穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

穴ぼこ夫婦の渋谷ネコ歩き

穴ぼこ夫婦お気に入りのテレビ番組で、NHK BSプレミアムで放送されている「世界ネコ歩き」という番組があるんだけど、岩合(イワゴウ)光昭という動物カメラマンが、世界各地に住んでいるネコの生活の営みを、自ら撮影する映像を通して魅力的に伝えてくれる、ネコ好きには堪らない好番組になっていて、晩酌後にまったりしながら見るのが我が家の定番となっている。

で、ある日のこと、穴ぼこ嫁が、その岩合光昭のネコの写真展が渋谷ヒカリエで開かれている情報をどこからか仕入れてきて、急に行きたいとミャーミャーと騒ぎ出した(笑)
とまぁ普通、理解のある旦那なら、じゃぁ一緒に行こうか!となるのだろうけど、穴ぼこ旦那の腰はやけに重い(笑)
てか、穴ぼこネコ女がネコの写真展を見に行ってどないすんねん!

正直な話、わざわざネコの写真展を見に行く理由が今ひとつピンと来ない穴ぼこ旦那。
加えて言うなれば、その為に渋谷に繰り出すというのもちょっと面倒だし、でもって、予定している日の夜には、毎年恒例の秋田大曲で行われる花火大会をテレビ観戦することにしていたので、直前に余計な予定を入れたくないってのもあった。
とはいえ、ネコ女がふて腐れるのも厄介な話だったりもする訳で、さてさてどうしたものか(笑)

ということで、穴ぼこ旦那は考えた。
そういえば、写真展が開かれている渋谷ヒカリエって、まだ行ったことが無かったなぁ、
でもって、そのヒカリエには、仙台の牛タン人気店「利休」が出店してたはずだ!
となれば、この際、ちょっと覗きに行くのも悪くないかも?

っつうことで、穴ぼこ嫁のふて腐れ防止と牛タンとの再会を果たすべく、渋谷に行ってまいりました(笑)
てか、渋谷に行くこと自体、なんか結構久しぶりかも。

で、早速、渋谷に到着してヒカリエに辿り着くと、土曜の午後ってこともあってか溢れんばかりの人、また人。
そんな光景を目の当たりにして、早くもUターンして、お家に帰りたいモードになるダメ旦那(笑)
一方、一足先にヒカリエ9階の写真展会場に到着し、チケットを買おうと鼻息荒く行列に並ぶネコ嫁。
そんな訳で、今更引き返す訳にもいかず、9階を目指すべく重い足取りでヒカリエのエレベーター乗り場まで行くと...
ぎゅうぎゅう詰めのエレベーターしかやって来ない(爆)
で、仕方なく、エレベーターでの登頂を断念しエスカレーターで登ろうとすると、今度は構造上の都合なのか、いくつかのフロアでエスカレーターが途切れていて、その都度、別のエスカレーターへと移動させられる羽目に(汗)
ってこれ、罰ゲームかなんかですか?
マジで、足が重くなった(泣)

で、そんなこんなで、やっとの思いで会場の9階フロアに到着すると、お次は、入場チケットを求める長蛇の列がお出迎え(苦笑)
でもって、なんとか穴ぼこ嫁と合流を果たし、やっとこさチケットを買って中に入ろうとすると、今度はチケットのもぎりを待つ行列が再び穴ぼこ夫婦の前に立ちはだかる(汗)

「ポキッ!」

あっ、これチケットをもぎる音ではありません。
穴ぼこ旦那の心が折れる音です(笑)
って、ホントもうギブ!


ヒカリエから見た渋谷の空。なにやら暗雲垂れ込めてる?

そんな訳で、写真展の会場内にやっとこさ入ったものの、もちろん人ごみでぎっしりと埋められ、とてもじゃないけど落ち着いて観覧する余裕なぞどこにもなく、もはやノックダウン寸前に陥る穴ぼこ旦那。
一方、隣でゴロゴロと喉を鳴らす上機嫌な穴ぼこ嫁がいると思いきや、意外や無表情なネコ女の姿が...(笑)
どうやら、超満員のストレスもあるんだけど、それ以上に、想像していたより展示作品を見ても感動が訪れないらしい。

まぁ、それも当たり前の話で、そもそも「世界のネコ歩き」というテレビ番組は、ネコの日常をネコ視点で追いかけているドキュメンタリータッチの映像が面白いのであって、写真のような静止画になると、当然、印象は変わったものになる。
しかも、展示されている写真の大半は、ネコ目線ではなく人間目線の、それこそポストカードになるような可愛らしいネコ写真ばかりで埋め尽くされていて、件の「世界のネコ歩き」で感じられる世界観とは異なる展示内容なのだ。


ネコバージョンなヒカリエの柱

本来、岩合光昭というカメラマンは、動物の日常に入り込んだ写真を撮るカメラマンだと思うのだけど、ここでは、可愛いらしいネコの写真に大勢の人間が群がってるという、なんとも非日常な光景が繰り広げられていて、なんだかシュールな感じがしちゃいました(笑)
まぁ、NHKで人気を博すということは、即ちそういうことなんだろうけど、結果、彼、独特の世界観が置き去りにされた写真展だったように思う。
奇しくも、写真展に来ていた女の子連れが「癒されるゥ〜」なんて連呼していたけど、一体この人ごみの中で、どう癒されるのかさっぱりわからんかった。
そんな訳で、数々の行列待ちをクリアして、やっとの思いで入場したにも関わらず、せっかくの写真をチラ見しながら、人ごみを掻き分けるように足早に会場内を駆け抜ける穴ぼご一行様なのでした(笑)

と話は、これでは終わらないのだ!
写真展の出口を抜けると、そこは...

物販会場(笑)

当然、人、人、人...
そして、写真集やらネコグッズを持ちレジに並ぶ大行列(爆)

かような人々が、ある意味、日本の経済を支えていることになるのかもしれないけど、彼らの盲目的な物欲には恐ろしさすら感じるね。
これって、後でヒカリエを見て回って更に強く感じたことでもあるんだけど、ブランディングマーケティング頼みで作られている空間という印象があまりに強すぎて、大勢の人達がいるにも関わらず、穴ぼこ的には空虚な場所にしか感じられなかった。
もはや穴ぼこ生活にとって、こういった都会は必要の無い物なのかもしれないなぁ。
思うに、昔は、都会でも、それぞれ街ごとに文化的な匂いが漂ってたもんなんだけど、そういう匂いまでスクラップ&ビルドすることは出来ないからね。
そんな訳で、牛タンの真空パックを握りしめながら、一抹の虚しさと疲労感に包まれながら帰路に着く穴ぼこ夫婦なのでした(笑)

牛たん炭焼利久の牛たん 真空パック (120g 4枚入り)

牛たん炭焼利久の牛たん 真空パック (120g 4枚入り)

ちなみに、件の写真展なんだけど、自作のネコ写真を写真展に持参していくと会場のボードに貼リ出されて、おまけに招待券がプレゼントされるという企画をやってたらしい。
入場無料になるんだったら、自慢の一枚を持って行ったのに!
って、ネコ嫁のアホアホショットじゃないよ(笑)


町田のなんちゃって岩合さん撮影による、なぜ、そこにネコが?というお気に入りの一枚(笑)
この画像が気になった人はコチラをどうぞ。