている訳で、何度思わされたことか、恐るべし金沢(笑)




バス停のベンチもアートしている


いよいよ滞在時間も僅かとなり、お土産を買うべく、金沢で最大規模を誇るお土産専門のショッピング施設「あんと」のある金沢駅へ向かうことに


金沢駅


北陸新幹線の開通と相まって、金沢の新たなシンボルとして名高い、駅前にそびえ立つ「鼓門」



つい見入ってしまう、噴水型?の時計



それにしてもデカい!




京都駅の新駅舎が出来た時も、その大きさに圧倒されたのを覚えているけど、金沢駅も大概だね(笑)
もはや、エバンゲリオンか科学特捜隊の格納庫レベル


ちなみに、駅舎内にあるお土産店施設の「あんと」も、もはや市内観光が不要になるレベルくらいに広くて凄かった(汗)
お陰で、それまで漆塗りの木椀をずっと探し歩いてきてたんだけど、最後に、ここでお気に入りの木椀をゲットすることができた。

と気づけば、そろそろ帰りの最終便が近づく頃合いへ。
急いでホテルに預けてある手荷物を取りに香林坊へ戻ると、デパ地下で加賀野菜や、いしる(イカ魚醤)を慌てて購入し、その勢いのまま空港行のリムジンバスに乗り込む穴ぼこ夫婦なのでした。
かくして、2泊3日に渡った穴ぼこ夫婦の金沢珍道中はこれにて終了。



帰りのリムジンバスの車窓から、別れを告げる日本海をパシャリ


そんな訳で、あれから既に半年以上も経っているけど、今思い返しても、本当に楽しかっ...もとい美味しかった旅だったなぁ(笑)
特に食のレベルは想像以上だった。
下調べをしてた時に驚いたのは、行ってみたいなと思わせるお店を見つけても、既に閉店しているお店だったりすることが何度かあって、もしかして、東京なんかよりも遥かに高いレベルの競争が繰り広げられているじゃね?なんて思ってたんだけど、まさにその通りだった。
東京だと、お金を出せば美味しいものはいくらでも食べられるけど、金沢のそれは、ここでしか味わえないからこその感動があるんだよね。
そんな海やら山やらの自然の恵み、伝統とモダン、街も活気に溢れ、いやホント刺激を一杯もらった旅でした。

なぜ昔から一度は訪れてみたいと思っていたのか、自分でもよく分からなかったんだけど、恐らく、かような金沢の魅力を無意識に感じ取り、知らずに惹かれていたのかもしれないね。
何よりも、穴ぼこ夫婦で再び旅行ができるようになり、旅の感動を一緒に共有できたことが嬉しかった。
考えるに、そう感じさせてくれたのは金沢だったからこそなのだろうなぁと、そんな風に思える、今回の穴ぼこ旅行でした。

最後はお土産で買ってきたモノなど


ひがし茶屋街で見つけた九谷焼の小皿と、金沢駅の「あんと」で最後に出会えた木椀



にし茶屋街にある「かわむら」の甘納豆。素朴で優しい味だった



見学&試飲をした蔵元「福光屋」で買った熟成味醂。料理に使うのが勿体ないと思えるくらい、メープルシロップにも似た芳醇な甘い香りがする



空港リムジンバスの出発直前に慌ててデパ地下で買ってきた加賀太きゅうりと...



この旅最大の収穫?穴ぼこ夫婦で二人してハマった金時草



シンプルにお浸しにして食べるのが最高。食感が堪らん


ちなみに...



残った茎に水をやると育ちます(笑)



見よ!新たに根を生やすこの生命力。恐るべし金沢?


