穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

定禅寺ストリートジャズフェスティバル 〜穴ぼこ珍道中仙台編(後編)〜

1日目はコチラ

仙台2日目の朝は、イベントの中心会場でもある勾当台(こうとうだい)公園からスタート。
定禅寺通り沿いの官公庁が居並ぶ大きめの公園なんだけど、このエリア内だけで、なんと大小合わせて8つのステージが設けられていて、その中から、地元の高校生が出演するコカコーラ後援のライブをまずは見にいくことに。

女子高生の制服のまんまで出てくるバンドもいれば、革ジャンでめかしこんだバンドもいたり、テクニックもてんでバラバラなんだけど、若さゆえの初々しさというか清清しさは、見ていて伝わってくるものがあるよね。
そんな彼らの演奏を聴きながら、穴ぼこ高校生の時に、麻雀とか○チンコばっかりしてないで、バンドのひとつでもやっていれば良かったなぁと、つい遠い目をしてしまう穴ぼこ旦那(笑)
一方、その隣で、つい目を閉じて、うたた寝をしてしまう穴ぼこ嫁(爆)



地元の高校生が出演していたコカコーラ協賛のライブステージ



メイン会場の勾当台公園だけあってか、朝から各ステージでは多くの聴衆の姿が


続いて、公園内をブラつきながら各ステージを渡り歩いていると、今度は、オヤジのハートを鷲掴みするものが、突如目に飛び込んできた。



オヤジの視線を釘付けにさせた看板
しかも、なんか見たことのないスーパードライだぞ!



でもって、オヤジの視線を釘付けにさせたビアサーバー
ちなみに、最近気づいたんだけど、これ、今CMで流れてるビールだったんだね



そして、オヤジの胃袋を鷲づかみして離さないこの泡
うまそ〜!


と、気が付いた時には、もう既に喉に流し込んでおりました(笑)
いやぁ、朝っぱらから音楽に包まれながら、青空の下で堂々と飲めるビールは格別だねぇ!

早くも上機嫌になると、お次は隣の会場となる錦町公園へ移動。
こちらは、先ほどのバンド系の賑やかさと打って変わって、アコースティックを中心としたライブエリアになっていて、ノンビリとした空気が漂っています。



アコースティック系のライブ会場となっていた錦町公園の様子


ん?
ついでに、何やら美味しそうな匂いも漂っている?
てな訳で、同じようにノンビリと営業していた屋台群の中から見つけちゃいました。



穴ぼこ嫁の視線を釘付けにさせた屋台
ちなみに、穴ぼこ旦那は、どちらかというとオネエチャンの方に釘付け...


そう、牛たん!
やっぱ、牛たん!
しかも、実は昨夜、満席でスルーした人気有名店「利休」の屋台が出ているじゃありませんか!
でもって、アコースティックサウンドに混じって、穴ぼこ嫁の荒い鼻息も聞こえてきた(笑)
ということで、早速いただきま〜す!

と、その前に牛たんを流し込むチェイサー?をゲットしなければ...
でもって、辺りを見回すと、これまたグッドなものを屋台で発見!

ズバリ、利き酒セ〜ット!
さすがは酒処仙台。
500円で、リストの中から好きな3銘柄を選んで楽しめる、素敵なシステムとなってます(笑)

ということで、お昼間の公園の木陰の下で、アコースティックライブをBGMに、牛たん焼をつまみながら日本酒をぐぐぃ〜って、なんて贅沢過ぎるこの一時?一口?一杯?
こりゃ堪らん!



