穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

沼津港で帰れ 〜穴ぼこ珍道中温泉編(最終回)〜

前回の穴ぼこ珍道中温泉編「湯ヶ島温泉」はこちら

温泉宿での宿泊を終えて、残す旅路も帰り道だけとなった穴ぼこ夫婦。
JR三島駅にて小田原方面への電車に乗り換え、湘南近辺を寄り道しながら帰る予定だったはずが、なんと小田原とは反対の静岡方面へと向かうことに。
でもって、その行き先は沼津。
って、なぜに沼津?

ということで、話は前夜の夕食まで遡ります。
旅館で出される新鮮な山海の幸に舌鼓を打つだけでは飽き足らず、
仲居さんを捕まえては、食材や調理法をあれこれと質問攻めにするワタクシ
で、その度に仲居さんが調理場で確認して戻ってくるという、いわば伝言ゲームのようなことに(笑)
まぁ、新鮮かつ手の込んだ料理をいただいたからこそ、ついつい興味が沸いてしまったのだけど、ちょっと申し訳なかったかな?
で、色々教えてもらった中で鮮魚の大半が沼津産(駿河湾)であること知り、突如「沼津」が脳内検索ランキングで急上昇。
しかも、仲居さんに話を聞くと、帰りの三島駅から静岡方面に、たった一駅で行けてしまうじゃありませんか。
でもって、沼津からだと、小田急線直通の特急ロマンスカーが出ているので、なんと自宅駅まで1本で帰れることによくよく気づいてみた(笑)
もはや、沼津港が穴ぼこ夫婦を呼んでいる!?としか言いようがないこの流れ。
ということで、急遽予定を変更して、導かれるよう沼津へと旅立つことになりました(笑)
いざ、沼津港へ!

そんな訳で、あいにくの雨模様の中、沼津駅に降り立つと、帰りの特急券を確保した後、バスで沼津港へと向かいます。
揺られること10分、沼津港に到着すると、早速、港の中心部へと向かう穴ぼこ夫婦。


大きな地図で見る

さすがは、国内有数の漁港と言われる沼津港だけあって、なんとも広大な敷地。
観光バスが何台も止まれる大型駐車場も完備されています。
って、その割りに結構ガラガラやね。
雨降ってるからかな?
更に、沼津港の公共のショッピングセンターを訪れると、なんとよりによって定休日。
ビーン...
道理で人影もまばらなはずだよ。
どうも、雲行きが怪しくなってきたぞ。

と、若干の不安を抱きつつも、お次は港内の市場へ。
中に入ると、観光客用に場内が見渡せるデッキがあって、ちょいと興奮。しかしながら、昼前ということもあって、場内はすでにもぬけの殻。
まぁ、それでも市場の雰囲気だけは、味わう事が出来ました(笑)
あとは、昼食どころを探しながら土産物屋を見て回ることに。

公共のショッピングセンターは定休だったけど、その他の土産物屋はそれなりに賑わいを見せていて、まずは一安心。
やれ金目鯛やら鯵やらイカやら、ありとあらゆる干物が所狭しと並べられている様子に、沼津港に来た甲斐をようやく実感。
威勢の良さも相まって、だんだんテンションも上がってくると、片っ端からお店を練り歩いて物色し始めます。

さてさて、どの干物が美味しそうかな?
と、ずら〜っと並べられている干物を見渡し、ひとつひとつよ〜く見てみると
ん?
パッケージになんか霜のようなものが...
まさか...冷凍?
更におつまみやら、ふりかけなんかの加工品のラベルも、よ〜く見てみると
そこには、タイ産や中国産の文字が...
そして、それを知ってか知らずか、大人買いしていく観光客軍団の皆さん。

嗚呼、地産地消とは程遠い悲しい現実。
沼津ブランドに誘われた観光客が、次から次へと冷凍物や外国産の土産物を買っていく、いわゆる観光産業の実態を目の当たりにして、穴ぼこ夫婦のテンションは、一気に急降下。
ニューヨーク旅行に行った友人からお土産でもらった、中国産の雑貨をつい思い出してしまいました(笑)
そんな訳で、お土産の購入を諦め、辛うじて地物を扱っていそうなお店を探しだして、穴ぼこ用に数枚の干物だけ買って、土産物屋を後にすることにしました。


インパクトで勝負?

