穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

粉練(こねり)

いつぞや、気になるお店としてブログにも書いたことのある、去年、近所に出来たお蕎麦屋さんなんだけど、今やすっかり通い慣れたお店となってしまいました(笑)

蕎麦 粉練(Facebook)

というか、町田に根を張って生活するようになってから、初めて通いたいと思わせてくれるお店に出会えたかも。
しかも、ありがたいことに徒歩2〜3分というチョーご近所さん。
はっきり言って、町田にあるのが勿体無いくらいの良店です。
逆に言うと、町田のようなB級シティで、果たして商売が成り立つのか心配になってしまうお店でもあります(笑)
だって、どう考えたって、多摩プラ−ザや二子玉川のような東急沿線でしか許されないようなお店なんだけど...わざわざ町田くんだり、なんて無茶なことを?(爆)
まぁ、お陰で、穴場的なお店になっているので、地元民からするとありがたい話ではあるんだけどね。

で、店内は打ちっ放しのコンクリート壁に囲まれた、いわゆるおしゃれカフェ系な空間になっていて、もはやその時点で町田には相応しくない雰囲気が漂っています(笑)
でもって、肝心の蕎麦の方はというと、もちろん手打ち蕎麦なんだけど、産地を限定せずに、全国からその時期に応じた手打ち蕎麦が食べられるスタイルとなっています。


外観はこんな感じ。一見すると蕎麦屋とは思えませんな(笑)

お昼は蕎麦を中心としたランチ営業で、夜になると、サイドメニューとお酒が充実した、飲兵衛には堪らない蕎麦屋へと変わります(笑)
特に日本酒は独自のラインナップを揃えていて、ご主人の好みで、気になったラベルや味だったりの、全国各地のマイナーな日本酒がずら〜りと並んでいて、いやが上にも興味がそそられる。
そんな拘りを持つお店だけに、当然の事ながら、サイドメニューのクォリティも高く、どれもお酒が進む逸品ばかりで、メインの蕎麦まで無事に辿り着けるのか不安になってしまうくらい(笑)


どれもユニークで美味しそうな銘柄ばかり


で、こんな感じで運ばれてきます。う〜ん美味しそう!


穴ぼこな記憶が確かなら、蕎麦味噌だったかな?お酒との相性が抜群だったことだけは確実に覚えてるぞ(笑)


穴ぼこ嫁絶賛の白エビのかき揚げ。2種類の塩で食します

そして、本命のお蕎麦。
はっきり言って、初めて粉練の蕎麦を口にした時、町田クオリティに慣れ過ぎてしまっていたせいなのか、本格的な蕎麦との出会いに、思わず感動の涙を流しそうになってしまいました(泣)
きめの細かい滑らかな食感と強いコシとが絶妙なバランスで味わえる、まさにプロの仕事が堪能できる蕎麦です。
しかも、季節によって蕎麦の産地が異なるので、通う度に違った蕎麦を味わえる楽しみもあったり。
ちなみに、今までに、北海道や群馬県産などの十割蕎麦を食べました。


産地がその都度変わる石臼で挽いた手打ち蕎麦


こちらはランチ営業でいただいた鴨せいろ

で、文句無しにせいろがお勧めなんだけど、中には風変わりな、いわゆるラーメンのつけ麺のような「つけ蕎麦」なんてメニューも。
ちなみに、クリームソースとトマトソースに蕎麦をつけて味わうという、蕎麦通からしたらかなり邪道なスタイルなので、こちらは好みが分かれるところかも。
穴ぼこ的には、革新的なメニューに興味を覚えて食べてはみたものの、せっかくの繊細な蕎麦をあえて洋風ソースで食べる必然性をさほど感じるには至りませんでした。
いずれにしろ、そういったメニューがあることからしても、粉練の蕎麦は、香りよりは、コシや食感を楽しむ蕎麦屋さんということが言えるのかもしれないね。


白のクリームソースか赤のトマトソースで食べるつけ蕎麦
でもって、こちらは白(笑)
美味しいんだけど、せっかくの蕎麦が勿体無い気も...

あと、蕎麦湯が抜群に旨い!
それこそ、営業マンの革靴の汚れや、寿司屋の玉子焼きの出来なんかが、クオリティのバロメーターであるように、蕎麦屋にとっては蕎麦湯がそれにあたるのではないかと穴ぼこ的には勝手に思ってるんだけど、まさにそれを証明するかのような、何度もお代わりしたくなるような蕎麦湯(笑)

とまぁ、どれも町田クオリティを凌駕する数々のメニューにも関わらず、なんとお値段だけは、町田クオリティという、これまた驚きの超絶ハイコストパフォーマンス!
いやぁ、ホントお勧めです。

それにしても、手打ちうどんのタロー庵しかり、まさか町田で、本格的な和の麺料理が食べられるようになる日が来るとは想像できなかったなぁ。
最近では、ラーメン店の充実振りが伺えるように、ジャンク系との相性は抜群の町田なんだけど(笑)
さすがに蕎麦やうどんの本格的なお店を町田で開くのは難しいだろうなぁと、半ば諦めていただけに、これほどありがたいことはないよね。

ところで、開店した当初は、町田で商売が成立するのか勝手に心配してたんだけど、最近は、客入りも上々のようで、深夜で蕎麦が売り切れることもしばしばのご様子。
なんとも、余計な心配だったようですな。
う〜ん、むしろ、これ以上、人気が出てくるともはや穴場では、なくなっちゃう(笑)
そんな訳で、誰かに教えたいような、教えたくないような、まるで、アイドルオタのような心境に陥る穴ぼこオヤジなのでした(笑)