さてさて、次回の穴ぼこ旅行は、いつ?どこへ?行くのやら。




慌てて去年を振り返りの巻 金沢旅行編 2日目

◆2日目


金沢旅行の2日目の朝は降ったり止んだりのあいにくの梅雨空模様


雑貨屋などを巡りながら金沢城公園を通って、早めのランチへ向かうことに



ここでランチを...じゃなくて、ショーウインドウが気になったのでパシャリ




◎昼食 かなざわ玉泉邸

目的の「玉泉邸」に到着。
ちょっと贅沢にミシュランガイドにも載っている懐石料理のランチコースをいただくことに



日本庭園の中にたたずむロケーションで申し分ない雰囲気。


玉泉邸

食べログ 玉泉邸



まずは、二日酔いの胃袋に優しい梅湯からスタート



日本酒のシャーベットをいただきながら






加賀野菜の一つ、赤皮甘栗南瓜の炊き合わせ



冷茶からして香りが豊かで美味しかった!





外を眺めると、苔むした日本庭園が広がっている





上機嫌のあまり、羊かんと抹茶をご注文の穴ぼこ嫁


素材を生かし細やかさも感じる料理の品々とお店の雰囲気も相まって、これぞ大人の贅沢という、穴ぼこ生活らしからぬランチを堪能させてもらいました。
それにしても、かようなクォリティの懐石料理屋が金沢にはいくつも点在しているようで、いやホントに恐るべし金沢。

ちなみに、こちらの玉泉邸では、食事客だと無料で庭園を観覧できるとのことで、丁度、雨も止んできたので、ついでに見学してみることに。



園内入口付近にある灯籠



単なる灯籠と思いきや隠れキリシタン用の灯籠なのだそうで、十字架を見立てて作られているのだとか



足元にはマリア像?が彫られている
















丁度一雨降った後だったので、雨露に映える苔の絨毯と新緑とが相まって、これ以上ない風情を醸す庭園になってた。
お店の人曰く、この時期(梅雨時)の苔が一番綺麗なのだとか。
ただし、景色に見とれていると、あっという間に蚊の餌食に(汗)



庭園からお店を見た図



玉泉邸を堪能した後は、金沢の酒蔵を訪ねることに

福光屋


北陸に行った際は、必ず地元の酒蔵へ見学に行こうと決めていたんだけど、全国的にも知られる福光屋には、プレミアム日本酒が試飲できる見学コースが設けられていたので、迷わず予約して行ってきました。



残念ながら時期的な都合で蔵内の見学は叶わず



白山水系の水で造られるのだそう



その湧き水が、一般に開放されていて誰でも自由に汲みに来ることができる



酒造りの映像を見た後、現場の蔵人さんと色々話をさせてもらいながらの試飲会



20〜30年の長期熟成を重ねたプレミアム日本酒を、かくはん用の突起のついた専用グラスで試飲
ここまで来ると、日本酒というより、もはやブランデーに近いかも



酒米を代表する山田錦の稲穂。こんなに長いとは知らなんだ


ほろ酔い気分のまま、次なる目的地「21世紀美術館」へ移動


金沢21世紀美術館



名物の「スイミングプール」。ちなみにプールの中は有料ゾーン(笑)










ちょっと分かりにくいけど、これでエレベーター
ケーブルで上下動するのではなくて、舞台装置のように、油圧でせり上がる仕組みらしい


金沢を一躍有名な観光地に押し上げた美術館ではあるのだけど、その分、期待値が高かったせいか、穴ぼこオヤジ的には、今一つ物足りない感じに。
まぁ、総じてモダンアートってのは分かりにくいのが芸術みたいなところがあるので、観光気分で見てしまうと、訳の分からんオブジェがただ並んでいるだけようにしか見えないってところも。
無機質な建物の造りの印象と相まって、さほどリラックスできる場では無かったかな。
工業デザインや建築デザインの側面から見れば面白いのだろうけど...

