穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

時代はサンプリングする?

前回の更新にて、今流行のEDMからゲーム脳やコピペ文化のエッセンスを感じ取ることで、新しい世代の音楽の登場を勝手に解釈してみた訳なんだけど、かような流れを生み出すきっかけになっているのが、サンプリングの存在なんじゃないかと考えてみた。
で、サンプリングと一口で言っても、例えば、ヒップホップから派生した、アナログレコードなんかを使ったフレーズのデジタルコピーを用いるのもサンプリングと言うし、シンセサイザーや電子キーボードで使われるデジタル化された音源もサンプリングと言うんだよね。
でもって、前者は、サンプリングしたフレーズをループしたりエフェクトをかけることでリズムトラックを作り、後者はサンプリング音源を使って音色やメロディーを表現している訳なんだけど、デジタル技術の発達ともに、サンプリグ機材も両者が融合する方向に進化を遂げてきたように思う。
ちなみに、この両者の融合によって生まれた代表的なサンプリング音というと「オーケストラヒット」なんじゃないかなと、勝手にこじつけてみたんだけど、どうだろう?(笑)
まさに、リズムとメロディを同時に表現する魔法の音と言っても過言ではないくらいで、サンプリング創成期である80年代に登場するや否や一世を風靡したのを覚えているけど、今となってはむしろダサ(カッコい)いサンプリング音の代表格になっちゃったものの、そのポリシーは、今現在のEDMにも引き継がれているような気がするのだけど...


オケヒットで個人的に印象に残っている曲。当時のディスコナンバーにオケヒットは必須だった


デペッシュモード辺りは現在のEDMのルーツに繋がる気がする


恐らく、オケヒットが使われた曲の中で史上最大のヒット曲(笑)


で、サンプリング機材の何が凄いって、サンプラーやサンプリングソフトがあれば、例えギターやピアノが弾けなくても、簡単に音楽が作れるようになったこと。
それまで、作曲や音楽のトラックを作るには、ある程度、楽器の演奏技術や知識がないと出来なかったのが、サンプリング機材の進化によって、一気にその障壁が無くなった訳で、ある意味革命的なことだと思うんだよね。
音楽不況と言われて久しいけど、それはあくまで音楽ビジネスの話であって、音楽制作に限って言えば、気軽かつ身近に扱える機材やソフトが登場してきた分、誰もがミュージシャンになれる機会はむしろ増えたことになってるんじゃないのかな。
一昔前なら、音楽をやろうと思えば楽器を覚えてバンドを始めるしかなかったのが、今では違うアプローチが可能になった分、若くて様々な音楽センスを持った才能が世に出やすい時代にもなった訳で「Madeon」のようなミュージシャンの登場はその象徴なのだとも思う。


Novation Liveコントローラー LaunchPad Mini

Novation Liveコントローラー LaunchPad Mini

ちなみに、かくいう穴ぼこオヤジも、若かりし頃は、音楽をやろうとしていた時期もあったんだけど、いかんせんほとんど友達のいない高校生活だったので、そもそもバンドの組みようが無かったんだよなぁ(泣)
まぁ、仮に友達がいたとしても、穴ぼこ的に音楽の趣味が合う奴なぞ一人もいなかったんで、どの道、無理な話だったんだけどね(爆)
ついでに言うと、当時はヘビメタ・ハードロックが全盛で、それこそギターの速弾きがまるで神様のように崇められていた時代だったんだけど、穴ぼこオヤジが左利きというのもあってなのか、どうにもギターに興味を見いだせなくて、皆と話が通じなかった記憶も。
てか、それ以前に、音楽で自己顕示欲を満たすのは愚かな行為だ!という二律背反的な妄想にも憑りつかれていたので、もはや、どんだけこじらせてる穴ぼこ高校生だったんだって話なんだけどね。

天才ギタリスト イングヴェイ・マルムスティーン (シンコー・ミュージックMOOK 天才ギタリスト)

とはいえ、それでも、やっぱり楽器は手にしたかったようで、自室に引きこもって楽器をたしなむ術を選択することに(笑)
そんな、穴ぼこ青春こじらせ野郎が、当時、一番興味を持っていた楽器は?というとドラム。
当時、お気に入りだったクリストファー・クロスの2ndアルバムで、レコーディングに参加していた軽やかなジェフ・ポーカロと、ズシン!と来るスティーブ・ガッドのドラムに聴き惚れちゃったんだよね。


今は亡きジェフ・ポーカロのドラムによる、全米1位の大ヒット曲


スティーヴ・ガッドが叩いているアルバムオープニング曲。
今思うと、二人を聴き比べできるアルバムって凄いよね!?