酒好きには堪らない、地酒がメインの利き酒セット



人気店「利休」の屋台でゲットした牛たん焼


さてさて、そんなこんなで、すっかり出来上がった二人が続いて向かった先は、NTTドコモが協賛するライブ会場。
さすがに大手企業協賛のステージだけあって、ドコモのオフィスビルの1階フロアを屋内ステージに見立て、プロのジャズミュージシャンが色々と出演する贅沢なラインナップとなってます。
せっかくの機会ということで、この日の出演者の中から「noon」のライブを見てみようと千鳥足で駆けつけてみたところ、数少ない屋内会場かつプロミュージシャンのステージとあってか、すでに満席状態でなんと入場制限がかかっちゃってる。
んな訳で、会場内でライブを見るのを諦めて、酔い覚ましがてら(笑)外で置かれていたモニターで「noon」のライブをしばし鑑賞。
で、ガラス張りのビルだったので、外から会場内を様子見できたんだけど、観覧客の中には、畑仕事を休んで来てみたかのようなオバちゃんや、Dj hondaの帽子を被った怪しいオジちゃん達とかが、最前列の席で無表情のまま拍手を送っていたりと、なんともカオスな光景が繰り広げられておりました(笑)
これもまた、街を挙げてのフリーライブならではの一幕なんだろうなぁ。



会場の外にあるモニターでライブ鑑賞


なんて思っているうちに酔いも醒めてきたので、次の会場に移動。
昨日に引き続き県庁前で行われていた、ビッグバンドによるセッションの青空教室を再び覗き見することに。
どうやら、昨日の授業を参観していて、穴ぼこ嫁の音楽的好奇心をえらく刺激したようです。
もしかして、来年は楽器を持参して参加するつもりなのか?!
ちなみに、課題曲は、昨日に引き続き、ジャコパスの「The Chickin」。

でもって、大盛況のままに青空音楽教室は終了。
と気づけば、日も傾き始め夕暮れ時が迫ります。
さすがに、呑み疲れ...もとい、足も耳も少々お疲れになってきたので、ここはひとつ甘い物で一休みといきますか!
って、ことで仙台で甘い食べ物と言えば...

やっぱ「ずんだ餅」ですな(笑)
なかなか関東ではお目にかかれない一品だけに、この機会を逃す訳にはまいりませぬ。
ということで、老舗の「彦いち」というお店でずんだ餅タイムを過ごすことに。

実は、仙台土産で冷凍物を買って帰ってきたり、逆に頂いたりで何度も食べた事はあったんだけど、いわゆる作りたての生ずんだ餅を食べるのは、よくよく考えると初めての経験。
緑色の枝豆餡がなんとも鮮やかで、こりゃ見るからに旨そう!
でもって、一口。
う〜ん!枝豆の甘いほのかな香りがなんとも絶妙。
この素朴さが美味しさの秘訣なんだろうね。
ちなみに、ネットで調べてみたら、意外に簡単に作れそうだったんで、今度、穴ぼこキッチンで試してみよっかな。



緑鮮やかなずんだ餅


と、二人してすっかり癒されて、穴ぼこ嫁が、喉をゴロゴロ鳴らしながらお店を出る頃には日も沈み、いよいよジャズフェスも最終盤のライブを見に行くだけとなりました。
でもって、糖分補給も完了ということで、イベント会場的には最西の地となる西公園を目指していざ出発!



フェス最後のライブを見届けるべく、西公園へと向かう道中で見つけた、どうにも怪し過ぎる餃子屋(笑)


繁華街を抜け、ひたすら歩いて20分ほどすると無事、会場となっている西公園に到着。
当然、何ヶ所もある各会場ごとでトリのライブがある訳なんだけど、穴ぼこ的に、今回のジャズフェスを締めくくるライブにチョイスしたのは、河北新報社の協賛で行われる「畠山美由紀」のライブ。