ちなみにこの日は、館内の劇場で、百景社という茨城の劇団による宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の公演が開かれていたので、ついでに観劇してきました。

で、演劇に限らず、音楽ライブとか、いわゆる舞台モノの生鑑賞が苦手な穴ぼこオヤジ。
そもそも宮沢賢治の作品すらピンときていないタイプだったので、実際、やっぱり苦手だなぁと思いながら鑑賞していたんだけど、存在感のある芝居をする2〜3人の役者に目が留まるようになってくると、不思議なもんで、物語がドラマティックに感じられるようになり、最後は中々面白かったという感想を抱いて見終えることができました(笑)

結局のところ、脚本や音楽の出来がイマイチでも、華や魅力のある役者や歌い手が演じれば、作品としては成立しちゃうってことなんだろうね。
う〜ん、かつて音楽制作に携わってきた人間からすると、身も蓋も無い話ではあるんだよなぁ(笑)

でもって、この日の最後の締めは、地元の人が通うようなお寿司屋さんを事前に調べていたので、そちらにお邪魔してみることに。
ちなみに、金沢には全国を代表する高級寿司店がわんさとあるのだけれど、予約が取りづらい上に、目ん玉が飛び出る値段だったりするので、今回はむしろ観光客じゃなくて地元客を相手にしてるようなお店をあえてチョイスしてみました。


◎夕食 酒菜なかむら


ナビが指し示す雑居ビル...ってホントにここであってる?



恐る恐る中に入っていくと...



お店を発見!
ちなみに、この雑居ビル、昨晩訪れた「いたる」の隣のビルだった(笑)


21世紀美術館から歩いて数分のところにあるはずのお寿司屋さんなんだけど、地元客相手のお店なので、まさに探し当てるような感じで入店。

和食を経て寿司店で働いた後、自分のお店を構えたとは大将の談。
すでに遅い時間だったので、文字通り貸切状態でコース料理をいただいたんだけど、偶然にも穴ぼこオヤジと大将が同年代ということもあって、大いに話が盛り上がり、大将と一緒に飲みながら、しまいには奥様のお手製の生チョコレートまでご馳走になってしまいました。

それにしても、色々と金沢の裏話も聞けて面白かったなぁ。
特に印象的だったのは、北陸新幹線が開通したことで客層が様変わりしてしまい、繁華街の趣も変わってきたのだとか。
傍から見ると観光客で盛り上がっていて、さぞかし景気も良さそうに見えるのだけど、一方で、出張のサラリーマン客は激減したりで、地元で客商売している人達からすると、そう簡単に商売繁盛という訳でもないのだそうな。
まぁ確かに、雑居ビルの奥まった寿司屋に足を運ぶ観光客なんて、よほどの物好きでないと行かないだろうからねぇ(爆)




そんな訳で、気付けば時間は深夜に突入(汗)
大将の人柄に甘えてちと調子に乗り過ぎてしまい、さすがに申し訳ないので、慌てて退店しました(笑)
ちなみに、大将の話を伺った限り、穴ぼこオヤジに引けを取らないダメ親父っぷりで、大いに盛り上がってしまったのだけど、和食の手法の活かし方だったり、お寿司の腕はさすがの一言です。
なので、お寿司をストイックに楽しみたい人よりは、飲兵衛の寿司好きの方が向いてるお店かと。

ということで。最後はフラフラになりながらホテルに帰っていく穴ぼこ夫婦なのでした。
というか、ほとんど、飲んでるか食ってるかしかしていない一日だった(笑)

以上、3日目に続く





慌てて去年を振り返りの巻 金沢旅行編

去年の出来事は去年の内にと思ってたんだけど、結局越年してもうた(汗)
そんな訳で、実を言うと、穴ぼこ生活における昨年のハイライトであろう、穴ぼこ夫婦二人して、石川県は金沢へと昨夏に2泊3日の貧乏旅行に出かけておりました。
まぁそれこそ、穴ぼこおやじ的には、北陸新幹線が開通する遥か以前から一度は行ってみたいと思ってた地でもあったりで、数十年越しの念願を叶えることに。

で、どこを撮ってもインスタ映えする写真(って、インスタしてないけど...)にしかならないような思い出深い旅行となり、帰京後、旅のテンションそのままにブログを更新するつもりだったはずが、いつの間にやら、ぐうたらと年を越す羽目に(爆)
そんな訳で、個人的には鮮度の落ちたネタではあるのだけれど、せっかくのインスタ映えする写真が勿体ないので、インスタ...もとい、穴ぼこブログに遅ればせながらどひゃっと残しておくことにします。