とはいえ、マンション暮らしの穴ぼこ高校生にとっては、ドラムセットを手に入れるなぞ叶うはずもない夢。
んな訳で、ドラムを諦めて、色々思案したあげく初めて手にした楽器がこちら↓でした。

https://www.korg.co.jp/SoundMakeup/Museum/POLY-800/p.gif

当時、安価で初心者にも扱いやすいデジタルシンセサイザーとして発売されたばかりだったコルグの「POLY-800」
たしか7〜8万円ぐらいで売られていて、穴ぼこ高校生にしてはかなり高価な買い物だったのを記憶しているけど、よくよく考えてみると今の穴ぼこ生活よりもお金があったんだなぁ?!(汗)
で、当然、音楽の友達なぞいないので、キーボーディストデビューするはずもなく、4畳半の自室に籠って、ひたらすら変な音色ばかりを作っておりました(笑)

...ん?音色?!

というのも、ドラムもそうなんだけど、楽器の演奏と言うよりも、楽器の音色に惹かれてしまう、ややマニアックな音楽的嗜好があったみたいで、プリセット音源なぞには目もくれず、パラメーターを弄って変な音色を作ってはムフっとする日々。
って、そりゃ友達がいないのも当然と言えば当然の話だよなぁ(爆)

ちなみにこの「POLY-800」、当時としては、MIDI対応も画期的だったし、シーケンサー機能もあって、果ては、アナログ信号をカセットで録再生して行うデータのバックアップ機能なんかもあったりして、なかなかの優れモノだったんだよね。
とはいえ、しばらくすると、ヤマハ「DX-7」*1という、当時の世界標準となるシンセキーボードが登場することによって、あっという間に日陰の存在に追いやられることに(泣)
そんな訳で、当時としては最新鋭だった「POLY-800」も、今となっては、シーケンサーとかも実にしょぼい性能のものだったし、チープな音しか出ないので、もはやビンテージ好きの楽器でしかないんだろうなぁ。

そんなこんなで、穴ぼこ的には、当時、充分楽しませてもらったけど、音楽作りじゃなくて、変な音を作るため使っていただけなので、鍵盤楽器でありながら、なんら曲が弾けるようになることもなく、やがてクローゼットの奥へと追いやられることになっていってしまいました(笑)
う〜ん、懐かしい思い出ですな。

で、そんな「POLY-800」は今いずこ?
って話なんだけど、音楽業界で仕事をしていた20代後半の頃に、プロデビューを目指していたハーモニーが美しい二人組のフォークグループがいて、彼等が鍵盤楽器を欲しがっていたんで、あげちゃった記憶が...
ちなみに、その後、彼等は見事にプロデビューを果たして、音楽活動を続けていたものの、結局ヒットを飛ばすまでには至らず、あえなく解散しちゃうことに。
う〜ん、残念。

って、そもそも、なんで「POLY-800」のことをブログネタにしたかというと、前回の流れで、昨今のサンプリング事情が気になったこともあるんだけど、実は、解散しちゃってた彼等の近況を、なんとヤフートピックスで知るに至ったから(笑)
なんでも、最近になって復活を果たしたようで、更には近々、メジャー再デビューをするんだとか。
いや〜、びっくり!
しかも、メンバーの伊藤クンに至っては、なんとフジテレビの「アウトデラックス」にまで出演して話題になってたらしい。
是非、ビッグチャンスにして欲しいもんだねぇ。

今夜放送! 『アウト×デラックス』にブリーフ&トランクス伊藤と妹が登場

本日23:20から放送されるフジテレビ『アウト×デラックス』にブリーフ&トランクス伊藤多賀之とその妹がゲストとして登場する。

2人のキャッチコピーは「嬉しくないサプライズばかりしている兄妹」。妹は登場した瞬間からアウトぶりを発揮し、その妹が繰り出す嫌な攻撃に矢部浩之マツコ・デラックスも驚く。そして伊藤は新曲“パチンコ”を宇宙初披露し、矢部とマツコを圧倒するとのこと。

でもって、売れっ子ミュージシャンになったら「POLY-800」にサイン書いてもらって返してもらおうかな(笑)
そういや、当時は、彼等の作詞を穴ぼこオヤジも手伝ってたような記憶があるんだけど、印税とかもら...

*1:80'sの音楽はDX-7で出来ているといっても過言ではない?