穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

今頃になってEDMにハマるの巻

EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)という音楽ジャンルが定着して久しいけど、個人的にはあまり琴線に触れるジャンルではなかったんで、これまでシーンの盛り上がりを遠巻きに見ていた穴ぼこオヤジ。
そもそもEDMとはなんぞやってことなんだけど、例えば、かつてのフリーソウルだったり渋谷系だったり、あとAORなんかもそうなんけど、音楽的なセンスや嗜好性で区分するようなもんで、新しい音楽ジャンルというよりは、新しくカテゴライズされた音楽と言った方が正確なんだよね。
要は、それまであったハウスやトランス、テクノなんかをベースにしたクールなトラックに、高揚感をもたらすリズムやリフで展開されていく楽曲を総じてEDMと呼んでいるっつう話。
そんな訳で、穴ぼこオヤジからすると、どうも、皆、同じような曲に聴こえてしまって、いまいち触手が働かなかった次第。
まぁ、そもそもクラブフレンドリー*1な世界が、穴ぼこ生活とは無縁の世界だしね(笑)
とはいえ、数年前から韓流アイドルの楽曲アレンジでEDMが多用されるようになってくると、瞬く間に、エグザイルやらジャニーズ系の楽曲なんかでやたら取り入れられるようになっちゃって、今や日本の町中にEDMが溢れていると言っても過言ではないくらいの状態なんだよね(汗)
そんな訳で、否応なく耳にする状況になってしまっていて、何気に辟易していたんだけど、そんなある日、何の気になしにカーステのFMから流れていた、とあるEDMナンバーを耳にした時に、穴ぼこな琴線が大きく触れる事態が訪れることに(笑)

ロシア生まれでドイツ育ちのまだ26歳の若手DJなんだけど、他のEDMとは一線を画す、美メロに魅了されちゃいました。
で、色々と過去の作品とか聴き漁ってたら、実は数年前に知人に教えてもらったことのあるアーティストだったことに気付いてみた(爆)
って、今頃でスイマセン(笑)

いずれにせよ、Zeddの曲には、他のEDMにはない「歌心」のようなものが根底にあって、トラックメイカーというよりもメロディーメーカーとしての高い資質を感じずにはいられないんだよね。
現に、アコースティックバージョンのネット動画もあったんだけど、充分ヒットしそうな良曲になってるし。
もしかすると、ロシア系だけに、あのラフマニノフ*2に通ずる、日本人が好む演歌チックなセンスがあるのかもしれないとも思ってみた(笑)

そんな訳で、EDMに興味が沸いてきたついでに、Zeddの流れで、歌心を感じるEDMナンバーを探してたら「Madeon」というフランス人のミュージシャンに辿り着いた。

Zeddも若くして世界的人気になったけど、なんと、彼はまだ、若干、21歳!
それにしても、一時、北欧系のトラックメーカーが世界的なトレンドを巻き起こしていたけど、今や、北欧に限らず、非英語圏のヨーロッパ系の若手ミュージシャンが世界レベルで活躍するようになってきて、まさに音楽界におけるグローバリズムを実感しますな。

でもって、二人の音楽を聴いていて思ったんだけど、記号のようなアーティスト名だったり、若くして活躍しているのも単なる偶然では無くて、なんか新しい潮流を感じて仕方がないんだよね。
恐らくは音楽制作の技術の進歩がなせる技だと思うんだけど、なんか直感的というか、これまでの音楽手法や理論とはかけ離れた、まるでTVゲームのように目まぐるしく展開が変わるアレンジがなんとも興味深い。
そもそも楽曲のアレンジっつうのは、本来は音楽的な知識や技術を要する職人技みたいなところがあって、前後の小節の流れだったり、楽曲全体のバランスだったりを考えながら、時系列かつ逆算しながら構成していくものなんだけど、ZeddやMadeonのアレンジには、そういった観点があまり感じられないんだよね。
ヒップホップの影響や、サンプリングの技術進歩が相まって、メロウなフレーズをビートとして使えるようなったことが大きいと思うんだけど、ひたすら直感的で刺激的なアレンジが散りばめられていて、まるで、おもちゃ箱をひっくり返したような感じになってる(笑)
まぁ、それだけだったら、聴くに堪えない音楽になっちゃう恐れもあるんだけど、彼等の場合は、そこにしっかりとしたメロディが存在しているので、そのハイブリッド感が魅力となって、穴ぼこのオヤジの音楽脳に刺激を与えてくる感じがするんだよね。
そりゃ、生まれた時から、パソコンやテレビゲームに慣れ親しんで育ってきてるんだから、それまでの音楽的手法とは別のアプローチで楽曲が生み出されるのも、当たり前の話ではあるね。
まさに、ゲーム脳やコピペ文化によって生み出される、第三世代の音楽ということなのかもしれまへんな。

ちなみに、まさに、そんな話を体現するかのような楽器?を自ら開発し、演奏して話題になっていた動画なぞ

音ゲーをそのまま楽器にしちゃったって感じだね。
老化防止に役立ちそうだけど、もはや、オッサンにはついていけませぬ(汗)
ちなみに、穴ぼこオヤジ的には、これを思い出してしまった(笑)

多分、ルーツとなりえる機材だと思うんだけど、20年ほど前に発売していた小型のサンプラーで、当時、欲しくて楽器屋でよくいじっていた記憶が(笑)
でもって、結局買わなかったんだけどね。

そんな訳で、EDMついでに、日本のEDMシーンはどうなんだろうと思って探してみたんだけど、穴ぼこ的に気になるアーティストは見つからず。
ただ、今年の春頃に「oresama」ってアーティストが手掛けていた、とあるアニメのテーマソングをよく聴いてたんけど、今思うとEDMっぽい曲だったかも。

まさに、Zeddなんかの影響をモロに受けていそうな感じの楽曲。
サビのブレイクのゲーム音がツボに入りました(笑)
PVしかりアートワークが狙い過ぎの感はあるものの、もっと話題になってもよさそうな割には、あんまヒットしてなかったみたいだね。
とはいえ、彼等もまた、やはり20代前半の若手なので、今後が楽しみ。
ちなみに、12月に1stアルバムが出るのだとか。

あと、EDMとは全然関係ないけど、つい最近だと、こんな曲なんかにもハマってました。

こちらはOL二人組のアーティストなんだけど、それとなくサウンドプロデューサーの存在を感じるものの、いかんせん情報が乏しくて実態はようわからん。
バンドサウンドでありながら、無機質な感じが漂うデジタルミックスが絶妙ですな。

そんな訳で、一時期はクラシックや旧譜ばかり聴いてたんだけど、穴ぼこオヤジの気が変わってきたのか、それとも音楽シーンが変わってきたのか、リアルタイムな音楽的好奇心が沸いてきている今日この頃。
もっとも、ここ最近、オーディオアンプの調子が悪化の一途を辿っていて、セレクターがまるでルーレットのように目まぐるしく切り替わる暴走モードに突入しちゃうので、もっぱらネットで音楽を漁って聴くようになっただけの話という気も(笑)

そういえば、Zeddの話に戻すと、なんと、来年の1月に幕張にて来日公演が決定したそうな。
なんか、即完しそうだけど、売れ行きの方はどうなんだろう。
それこそ、穴ぼこオヤジがクラバーだったら、速攻でチケットを予約するところなんだけどねぇ(笑)

*1:かつて仕事の関係でクラブにしょっちゅう出入りしてたこともあるんだけど、何が面白いのか、わからなかったなぁ

*2:ロシアを代表するクラシックの作曲家