◆1日目


羽田空港の出発ロビーから搭乗予定の飛行機をパシャリ
疲労度と圧倒的なコストパフォーマンスを考慮して今回は飛行機で移動することに




北アルプス山脈が雲をせき止めてる!の図


◎近江町市場


小松空港に到着後、リムジンバスで近江町市場へ直行







基本的には観光客を意識した見栄えのいい鮮魚が所狭しと並ぶ巨大市場。
とはいえ、東京ではお目にかかれない、魚介や加賀野菜が至る所で売られていて、否が応にもテンション⤴


◎昼食 鮨歴々


辺りをぶらりとした後、市場内にある「鮨歴々近江町店」にて昼食


金沢の高級店「鮨 みつ川」が、リーズナブルな価格で楽しめるようにと手掛けたお店とのことで、恐らく東京で同レベルの店に入れば間違いなく倍以上の値段はしたであろう寿司店
のっけから金沢のハイレベルな食の世界を痛感する穴ぼこ夫婦でした。



まずは白エビのお刺身から










いかんせん記憶の鮮度が落ちてしまているので、ネタの詳細は省略。
しかしなんだねぇ、今まで食べてきた鮨は何だったんだ?というくらい、見ても食べても美味しかったんだけど、よくよく考えると東京から金沢に来て、生まれて初めて本格的な江戸前の握りを堪能しているようなもんで、妙な虚しさも感じてみたり?(笑)



近江町市場隣のデパート「めいてつエムザ」内にある金沢の名産品店街「黒門小路」を散策中に見つけた一コマ
町田ではありえないだろうなぁ...


昼食後、ホテルを経由して「にし茶屋街」へ


◎にし茶屋街



僅か数百メートル四方という、市内にある茶屋街では一番小さい場所であるのだけど、風情は充分。
ちなみに、にし茶屋街に訪れた目的はお土産も兼ねた「甘納豆かわむら」でのお買い物。



「甘納豆かわむら」の店頭ポスターにさっそく目が釘付けになる穴ぼこオヤジ
てか、賞味期限5分って(汗)


甘納豆かわむら
http://kawamura.luna.weblife.me/_src/sc2201/sign.png
いわゆる自然派志向でセンスに溢れた、手作りの甘納豆専門店。※写真はHPより



店内から、甘納豆を作っている様子をパシャリ



ゲットしてきた甘納豆の皆さん


続いて、にし茶屋街から徒歩数分の所にある友人の激お勧めスポットへ移動。
で、向かった先は「妙立寺」という日蓮宗の由緒あるお寺。


お寺の裏口に到着



こちらは表口。見たところ普通のお寺なのだが...


でもって、何故に件の友人が激お勧めしてくれたのかというと...寺は寺でも「忍者寺」だから(笑)

人呼んで忍者寺!仕掛けやからくりが満載の「妙立寺」 All Aboutより

一見すると忍者が潜んでるお寺のように思えるけど、見学コースで知ることの出来るその実態は、殿様が参拝客や敵からの目を忍んで訪れることが出来るように造られた、まさに隠れ家的なお寺でした。
さすがは加賀百万石と言われるだけあって、その豊かさ故に、敵に狙われるリスクも高かったようで、知恵比べのような仕掛けやからくりが随所に見られ、むしろリアルに金沢の歴史を直に触れることが出来る、まさに隠れ好スポットでした(笑)
教えてくれた友人夫妻に謝々。


その忍者寺の天守閣に...



鳥が羽休めをしてた


見学を終えて妙立寺を後にすると、ホテルや夕食を予定している繁華街の香林坊方面へと散歩しながら移動することに



通りすがりでみつけたカフェの看板



もちろん本物のお寺



住宅街の中にも歴史を感じる建物がちらほら
なんとなく置屋らしきっぽいのだけど、どうなんだろう?



