穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

穴ぼこ都民が都民の森へ行ってきた

神奈川県の領土だと思われることもしばしばな町田市*1(笑)
実際、町田に暮らしていても、東京都民だなぁと感じることは確かに少ないような気がする?
そんな訳で、都民であることを忘れない為にも、奥多摩方面の檜原村というところにある「都民の森*2」に穴ぼこ夫婦で行ってきました。
って、別に都民じゃなくても行けるんだけどね(爆)

そもそも、この「都民の森」は、以前に知人*3から勧められていた場所だったりもするんだけど、整備された複数のコースが中年夫婦のなんちゃってトレッキングに最適だったのと、あと「セラピーロード」と呼ばれる散策コースが、どうにも気になっていたので、秋も深まってきたとある週末に思い立ってレンタカーを借りて町田を脱出することとなりました。
ちなみに、レンタカー屋なら町田駅前に行けば、いくつかあるんだけど、コスパ重視の穴ぼこ生活なら、ここは格安レンタカーでしょ!ってことで、半日借りても2,600円という相場の約半額というリーズナブルな格安レンタカーをゲットすべく、駅とは正反対の方向に向かうことに。
なんせ、我が家からでも徒歩20分ぐらいあるような辺境なガソリンススタンド内に件の営業所が併設されているので、金額はお手軽なんだけど、営業所に行くのは、残念ながらお手軽という訳にはいかないんだよね。
いっそのこと、営業所まで行くのにレンタカーを借りて行きたいんぐらいなんだけど(爆)
って、一体なんのこっちゃ(笑)

でもって、ひと汗かいて車を借りてくると、予定よりも遅れて11時前に町田を出発。
って、まぁ、穴ぼこ嫁がドタバタ走り回って出遅れるのは毎度のことなんだけど、一方の穴ぼこオヤジの方はというと、ベランダにある物置の奥を漁ってたら思いのほか時間がかかる羽目に。
というのも、レンタカーにカセットテープが聴けるカーステが付いていたので、慌てて物置の奥から埃を被った「マイコレクションテープ」を数十年振りに引っ張り出してきちゃったもんだから、えらい時間がかかちゃった(笑)
そんな訳で、無駄な準備が整ったところで、いざ出発!

ちなみに「都民の森」がある檜原村までは、国道16号を北上し八王子バイパスを抜けると、東京サマーランドの脇を経由して檜原街道をひた走るという、片道90分ほどのルート。
でも、心配ご無用。
穴ぼこオヤジコレクションテープを聴いていれば、あっという間に着いちゃうこと間違いなし!(笑)
と、ウキウキ気分で走り出すと、快適なドライブだったはずが、やがて苦痛に満ちたものに?!

というのも、カーステからゴキゲンなナンバーを聴かせてくれる「マイコレクションテープ(若かりし頃の穴ぼこオヤジエディション)」のはずが...
いや、実際、カーステからは、確かにゴキゲンなナンバーが響いてはきてるんだけど、なんというか、あまりにゴキゲン過ぎるというか、まさに90年代前後のトレンディドラマの如く、コンサバなナンバーが延々と続く、それこそ、曲間にクリス・ペプラーが今にもしゃべりだしてきそうな選曲になっていて、もはや、なんの罰ゲームですか?的な気分に陥っちゃった(笑)
おそらく、穴ぼこ学生時代に編集したカセットテープだと思うんだけど、ホットドッグプレス的な童貞の妄想と、若造が思いっきり背伸びしてます感が混ざり合ったようなナンバーがたっぷり収録されていて、聴いているうちに、我ながら、ハンドルを握るどころじゃなくて、手で耳をふさぎたくなる衝動にかられてしまったよ(汗)
てか、当時はモラトリアム真っただ中で、学生生活をこじらせながら4畳半に引きこもっていたはずなのに、マイコレクションテープの中だけは、横浜ベイブリッジをオープンカーで疾走するような、めっちゃリア充な世界が悲しいほどに詰まっていて、もはやこっぱ恥ずかしいを通り越して、イタ過ぎるとしか言いようがなかったね(泣)
いやぁ、甘酸っぱいなんてもんじゃなくて、しょっぱくて仕方がなかった。
いくらなんでも、こじらせ過ぎだぞ25年前の俺!
ちなみに、その間の穴ぼこ嫁の反応はというと、そらまぁ冷ややかな目をしておりました(爆)



ド、ド、ドライブ系って!?懐かしむどころか、恥ずかしさが襲ってくる(汗)


ちなみに、こんな曲とか

こんな曲とかが

延々と入ってた(爆)


そんなこんなで、山に登る前から既にぐったりとしながら「都民の森」に到着(笑)
果たして自然と触れ合えるメンタリティなのか??
と気を揉んだのも束の間、駐車場に降り立つと、爽快な山の景色が、淡いトラウマを吹き飛ばすように出迎えてくれました(笑)



