穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

定禅寺ストリートジャズフェスティバル 〜穴ぼこ珍道中仙台編(前編)〜

自称、音楽好きながら、昨今人気の音楽フェスにはとんと興味が沸かない穴ぼこ生活。
それこそ、かつてフジロックフェスに行く機会があった時に、ライブそっちのけで温泉に入り浸ってたという話は以前に書いたっけな?(笑)
で、演劇とかもそうなんだけど、いわゆるライブ感覚ってのがどうにもむず痒くて、客席からステージを見ていると、妙に冷めてしまう自分がいるんだよね。
でもって、大勢の客の中にいると、なんか落ち着かないというか、あるはずもない居場所をついつい探してしてまう(笑)

そんな訳で、付き合いだったりかつての仕事絡みだったりで、何かと音楽ライブに行く機会は随分とあったんだけど、純粋にお客さんとしてライブを見に行ったとなると、正直、ほとんど記憶にない気がする。
ちなみに、ライブそのものはピンキリ含めれば優に1000本以上は見てきたことになるんだけどね(爆)

で、なんでこんな前置きをしているのかというと、遡ること去年の9月に、とあるライブイベントを見にわざわざ仙台まで行ってきたから。
でもって、さっさとその時の様子を更新するつもりだったたんだけど、案の定、珍道中のフルコースだったもんで、色々と記憶を辿っているうちに、あっという間に月日が流れてしまい、今頃になって更新する羽目となりました(汗)
まぁ、このチンタラ感も含めて穴ぼこ生活というこで、何卒お許しを(笑)

そんな訳で、音楽フェスに行くよりも中古CDショップ巡りの方につい魅力を感じてしまう、引きこもり系穴ぼこ生活をずっと営んできた訳なんだけど、今から数年前に、テレビ番組で偶然目にしたのをきっかけに、どうしても見に行きたいと思わせる音楽ライブイベントを知るに至りました。
でもって、そのイベントに自分が思い描く音楽の真髄を垣間見たような気が勝手にしてしまい、いつの日か、この目で実際に確かめてみたい!という衝動に駆られてしまったのです(笑)

で、どんなイベントなのかというと、いわゆる市街地を使って催される無料のストリートパフォーマンス系の音楽ライブイベントなんだけど、路上なだけに、当然、出演者とお客さんとの垣根も無く、しかも街中の至る所でライブが行われていて、というか、もはや街そのものもが巨大なライブフェス会場と化していて、それこそ街中に音楽が溢れているという表現がぴったりハマる音楽イベントなんです。
まさに「音楽」という言葉の成り立ちの通り、誰もが音を楽しめる場がそこにはあって、これこそが自分の求めている音楽だったのかもしれない!
と、勝手に直感したのと同時に、そこで奏でられる音楽を、いや空気をたまらなく感じてみたい!という思いに突如駆られてしまったという次第。
そんな訳で、ついにその念願を果たすべく、去年の9月初旬、穴ぼこ夫婦して、彼のイベントの地「仙台」を目指して旅立ってまいりました(笑)


定禅寺ジャズストリートフェスティバル

っつうことで、1泊2日の強行軍で行ってきました、そう、穴ぼこ好きな街ランキングでも上位に入るであろう、杜の都「仙台」。
ただし今回の旅の目的は、断じて牛たんを食べに行った訳ではございません(笑)
ピュアな音楽を求めに行ってきたのです!
ちなみに、冷麺は食べられませんでした(爆)


毎年9月に行われているこのイベント。
ストリートジャズと銘打ってはいるものの、年々規模が拡大するにつれジャンルも多岐に渡るようになり、音楽的には、かなりボーダレスなライブイベントとなってます。
でもって、とにかく圧倒されるのは、その出演者数とステージ数。
延べ2日間に渡って行われ、700組以上のバンドが、90ヵ所以上のステージでパフォーマンスを行い、なんと観客動員は80万人以上!!
もちろん音楽イベントとしては日本最大。
ちなみに、フジロックで14万人、サマソニですら20万人の動員規模なので、単純な比較はできないまでも、どんだけの規模なんだって話(笑)
でもって、これを仙台市街の至る所で、2日間も!そしてタダで!自由に楽しめるなんて、いやぁ、実に楽しそうだなぁ!