中には、こんな空き家の物件なんかも



果たして家賃はいくら?興味津々な穴ぼこ嫁の姿も





市の重要文化財になっていた橋



畳屋さんも一味違います


市内一の繁華街でもある香林坊に到着し、観光客から地元の人で賑わう人気の居酒屋で早めの夕食をいただくことに。
というか、早い時間しか予約が取れなかった(汗)

◎夕食 いたる本店




加賀太きゅうり、金時草のお浸しという加賀野菜コンビをつまみに
中でも、金時草に穴ぼこ夫婦二人してハマる



夏野菜のジュレ



目の前で捌いて出てきた...



飛魚(あご)のなめろう。本当に顎が落ちそうになった






さすがに人気繁盛店だけのことはある美味しさとお値頃な居酒屋でした。
お昼の鮨といい、ホント、新鮮で豊かな食材が揃う金沢のポテンシャルを実感。
恐るべし金沢。






酔い覚ましがてら、金沢21世紀美術館付近を散歩しながらホテルに帰って初日の予定を完了。
観光初日にも関わらず、金沢を堪能しまくりの1日となりました。
果たして、穴ぼこ夫婦の胃袋と肝臓は旅の最後までもつのだろうか(笑)

続く。




慌てて今年を振り返りの巻 音楽編其の弐

ついでに、ネットなんかで気になった音楽ネタでも。

Tiny Desk Concert

アメリカのNRPというラジオ局主催のライブイベントで、以前から、音楽ファンの間で話題になっていたので知ってはいたんだけど、ユーチューブ上で動画が公開されていて、オフィシャルにアーカイブ化されているので、改めて数々のライブ動画が唸りながら見ておりました。
要は、ラジオ局の企画で、局内のオフィスの一角をステージ代わりにして開かれているアコースティックライブなんだけど、有名、無名問わず、ミュージシャンシップ溢れるラインナップによるライブを見ることができて、ついつい聴き惚れちゃうんだよね。
で、何が凄いって、出演者の演奏レベルが高いのは当然のことながら、ライブの息使いがユーチューブからでもがんがんに伝わってくる音の良さ。
恐らく、マイクのセッティングが成せる業だと思うのだけど、臨場感溢れるライブばかりで、つい現場で聴いているような錯覚に陥りそうになるクォリティで、ラジオ局スタッフの並々ならぬ拘りを感じずにはいられませんな。


ローファイな演出を逆手に彼らの音楽性を上手く表現しているライブになってる



彼の音楽を表現するには制約が多いステージだけど、変態チックな音楽性を損なっていないのはさすが(笑)


まぁ、それにしても、あの狭いスペースで、且つ当然使える機材や楽器も限られてくる中で、自分達のパフォーマンスをしっかり観せることができる、欧米のミュージシャン達の実力にはホント感嘆するしかないよなぁ。
あの様な制約の多い場でのライブって、誤魔化しが効かないので、実力が伴ってないと簡単に化けの皮が剥がれちゃうからね。
あと、穴ぼこオヤジ的には、その昔、音楽業界で働いてた頃によくやっていた、インストアのライブイベントを思い出しちゃった(遠い目)
あれも同じように、狭いスペースで、音響設備も限られた中で、CDを買ってもらえるようなライブを披露しなきゃいけなかったので、色々と苦労しながらやってたんだよなぁ。
それこそ、ミクスチャーロックバンドを一時期担当していたことがあって、今は無き大阪心斎橋のタワレコでインストアライブをやった時に、お店のスタッフから、音が大きいと近所のヤクザが怒鳴り込んでくるので、出来るだけ静かにお願いしますと、涙目でお願いされたなんてことも(笑)
いやぁ、こちとら爆音が売りのバンドなんで、お静かにと言われましても...(汗)
で、結局、怒鳴り込まれることなくインストアライブは大盛況に終わったんだけど、あの時ほど音量に全神経を注いだことはなかったなぁ(笑)
ホント、終始、関係者だけは緊張しっぱなしのイベントだった。

ちなみに、サンダーキャットもCDを買ってよく聴いていたアーティストなんだけど、TV番組でのライブ映像も動画で上がっていて、こっちらも違った意味で気になった。
元より、穴ぼこオヤジ的に彼はブライアン・ウィルソンの黒人ヴァージョンだと思っているので、そもそも彼の世界観をライブパフォーマンスで見せるのにはちょいと無理があるのは承知の上ではあるのだけれど...

