穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

昼下がりの情事

ある昼下がりのこと。
住宅街にある駅を降りて駅前の道を歩いていたら、穴ぼこオヤジの数メートル先にヒールの音を響かせながら歩く女の人の姿が。
おそらく30歳前後ぐらいの妙齢な女性だったと思うんだけど、たまたま彼女の真後ろを歩いていたところ、穴ぼこオヤジの目の前で、カチャン!と音をさせて何かを落としていったご様子。
どうやら、イヤリングかもしくは携帯ストラップのようなアクセサリーらしき物が外れて道に落ちてしまったようなんだけど、それに気づくことなく、ヒールの音を響かせながら歩き続けていくので、とっさに彼女の後を追いかけて「何か落としましたヨ」と肩を叩いて教えてあげるジェントリーな穴ぼこオヤジ(笑)

すると「あっ、教えていただいてすみません」とヒールの女性。

「いえいえ、当然のことをしただけですから」と穴ぼこオヤジ。

「是非、お礼に茶でも」と言われたので

「お気持ちだけで結構ですよ」と返す穴ぼこオヤジ。

「せ、せ、せめて、お名前だけでも...」

「いやぁ、名乗るほどの者でもありませんので」

なんて言葉のやり取りを交わすと、その場を颯爽と立ち去っていく穴ぼこオヤジなのでした。
一方、拾ったアクセサリーを握りしめながら、オヤジの背中に熱い視線を注いで見送るヒールの女性。
そして、それから半年が経ったある日、電車で偶然にも隣り合わせる奇跡の再会を果たすと、二人の恋の運命の歯車が動きだしていくのだった...


な〜んて、ソープドラマのような展開が起きる訳がなく(笑)
いや、むしろ現実はいたってシビアな訳で、穴ぼこオヤジが落し物を教えてあげようと声をかけた瞬間、思いっきり怪訝な顔で振り向かれたんだよなぁ(汗)
まるで不審者を見るような冷たい眼差しだったね。
お礼を言われるどころか、警察に通報されそうな勢いだったよ(爆)

まぁ冷静に考えてみれば、道を歩いている時に、突然、肩を叩いて声を掛けられて、びっくりして振り返ってみたら...






こんなオヤジが立っていれば、そりゃ、思いっきりビビるのも無理ないとは思うけどさぁ(泣)
まぁ、なにはともあれ、110番されなくてヨカッタヨカッタ!

って、おかしいでしょ!!
せっかくの善行でもって、晴れやかな気分になれるはずなのに、なんで、こんなにも心がポキッ!と折れているんだ...?

そんな、ある昼下がりの情けなくなった出来事でした(笑)