そもそも、穴ぼこ的に、こういった音楽系の市民イベントに強く惹かれるようになったのも、元はと言えば、ドイツのベルリン市街で開かれていた、クラブミュージックの祭典「ラブパレード」の存在がとっても大きい。

ラブパレード

ラブパレードとは編集

ベルリン市街そのものが巨大なダンスフロアと化して、なんと最大150万人を動員して、朝まで街中で踊り続けるという、途方も無い野外クラブイベントだったんだけど、街と市民と音楽がひとつになれる一体感に、とてつもない衝撃を感じたのと同時に、日本でもそんな音楽イベントがあったらいいのになぁと、ず〜っと憧れておりました。
残念ながら、ラブパレード自体は、あまりにも規模が凄くなり過ぎちゃって、イベントとしては今はもうその形を残してはいないんだけど、そんな歴史的な音楽イベントと比較しても、日本で、しかも仙台という地方都市で80万人も動員する音楽イベントの存在を知っちゃった訳で、ならば、穴ぼこ眼でしかと見届けない訳にはいかんでしょ!(笑)
と、相成ったのです。

ちなみに定禅寺ジャスフェスの出演者は、審査を通過して、全国から集まってきたアマチュアミュージシャンが中心となっているんだけど、その他、企業協賛のステージなんかもあったりして、そこではプロのライブも見れたりするので、プロアマ問わず、本当に幅広い音楽が、あらゆるスペースで、そこかしこに聞くことが出来る、なんとも贅沢な音楽イベントなのです。

ということで、百聞は一見?
否、一聴?にしかず。
こうして、1泊2日の穴ぼこ仙台旅が始まるのでした...


そんな訳で東京駅です。
でもって、久々に乗る東北新幹線
ホームに向かう道すがら、楽器を持った人達をやけに見かけます。
やっぱジャズフェスに出演する人達なのかな?
早くも、ワクワクしてきたぞ!
方や、ビールとつまみをしこたま買い込んで、ワクワクしている穴ぼこ嫁。
新幹線に乗込むや否や、早速宴の開始となりました(笑)



改装された東京駅の地下街でゲットしてきた、イタリアンなおつまみでさっそく一杯



で、こちらは焼鳥各種。それにしても東京駅のエキチカって結構なお値段するのね(笑)



で、ハイテンションの勢いのまま、何故か干し貝柱のおつまみを車内販売で買う穴ぼこ嫁



でもって、束の間の贅沢に酔いしれるセレブ妻


そうこうするうちに、彼の地を通過。
ちょっと前までは、停車すらままならかった訳で、浮かれ気分の中に複雑な思いも。

出来ることなら、もう少し時間があれば、仙台とかで震災のボランティアをしてみたり、被災地の現状を目に焼き付けておきたい気持ちもあったんだけど、今回は、1泊2日の強行軍につき断念。
そういった被災地へ想いを馳せつつ、今回は仙台の音楽イベントを堪能することで、勝手ながら復興の一助とさせていただきます。

そんな訳で、あっという間に仙台駅に到着。
でもって、駅前に降り立つと、いきなり人垣とライブ演奏が目に耳に飛び込んできた!



仙台駅に降り立った瞬間、音楽がそこかしこから響いてくる



仙台駅の駅ビル前に設けられたステージでの様子


とにかく、初めて見るイベントなんで、事前に情報収集はしてきたものの、いかんせん規模がデカ過ぎて、およそ見当もつかないままに、ひとまず宿泊先のホテルを目指すことに。
穴ぼこ的には、割と土地勘のある街だったりもするので、アーケード街をブラブラと歩きながらホテルに向かおうとすると、数百メートル歩く度に、路上ステージでライブのオンパレード(笑)
ジャンルも実力もピンキリながら、どこも一杯の聴衆で、皆、楽しそうに聴いてる。
いやぁ、実にいい光景だなぁ。これだけでも来た甲斐があったというもの。



ホテルに向かう道すがらのアーケード街でもライブが



というか、100メートルおきにステージがあると言っても過言ではないくらい、アーケード街の至るところでライブが行われてた(笑)



当然、ビル前の広場なんかもライブステージに様変わり(笑)