となると、お昼どうする?
ってなことに。
もはや、期待できそうな店を探す時間的余裕も気力も無し。
とりあえず近場の店で、あの町田の隠れた名店「浜焼市場」に似た?「浜焼きしんちゃん」というお店があったので、賭けで入ってみることに。

浜焼き しんちゃん

食べログ 浜焼き しんちゃん

店内に入ると、確かにあの浜焼市場と雰囲気がよく似た感じ。
ちょっと期待出来そうだけど油断は禁物(笑)
でもって、月並みな注文もつまらないので、せめて沼津港の思い出を残そうと、こんなものを注文してみました。

どうです?
見たことのない魚ばかりでしょ(笑)
ズバリその名も「深海おまかせ盛り」締めて¥1,280。
メギス、メヒカリ、赤エビといった普段お目にかかる機会の少ない、駿河湾の深海魚がアラカルトになっている浜焼きのセット。
さすがに、東京ではまず食べることの出来ない魚ばかりで、少なくとも旅の思い出にはなりそう?
で、肝心のお味のほうはというと...

う〜ん。
ちょっと微妙...

まぁ、食べ慣れていないっていうのもあるけど、
いかんせん、深海魚特有の身の柔らかさが仇となり、鉄板網にこびりついて、やたら面倒なことに(笑)
でもって、僅かに残った身を味わうも、これまた深海魚特有の淡白なゼラチン質の白身が、連続アタックを仕掛けてくるので、悲しいかな味わいも今ひとつ。
とはいえ、あえて注文した品なので、諦めて箸を進めるも、今度はサイドメニューが追い討ちを掛けるように、攻撃を畳み掛けて掛けてきた(笑)

イカのチャンジャって、舌が痺れる食べ物だったっけ?
小エビの唐揚げって、マーガリンみたいな味したっけ?
って、もはやギブアップ寸前。

んな訳で、本日のテンション値が最大の下げ幅を記録すると、そそくさと会計を済ましてお店を後にします。
いやぁ、町田の田舎道にある魚料理屋よりも、沼津港にある魚料理屋の方が、とんでもなく不味いってのはどういうこっちゃ?

など、ブツブツぼやいている間に、帰りの特急ロマンスカーの時間も迫り、慌てて沼津駅行きのバス停へと向かう穴ぼこ夫婦。
さて、次のバスの時間はいつかな...?

早速、時刻表を眺めてみると...あれ?
もしかして、当分来ない?
てか、ついさっきタイムリミットのバス出ちゃった?

ということで、本日、二度目のガビ〜ン。
でもって、慌ててタクシーを探すも、一向に見つかる気配は無し。
って、もう、今日はそういう日なのねん。
と、落ち込んでいる暇はございません。
刻一刻と、帰りのロマンスカーの時刻が迫っています。
ついでに、嫁の眉も引きつりはじめています(笑)

もはやこれまでか?!
と思われたその時、二人の遥か前方に、タクシー乗り場を発見!
そしてそこには1台のタクシーが!
とその瞬間、ドルトムント香川のようなダッシュを見せる嫁。
と、干物を抱えて追う旦那。

そんな訳でなんとかタクシーに乗込むことに成功し、辛うじて、帰りのロマンスカーに間に合いました。
やれやれ...(汗)
それにしても、色々な意味で、記憶に残る沼津観光だったなぁ(笑)
ちゃんと下調べをして行っていれば、もう少しマシな沼津観光になったのかもしれないけど、
まっ、こういう行き当たりばったりも、これまた穴ぼこ旅行ならではの醍醐味?
なんだかんだ言っても、期せずして沼津から1本の電車で帰れることにもなった訳だし、まぁ良しとしますか。
おかげで、旅の余韻に浸りながらまったりと家路に着くことができました。


でもって、ロマンスカーの車掌さんもまったり?

ということで、穴ぼこご一行の珍道中もこれにて終了。
思い返せば、たったの1泊2日とは思えない、とても濃ゆい温泉旅となりました。
ロマンスカーだと沼津が意外に近いことがわかったので、今度は、ちゃんとリサーチしてから遊びに行ってみようかな。
なぞ思っていたら、つい最近のダイヤ改正で沼津までのロマンスカーの乗り入れが廃止になったらしい(爆)

“バブル世代”超豪華特急がわずか20年で消えるワケは?

なんだか妙なオチまでついてきた(笑)
これぞ穴ぼこ旅行なり〜。
次回はどこぞ?