そもそも、サンダーキャットを聴くようになったのも、ケニー・ロギンスマイケル・マクドナルドが参加した新曲にハマったのがきっかけなんだけど、一見、異色とも思わせるコラボと思いきや、実は、サンダーキャット自身がいわゆるAOR的な嗜好性を持ち合わせていて、新作でそれが実現にしたに過ぎないだけの話ではあるんだよね。
とはいえ、やはり、黒人的なセンスが交じりあったハイブリッドなAORナンバーにもなっていて、穴ぼこオヤジ的にも久々に心躍らせる曲で、穴ぼこオヤジのヘヴィロテナンバーとなってました。
で、そんな3人の共演によるテレビでのライブパフォーマンスとなれば、興味を覚えない訳にはいかないのだけれど、前述の通り、ある程度諸々差っ引いて見てたつもりなんだけど、森進一感漂う、Kロギンスの顔面と高域を失ったMマクドナルドの歌声が、何より気になっちゃって、なんだか切ない気持ちになってしまった(泣)
まぁ、Mマクドナルドの高域が出なくなった噂はなんとなく知ってはいたんだけど、Kロギンスのお顔が、あそこまでアンチエイジングな感じになってたいたとは知らなんだ。
以来、この曲を聴くと、この二人の変貌振りが脳裏にチラついて、純粋に楽しめなくなったよ。

ちなみに、同じ番組の動画で、CSN&Yでお馴染みのデヴィッド・クロスビーが新譜をリリースしたらしく、その流れでライブパフォーマンスを披露しているんだけど、その新曲というのが、あまりにスティーリー・ダンっぽい曲で、えらいびっくり。
初めてFMラジオで聴いた時には、てっきりスティーリー・ダンフォロワー的なデヴィッド・クロスビーと同姓同名のどこぞのアーティストの新曲と思ったくらい(笑)

なんでも、疎遠だった実子との再会を契機に、元々ジャズシーンで活動していたその息子がプロデュースにも関わるようになったことで、近年は路線変更を果たして再評価を得ているのだとか。
いや確かに、良さそうなアルバムなんだよね。
ちなみになんだけど、なんの偶然かMマクドナルドが作曲で参加しているのだそうな(笑)

う〜ん、なんか色々とアメリカの音楽シーンの歴史と奥深さを感じずにはいられませんな。

ということで、こうやって改めてまとめてみると、今年もなんやかんやで、音楽から色々な刺激をもらった1年ではあったんだなぁと実感。
そんな訳で、最後に、穴ぼこオヤジが今年一番感動した曲で、今年の穴ぼこブログを締めることに。

正直に言うけど「ようこそジャパリパークへ」を聴くと涙がこぼれそうになって仕方がなかった。
歌詞に「姿かたちも十人十色 だから魅かれ合うの」という一説があるんだけど、このフレーズを聴く度に涙腺がどうしても緩んでしまうんだよね。
ミュージシャンが評価するのも頷けるホントよく出来た曲なんだけど、さすがにこの曲で泣きそうになるのは穴ぼこオヤジくらいかと思っていたら、たまたま聞いていたFMラジオで「赤い公園」の津野米咲が同じような事を話していて、オッサン一人じゃなかったんだとちょっと安心(笑)
そんな訳で、アニメの世界観を凝縮するように、メロディーやら色んな声優の歌声やらが怒涛のように押し寄せながら展開していく中、あの歌詞のフレーズが、この曲の散らかった伏線の全てを綺麗に拾い集めて一つにしてくれる、おまじないのような言葉になっているんだよね。
それこそ、赤塚不二夫の「これでいいのだ」にも通ずる救いの言葉と言ったら言い過ぎだろうか?