でもって、ほどなく歩いてホテルに到着。
仙台駅前でゲットした定禅寺ジャズフェスのパンフレットを広げて、まずは作戦会議。
といっても、やっぱり規模がデカ過ぎて、皆目見当がつかん!(笑)
それこそ、パンフに載っているタイムテーブルが、大相撲の序二段の番付け表みたいになっとるやんけ!
なんせ、ライブ会場の端から端まで歩こうと思えば1時間以上もかかる訳で、例えるなら、東京ドームでバイキング料理のレストランを開いているようなもん?
一体、どこに行って、何から食べればいいんだ〜?!
てか、そもそも食いきれんぞ!(笑)



あまりに広大な会場地図(笑)


と、あれこれ悩んでいる時間も勿体無いので、ひとまずメインステージ思しき定禅寺通り沿いを闊歩してみることに。
でもって、以下、その時の様子を写真にてお楽しみ下さい(笑)



仙台市街中心にある勾当台公園内に設けられたステージでの様子



同じく勾当台公園内でのステージ。公園周辺だけでも10箇所近くのステージが!



中には、コカコーラ協賛のステージなんかも



観客とライブステージが連なる定禅寺通りの様子。もちろん、この日はホコテン仕様



仙台市外の西部に位置する西公園にて、西公園のシンボル?こけし塔前でのライブ



定禅寺通り沿いにある仙台メディアテークという屋内会場でのライブ



定禅寺通り沿いのビル前で、盛り上がっていたラテン系のビッグバンドの演奏



定禅寺通り沿いを歩いていて見つけたお店
トゥルーサウンドコミュニケーション!き、気になる(笑)



国分町という大人の繁華街のど真ん中にも特設ステージが!
東京で言えば、歌舞伎町で屋外ライブをやっているようなもん?
正直な話、色々な筋の方々の協力がないと出来ないよなぁ(笑)
これも音楽の力が為せる技なのか!


そんな訳で、屋台でゲットしたつまみやビールを片手に、気の向くまま、様々な会場をはしごしながら色んなライブを堪能することが出来ました。
ちなみに、意外に面白かったのが、県庁前で開かれていた、ジャズの講師を招いてのビッグバンドによる青空音楽教室
エントリーさえすれば誰でも参加が可能で、楽器を持参した大勢の人達を集めて、実践的なレクチャーが繰り広げられておりました。
見ているだけでも充分に楽しめる内容だったんだけど、ある意味、音楽の原点を垣間見たような気がしたなぁ。
なんだか、楽器持って参加してみたくなった(笑)
って言っても、楽器の演奏なんて、ほとんど出来ないんだけど...(爆)



県庁前で行われていた自由参加(事前申請)のビッグバンド演奏のレクチャー型ライブ
これぞ、まさにフリージャズ?


そんな訳で、気付けばあっという間に晩ゴハンのお時間(笑)
やっぱり、こっちもお目当てなんだよね!(笑)
ということで、結局食べに行ってしまいました...





はい、そうです。
仙台に来て、牛たんを食わずして、帰れるかっつうの!
色々お店選びで迷ったものの、穴ぼこ嫁の職場のタレコミ情報を頼りに「おやま」という店に入ってみました。

観光客よりも地元客を相手にしている感じの庶民的なお店だったんだけど、結果的には入って正解。
特上牛たんマジでやばかった(笑)
あと、牛たんの大和煮も超絶品。
どうせ、どこぞのアメリカ産牛肉でしょって舐めてかかってたけど、名物なだけに、やっぱクオリティ高し。



観光客が入るには、ちと躊躇する店構え(笑)



ところが、店内に入ると、特上の牛たんがお出迎え!
楽しんだ数々のライブも、牛たんの思い出に上書きされてまう〜(笑)



お店自慢の牛たんの大和煮。ビールと白飯がいくらでも進んじゃう絶品モノ


ということで、いやぁ、満足、満足。
文字通り、耳も胃も心も思いっきり満たされて、仙台ジャズフェスの初日を無事終えることになりました。
いやぁ、初日からこんなに堪能しちゃっていいの?
ともかく、ホテルに帰って2日目の予定を立てなければ。
果たして明日は、どんな牛たんが...もとい、どんな音楽が穴ぼこ夫婦を楽しませてくれるのかな?(笑)

ということで、次回更新へと続く