会場の西公園に到着すると、すでに大勢のお客さんで満杯


古くは渋谷系音楽を代表するクルーエルレコードからポートオブノーツというユニットでデビューを飾り、その後、ソロシンガーとして地道に活動を続けている、地元気仙沼出身のミュージシャンです。
個人的にはポートオブノーツ時代から知るアーティストでもあったんだけど、実は、ソロになってからの方が好きな曲もあったり、何気に間接的な繋がりのあるアーティストさんだったりで、今回の穴ぼこ旅を締めくくるにはもってこいのライブかなと思ってみた次第。
ちなみに、この日は、おおはた雄一笹子重治による贅沢なアコースティック編成でパフォーマンスを披露してくれました。
んな訳で、この2日間の余韻に浸れる、ほのぼのとしたライブを堪能し、最後の最後まで定禅寺ジャズフェスを楽しむことができました。
ということで、畠山美由紀のライブが終わると共に、音楽とアルコールに浸り放しの定禅寺ストリートジャズフェスもこれにて終了!



おおはた雄一笹子重治を迎えての畠山美由紀のライブ



音楽と飲み食いをたっぷり満喫したジャズフェスも、これにてフィナーレ


いやぁ実に、期待通りの素晴らしい音楽フェスだった。
プロもアマも、上手いも下手も関係なく、でもってプレイヤーとリスナーの境界もなく、まさに誰もが自由に音楽を楽しみ、そして何より、街と人々と音楽が一体となれる、ホントに音楽の理想郷のようなフェスでした。
このイベントに携わっている人達の努力と情熱にはホント頭が下がる思いがするね。
心より感謝!

で、思ったんだけど、昔からある日本の生活習慣でも、やれ宴会だぁ祭りだぁなんかで、人々が集まってお酒さえあれば、自ずと歌ったり踊ったりで、皆で盛り上がることが当たり前だったんだよね。
即ち、ミュージシャンシップ(音楽魂)なんてものは、実は誰でも備わっている物なんだよね。
今では、それこそカラオケボックスのような閉鎖的な場にとって変わってしまったのかもしれないけど、本来は音楽って、もっと自由で開放的で誰とでも楽しめるものなんだと思うのだけど...
そういった意味でも、この定禅寺ジャズストリートフェスってのは、そういった誰もが持っているミュージシャンシップを引き出してくれる、かつての宴会やお祭りを街ぐるみで楽しんじゃえ!という、壮大なイベントでもあったんじゃないのかな。
なんか、自分と音楽との関わり方について、色々なヒントを与えてもらったような気がするね。
それこそ、いつの日か、ライブをする側でも参加できたら面白そうなんだけど...
夫婦デュオで?それとも酔いどれオヤジの草野球チームで?(笑)
ちなみに、今年のライブ出演のエントリーは、残念ながら?つい先日で締め切られてました(笑)
いずれにしても、また仙台に行くぞ〜!。


という訳で、満腹の腹をさすりながら仙台駅へと帰路に向かう穴ぼこ夫婦。
仙台駅に着くと、慌ただしく土産物屋を物色し、つまみとビールを買い込み新幹線のホームへと向かいます。

すると、なにやらメルヘン?ファンシー?な格好に身を包んだ女の子達が、ホームから溢れんばかりにうじゃうじゃと集まっている場面に遭遇。
もしかして、彼女達もジャズフェスを見終わった帰りなのかな?
いや、それにしては、あまりに文化が違いすぎる(汗)
しかも、ツアコンらしき人もいるぞ...

で、ちと気になって色々調べてみたら、どうやら、宮城県内の何処かで、ジャニーズ系のライブイベントがあったみたいで、応援ツアーの女の子達っぽい。
即ち、ジャニオタご一行様に紛れて新幹線で東京方面へと帰る羽目となった穴ぼこ夫婦(笑)
キャッキャと興奮冷めやらぬジャニオタに四方を囲まれ、むしろ車内で浮いているのは、穴ぼこ夫婦という、なんともカオスな状況となりました(汗)
まさか、最後の最後で、こんなオチが待っているとは...
これもまた、音楽が結びつけた出会いだったのかな?(笑)

ということで、仙台の地ビールを片手に、穴ぼこ夫婦して仙台に別れを告げると、心地よい疲れを感じながら東京駅へと帰っていくのでした。