穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

宙を飛んだら骨が飛んだ ~前編~

去年の出来事を年を越して更新するのはさすがに穴ぼこ過ぎるので、更新が滞ってた間の出来事を振り返りつつ、年を越す前に一挙まとめて更新しようなぞと思っていたら...
そんな一年を振り返えってるどころか、ブログの更新をしている場合なんかじゃない出来事に見舞われて年を越す羽目に(爆)

それは去年の12月、ある日の深夜に愛用のクロスバイク(自転車)で、とある幹線道路を走りながら家路に向かってる最中に道路工事の現場を通りがかった時のこと。
どうやら路肩の工事を大規模に行っている模様で、その日の作業は終えているものの、投光器の明かりによって照らし出された無人の工事現場が穴ぼこオヤジの行方を塞ぐように立ちはだかる。
ちなみに、その時は車道の端を走っていたのだけど、そのまま工事で狭くなっている車道を直進していくのか、それとも車道から逸れてパイロンや柵やらで迂回路のようになっている歩行者用の脇道を走るのか、選択を迫られることに。
で、割と交通量がある通りな上に、片側2車線の内、1車線を閉鎖して工事していたので、ここは身の安全を考えて歩道用の迂回路を走ることを選択。
とはいえ、急ごしらえの為か、舗装が剥れてたり道筋がジグザグになっていたりと、およそ歩道とは思えない工事の都合で造られた迂回用の脇道だったので、用心しながら現場を通り抜けようとすると、投光器の明かりが途切れた辺りで突如暗転した箇所に出くわし、一瞬、道を見失ってしまうう穴ぼこオヤジ(汗)
そんな暗がりの中、慌てがらも、なんとなく前方に道っぽい場所が辛うじて見えたので、その方向にハンドルを向けた途端、「ドン!」という衝撃を感じてみた。

一瞬、訳が分からなかったけど、まぁいいやと構わず進もうとすると、どうも様子がおかしい?

というのも、なぜだか自分の脇に乗っていたはずのクロスバイクが転がってるし、てか、そもそもクロスバイクにまたがってたはずなのに、地べたに顔を突っ込んでる自分がいるし、更に、口の中にはこれでもかっていうくらい土を頬張ってたりしてるんだよね。

あれあれ?!いったいどした?

なんで寝転んでいるのか、訳が分からないままも、とりあえず立ち上がろうとしてみると...踏ん張った瞬間に右膝に激痛が走り、まるで身動きが取れない。
更に顔をに手をやると、頬が土と血にまみれている感触もあったりで、口の中の入った土をペッペと吐き出しているうちに、なんとなく事態が飲み込めてきた。

「こりゃ、コケたな」

そう、どうやらコンビニのネオン看板が建っている花壇のような場所に、前輪からぶつかって、クロスバイクごと空中で一回転しながら地面に顔から突っ込んだらしい。
恐らく、着地した瞬間にクロスバイクのどこかに右膝を打ち付け、曲げちゃいけない方向に衝撃が加わったんだろうね。
でもって、妙な興奮状態に陥っているのか、痛みの感覚があまり感じられないので、とりあえず、他に怪我をしている箇所は無いか、ゆっくり全身を動かしながら確かめてみることに。

まず、右膝はダメになっているけど左足は特に痛みは無さそう、それから、頬が血まみれにはなってるけども、頭や首も普通に動かせるぞ!
と、こんな感じで、体の各部分を動かしながら痛みを確認してみたところ、思ったよりはダメージを受けてない様子。
ただし、左手の方から、徐々に妙な違和感が感じられるように。
どうやら小指の感覚が鈍くなっているようで、小指の先をゆっくり動かしてみると、激痛と共に、第一関節のところに見たことのない小さなこぶの様な塊が連動して前後に動く。

「ありゃ、折れたな」

そう悟るしかなかったね。
う~ん、まいった、結構な緊急事態だぞ。
と、深夜の道路の片隅でうろたえる穴ぼこオヤジ。
すると、暗がりの中からこちらに急いで向かってくる人影が!

工事現場の警備をしていたおっちゃんが、息を切らしながら駆けつけて「大丈夫ですか?!」と声をかけに来てくれたのだ。

なんとありがたや。

 ...のはずなのに、あぁぁ。。。
人間て不思議な生き物ですな。

あろうことか「大丈夫ですっ!」

と、即座に答えてしまう穴ぼこオヤジ。

って、ええぇ~!?
いやいや、ここは「救急車呼んでください」とか答えるところでしょ。
どう考えたって大丈夫じゃない状況なのに、まるで条件反射の如く、何事も無かったかのように振る舞うとかって、頭打っておかしくなっちゃいました?!

プライドなのか?それとも自己暗示なのか?
思いとは裏腹な言葉を口走る自分に我ながらびっくりだよ(汗)
でもこれって、自転車やバイクでコケた人だと分かる「あるある」らしく、こんな時、人は思わず「大丈夫です!」と言ってしまうのだとか(笑) 

そんな訳で、その場を立ち去り、現場へ戻っていく警備のおっちゃんの姿を見送りながら、途方に暮れる他ない穴ぼこオヤジ。
はてさて、どうしよう。
とりあえず、膝の痛みをこらえて、なんとか立ち上がってみたものの、脳震盪も起こしているようで、まさに生まれたての子馬状態。
あかん、動けない...

以下、動けない間の穴ぼこオヤジの脳内。

う~ん、これは自分で救急車呼ぶしかないか?
それか、近所に住んでいる友人にダメ元で援軍を頼んでみる?
あと、実家に連絡して迎えに来てもらう手もあるなぁ。
でも、それだったらタクシーに乗って自宅に帰ってもいいか。
ん?待てよ。
そもそも、穴ぼこ嫁には何て言って連絡しよう。
今の状況を話したら、それこそパニック起こして家の中を走り回るだろうなぁ...

なぞ、割と冷静に考えていると、右膝の痛みが少しだけ和らいできた感じがしてきた。
ならばと、前輪はパンクしたものの、杖代わりにはなりそうなので、クロスバイクにもたれかかりながら、ひとまず最寄りの駅まで自力で目指すことに。

ただ、今にして思うと、この時に救急車を呼ぶなり、すぐに病院へでも行っていたら、その後の展開は、また少し違ったものだったのかもしれないと想像してしまう、分岐点ではあったんだよね。
まぁ別に後悔をしている訳ではないけれど、なんとか耐えられる痛みだったのと、辛うじて駅まで辿り着けそうな状況だったので、少なくとも、119番を自らプッシュするハードルを超えることはできなかったなぁ。

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そんな訳で、なんとか最寄り駅まで辿り着くと、駅前の自転車置き場にクロスバイクを預け、泥と血まみれの顔を晒してヨロヨロになりながら電車へと乗りこむ穴ぼこオヤジ。
って、どう考えても、傍から見れば不審者にしか見えなかっただろうね。
本来なら自ら119番に通報しなきゃいけない負傷者なのに、むしろ、110番に通報されてもおかしくない不審者に見られそうになってるって、なんじゃそりゃ?
そんなこんなで、穴ぼこ嫁に町田駅まで迎えに来てもらって、なんとか家路に辿り着くことに。
でもって、自力で応急処置を施すと、幸い痛みも酷くはならなかったので、翌朝に病院へ行くことにして一晩を過ごしたのだけど、果たしてこの先、どうなることやら。
お家に帰れて一件落着って話じゃないからねぇ。
まぁ実際に、むしろこれから更に困難な状況が待ち構えている訳なんだけど、続きは次回更新にて。