他人の痛みに鈍感な世の中になっていく中で、この曲が誕生し、アニソンファンを超えて様々な方面から支持を得た意義は決して小さくないと思う。
だからこそ、NHK紅白歌合戦で披露されるべき曲だったとも思うんだけど、なんで選ばなかったのかねぇ。
いつもなら謎のアニメ枠があるはずなに...

そういえば、クールなんとやらとかいうクールじゃない国策があるけど、本気で日本の文化を世界に広めていきたいのなら、ゴルフやら忖度やらじゃなくて、彼の総理大臣と彼の大統領の二人でカラオケでも行って、この曲を一緒に歌ってもらいたいところだよね。
そうすりゃぁ、少しは平和な世の中になるんじゃないの。

そんな訳で、来年も音楽を楽しめる一年でありますように!



慌てて今年を振り返りの巻 音楽編其の壱

気付けば、あと少しで今年も終わっちゃう(汗)
なんか思うようにブログの更新がはかどらなかった1年だったなぁ。
そんな訳で、駆け込みで総決算的な更新でも(笑)

まずは、加齢と共に音楽熱が下がってきたとはいえ、それなりに買い漁り聴き漁ってた1年でもあったので備忘録的に音楽ネタなど。

最初は「菊池桃子」のリリース作から。
なぜだか自分の中で彼女の音楽が突如マイブームに(笑)
というのも、AORやシティポップを掘り下げていくうちにいつの間にやら辿り着いてしまったのが菊池桃子だったんだよね。


菊池桃子 / ADVENTURE
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林哲司のソングライティングに菊池桃子の無機質なボーカルが絡み合うと、シティポップの神髄が垣間見えるからあら不思議。
ちなみに、シングル曲「もう逢えないかもしれない」が流れると、おたま片手に熱唱し始める穴ぼこ嫁(元アイドル志望)の姿が拝見できます。


アルバムの中で一番シティポップ度が高い曲


ラ・ムー / THANKS GIVING
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菊池桃子黒歴史として語られることで、音楽的にも不当な評価を得てしまっている「ラ・ムー」。お陰で中古市場の流通量も少ないんだけど、ヤフオクで無事にゲット。
フュージョン界隈のメンバーでバックを固め、音楽性も確かなのにも関わらず、菊池桃子が「バンドが演りたい!」と発して誕生した所以からの、何故かブラコン路線という、迷盤感は否定できず(笑)
中でも、ドゥービーの「What a Fool Believes」とシカゴの「Saturday in the Park」の名曲をミックスしてブラコンナンバーに仕上げている8曲目の「片想い同盟」は中々に聴き応えあり。


竹内まりや / Miss M
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彼女のリリース作の中ではあまりスポットライトが当たらないアルバムだけど、AORフリークにとっては垂涎モノの一枚。
A面サイドはDフォスター、Jグレイドン、Jポーカロ等々LA系オールスター参加で、B面サイドは、林哲司やら鈴木茂など片や日本のオールスターで脇を固めたなんとも豪華なアルバム。
にも関わらず、1曲目の不自然な終わり方や、音質もイマイチだったりと、少々残念な感じも。
そんな訳で、作品性からすると、リマスターしても良さそうなんだけど、実は旦那の陰謀が働いて、干されているアルバムなのではないかと勝手に憶測してみたり(笑)


小坂忠 / ほうろう
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アルファ系のリイシューが盛んだった十数年前から耳にして以来、買うつもりでずっといたアルバム。
要は買うタイミングを逸してた訳なんだけど、邦楽の旧譜を買い漁る流れで勢いついでにゲット。
で、やっぱり良い作品でした。
むしろ、オッサン度数が高めになった今だからこそ、余計にそう感じさせてくれるのかも?
ちなみに、収録曲の「ふうらい坊」を聴いていると、突如、口ずさみ始める穴ぼこ嫁。
って、そういや、アンタもオッサン度数高めだったね。


