穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

二子玉川の日は沈む?

茅乃舎の台所

数年前から、我が家では「茅乃舎」という福岡にあるお店で作られている天然出汁を重用しているのだけど、なんでも料理本が出る程のブームになっているのだとか。
結構なお値段がする上に、直営店かもしくは通販での取り扱いしかなく、全国規模で手に入り難い商品のはずなんだけど、口コミで広がっている?
まぁ、それこそ、ヒットの法則というか、高級品でもって、どこでも簡単に買えないってところがプレミア感を演出し、人気に拍車をかけているのだろうね。
もちろん、そんじょそこらの出汁とは比較にならない程、高いクォリティであるからこその話ではあるけれど。

ちなみに、穴ぼこ料理では、魚系と野菜系の出汁を、時にはブレンドなんかしたりして色々使い分けてるんだけど、まぁ、人気が出るのも当然な話で「茅乃舎」の出汁を使ってしまうと、市販の粉末の出汁で料理する気が失せてしまうのだけは確か。
なので、高いなぁと思いながらもついつい使ってしまう次第(苦笑)
で、そんな高級品であれば、当然のことながら、我が穴ぼこシティ町田では手に入るはずもなく、近場だと、横浜か二子玉川高島屋にある直営店に行かないと買えないんだよね。

ということで、知人に贈りたい穴ぼこ嫁の用事もあったので、二人で二子玉川のお店に行ってみることに。
そもそも、本来だと町田から横浜線一本で行ける横浜の直営店の方がアクセスし易いんだけど、どうせなら、ついでに二子玉川に完成したヤンエグスポット?で話題の「二子玉川ライズ」でも覗いてみようかなっていう魂胆もあって二子玉川に向かうことにしました(笑)
ちなみに、二子玉川といえば、穴ぼこオヤジにとっては、我が草野球チームの聖地と崇める河川敷にある穴ぼこだらけのグランドと、付近の安居酒屋にラーメン屋という二子玉川の裏の顔しか知らないのだけど、今回は、高島屋二子玉川ライズという、セレブ感満載の表スポットに行くことになるので、町田臭を漂わせて鼻つまみ者にされないよう、ちょいと緊張気味なお出掛けとなりました(笑)

でもって、二子玉川駅に到着。
以前から草野球の試合がある度に、駅前の大規模な工事が着々と進んでいたのは流石に知ってはいたものの、まったく見向きもしてこなかったので、今回、改めて分かったんだけど、二子玉川ライズってば、とてつもなく巨大な商業施設だったのね(汗)

で、さっそく辺りをうろついてみたんだけど、巨大なスペースを贅沢に使い、わんさとある様々なテナントや施設を一通り見てみたものの、穴ぼこ夫婦の琴線に触れるお店はまったくと言っていいほど皆無。
正直な話、穴ぼこ貧乏家族には居心地の悪さを感じる場所でしかなかったなぁ(笑)
なにより、東急グループのビジネス臭があまりに強すぎて、それこそ、たまプラーザや青葉台なんかと同じようなテイストのテナント群が大集合した東急ブランドのオールスターみたいな感じになっちゃってて、穴ぼこ中学生時分、川釣りに通っていた頃から感じてた、二子玉川の牧歌的な雰囲気は一体どこへ?
要は、東急沿線に総じて言えることなんだけど、それまでに根付いていた町の個性を根こそぎ消去して、企業の一方的なブランディングで上書きしてる感じしかしないんだよね。
皆が憧れるハイソな生活とは、二子玉川に住んで二子玉川ライズで買い物することですよ的な、なんかヤンエグライフの価値観を丸ごと押し売りしている感じがして、考えようによっては、宗教的な施設のようにも思えるのだけど、そんな風に感じちゃうのって、我ら穴ぼこ夫婦だけなのかなぁ?(笑)

昔は、多摩川から運ばれて来る大らかな空気に、下町風情と高島屋が醸す高級感とが絶妙なバランスで保たれていたように思うのだけど、二子玉川ライズで感じたのは、河川敷のお台場バージョンというか、シムシティで作られた町のような無機質な印象しか残らなかった。
まぁ、町田臭が染みついた穴ぼこ夫婦の単なるひがみ?なのかもしれないけど、正直住んでみたいとも買い物に行きたいとも思えなかったね。
そういえば、後で立ち寄った高島屋が、心なしか閑散としていたような気もしたんだけど、果たして、経済効果に授かる事は出来ているのだろうか?
それこそ、古くから住んでいる人や商売している人たちからすると、いい迷惑なような気もするんだけど、実際のところはどうなんだろうね。


二子玉川ライズから見上げる月

そんな中、二子玉川ライズ内で、DIYの専門店と自然野菜を扱っていたお店なんかはちょっとだけ気になったんだけど、そこで売られている美味しそうな野菜を手に取ってみたら...

町田産だった(汗)

って、町田から二子玉川のセレブスポットへのこのこ出掛けて、町田で作られた野菜を買って帰るって、もはや罰ゲームレベル(爆)
あと、個人的に切なくなったのは、どんだけ〜!?ってくらい多種多様なテナントが入っているにも関わらず、なんと、CDショップだけ見当たらんぞ?!
本屋も楽器屋も、更には映画館やライブホールまであるのに、どぼじで?(涙)
音楽は楽天で買えってことなのか(笑)

PS
玉川高島屋に酒造メーカーが運営している金沢のアンテナショップが入っていて何気に面白かった。
そこで「いしり」という魚醤とか、生原酒やら焼めざしやらを買い込んだのだけど、二人して品物を受け取るのを忘れて店を出るという、これまた、穴ぼこなドジを奮発(汗)
しかも、翌日になってから、忘れたこと気付く更なる穴ぼこっぷり(笑)
後日、お店の善意で送ってもらったんだけど、思うに、この日は、二子玉川ライズでよほど生気を奪われちゃったんだろうねぇ(爆)

更に追記
このゴールデンウイークで、CCC(TSUTAYAグループ)が手掛ける蔦屋家電というライフスタイルを提案する家電店がオープンしたらしく、一応、CCCが手掛けているだけに音楽ソフトの商品も置いてはいるみたいなんだけど、おまけみたいな扱いなってるっぽい?
ただ、高級家電の方は気になるなぁ(笑)

更に更に追記
こんなネットニュースも

東急が「ニコタマ再開発」の先に描く青写真
私鉄各社の中でも、とりわけ東急は沿線開発を得意とする。東横線には田園調布、自由が丘という2大ブランドがあるが、今回のライズ開業で、田園都市線における二子玉川のブランド力がさらに高まるのは間違いない。
オフィス部分には楽天の本社機能が品川から移転する。8月に入居が始まり、ほかの商業施設と合わせ、1万人の就労人口が見込まれる。ライズへの通勤には田園都市線大井町線が使われるとすれば、東急の運賃収入に貢献する。
※記事中引用 2015年5月4日付 東洋経済オンライン

記事中にもあったけど、大規模な再開発が先行していて、結果的には、ただでさえ高い東急沿線の混雑率を更に上げることでしかない気がするのだけど...
なんか「仏作って魂入れず」って感じだなぁ。
交通事業って公共益だと思うのだけど、東急グループは一体、誰に向いてビジネスをしようとしているのかねぇ?