The Revivalists / Men Amongst Mountains
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相変わらず旧譜にしか触手が伸びない1年だったけど、洋楽新譜モノで久々に刺さったアルバム。
シングル曲がカッケー!っと思ってアルバムを手にしたんだけど、買って大正解。
とはいえ、実は2年前のリリース作らしく、最近になって、ようやく本国アメリカの音楽シーンで注目されるようになったのだとか。
あたしゃ、てっきり、全米デビューも果たして、当然、日本盤のCDも出ていて、それこそ夏フェスとかにも呼ばれてると思いきや、いざ調べてみると、あまりの情報の乏しさに絶句。
いやむしろ、こんなヒットしそうな曲をリリースしていおいて、これだけノーマークのアーティストってのも今時珍しい。
どうやら、Galactic辺りなんかと交流があったりと、いわゆるニューオリンズファンク界隈で活動しているようなので、あまり外に出ていく必要が無いのかもしれないね。
久々に生で見てみたいと思えるバンドなんだけど、夏フェスに出れば、間違いなく盛り上がるだろうに、どこぞのイベンターが呼ばないかねぇ。
ちなみにこのアルバム、今では穴ぼこ旦那より穴ぼこ嫁の愛聴盤になっております(笑)
って、そもそもジャムバンドみたいな音楽に興味なんかあったっけ?
もはや嫁の琴線が分からない。


GAVIN TUREK / GOOD LOOK FOR YOU
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彼女が参加している人気アーティスト「TUXEDO」よりも、個人的にはこっちのソロ作の方が好み。
で、近年、プチブームにもなっているブギーファンクテイスト満載のキャッチーなダンストラックばかりで、さぞかし売れているだろうと思いきや、タワーレコード限定販売のみで、アマゾンはおろか輸入盤の流通も無し。
う〜ん、元々需要が高いアーティストなら販売戦略としてはアリかもしれないけど、デビュー作となると、ただ単に販路を狭めているだけの気も...
なんか勿体ないなぁ。


TOMI MALM / WALKIN'ON AIR
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AORシーンにおいて、Ole BørudやDirty Loopsといった北欧系のアーティストの存在感が増しているのだけど、そんな流れの中からリリースされた1枚。
個人的には、ピーター・セテラ脱退後のシカゴで後任のボーカルを務めていたジェイソン・シェフの参加がフックとなっての購入。
その他、キーボードでロビー・ブキャナンやドラムでサイモン・フィリップ等、AORシーンでお馴染みのメンツが参加していたりで、当然クォリティーはあるんだけど、穴ぼこオヤジ的にはコレクターズアイテムの側面の方が強いかな。
ただ、最近思うのは、かような都市型ポップスが、北欧で活気づいているのには、なんらかの理由があるはずなんだけど、それが何なのかは気になるところ。
それこそ、SuchmosやNulbarichが日本で登場してきたのも、そんな北欧での動きと無関係ではないように思えるんだよね。


ARVO PART / Alina
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いよいよ現代クラシックにまで手を伸ばし始めたのか?
っていう訳でもないんだけど、クラシック経由でネット上で色々掘り下げて聴いていたら辿り着いた感じ。
現代クラシックと言うと、つい難解なイメージが先行してしまうのだけど、アルヴォ・ペルトの場合は、ミニマルミュージック的アプローチで美しい旋律が奏でられており、どちらかというと宗教音楽に近い感じ。
なんとも言えない崇高さや深淵さを感じさせ、自ずと引き込まれていくんだよね。
そらオッサン度数も上がれば、色々と金属疲労も起きているんで、癒されたいですわ(笑)

その他、フランクシナトラやトニーベネットのベスト盤とか、あとはクラシックのつまみ食い的なチョイスで買って聴いたりしてた1年でした。