秋の自然がまんまお出迎え


そこで、当初の予定では「セラピーロード」をメインにした山歩きのつもりで来たんだけど、到着するや否や、すっかりテンションが上がってしまった穴ぼこ嫁のオーダーで、思い切って「ブナの路」のトレッキングコースを行ってみることに。
正直、今の穴ぼこ夫婦には、ちとハードかなとも思ったんだけど、ショートカットして戻れるようなルートもいくつかあったので、とりあえずエリア内にある三頭山の山頂を目指して行けるところまでトライしてみようと、いざ山歩きを開始!。



標高差約500m、全長約9kmぐらい?の三頭山を周回するブナの路コース


紅葉が見頃の時期だったんで混雑を覚悟してたんだけど、スタートしたのが昼過ぎだったのと広大な敷地だからなのか、思ってたよりはスムーズに登れるぞ!
で、スタートしてからずっと続く急勾配に苦労したものの、綺麗な紅葉と空気が穴ぼこ夫婦を後押ししてくれたようで、なんとか登り切ることができました。



中腹辺りが一番色づいてた


そういえば、登っていて思ったんだけど、以前の山登りでもそうだったように、犬を連れて登っている人をよく見かけるようになったよね。
今回も、何度か出くわしたんだけど、中には室内で飼っているような小型犬にも出会ったりで、穴ぼこ嫁なんかは、そんな犬とじゃれ合って戯れてたり、一方、穴ぼこオヤジは、こんな小さなワン公が登れて、俺(ブタ)様に登れない訳はない!と妙なライバル心を密かに燃やしてみたりしておりました(笑)

で、子犬に負けじと急勾配を登り終えると、見晴し小屋や展望台などで一息ついたり、でもって山頂までなだらかな登り道が続くコースになっていたので、中盤以降は割と楽に登れることができました。
あと偶然にも、時間帯がなせる技だったんだけど、山頂方向が、丁度、西に傾き始めた太陽と重なっていたので、天空を目指す如く、まるで日差しに導かれるように山頂を目指せたのも、疲労感を吹き飛ばすのに一役買っていて、何気に心地良かった。



展望台からの景色を写している穴ぼこ嫁を写してみたの図(笑)



都心に向かって抜けるような青空が広がる



山頂付近になると紅葉も終わっていて、白樺が目立つようになっていた


んな訳で、約2時間半の道のりを経て山頂に到着!!
...と思いきや、実はこの「三頭山(みとうさん)」、その名の通り山頂が3か所ある山だったりするんだよね。
なので、最初に到着したのは、そのうちの一つに過ぎない東峰だったので、残り2つの頂を目指してもうひと踏ん張りすることに(笑)
そんでもって、2つ目の中央峰を経て、最後の頂となる西峰に到着すると、そこには思いもよらぬ絶景が!!!



天空の地を目指して歩く穴ぼこ嫁、そしてその先には...









なんと富士山!!
う、う、美し過ぎる...(泣)

おいおい、こんな眺望が拝めるなんて、パンフレットやホームページのどこにも見あたらなかったぞ。
普通に考えてみれば「都民の森」最大級のアピールポイントだと思うんだけど、なんで載っけてないの?
お陰で、不意を突かれた分、余計に感動できちゃったけど(笑)

って、まさか富士山のように見えて実は全然違う山ってこたぁないよね(汗)
もしくは、銭湯みたいに絵師が書いた巨大な看板だったりとか?
いやホント、構図があまりにも完成されていて、目の当たりにしている光景が現実とは思えない気分になったのだけは確か。



まるで絵画のよう。これって1枚のキャンパスに収まるように辺りを整のえてる?


それにしても、返す返すも、なんでまた「都民の森」は、この眺望のことを一切触れていないのか不思議でしょうがない。
むしろ、あえて触れないようにしているとすら思えるのだけど...



どっからどう見ても、やっぱ富士山だよね?(汗)
この絶景を売りにしなくでどうすんの?!それとも滅多にお目にかかれない景色だったりするのかなぁ


もしかして、山梨県の景色なぞ、東京都の誇りにかけて「都民の森」の売りにすることは許されないってこと?
なんか、冗談のような本当の話の気がして怖いんだけど(笑)
いずれにしても、何らかの思惑があるとしか考えられないんだけど、実際のところはどうだったのか、めっちゃ気になる。

と、あれこれ思いを巡らせている間にも、日が沈み出したので、慌てて下山を開始することに。
そういば、まだ「セラピーロード」も、お勧めスポットの「三頭大滝」も行ってないので、先を急がねば!

ということで、そそくさと下山を始める穴ぼこ夫婦。
下りのルートは、上りほどの急勾配はさほどないものの、岩山を削ってできたからなのか、固い地面の上に石を敷き詰めたような登山道になっていて、ウォーキングシューズという軽装備で訪れた穴ぼこオヤジからすると、明らかにオーバーワークな状態(汗)
一方、するすると降りていく、前世は間違いなく小動物だったであろう穴ぼこ嫁(笑)



標高が下がった場所では、ようやく紅葉が始まろうとしていた




軽快に降りていく、前世は小動物と思しき穴ぼこ嫁


そんなこんなで、日が暮れる前に、なんとか「セラピーロード」へ辿り着くことが出来ました。
で、後は「三頭大滝」を残すのみ。

ちなみにその「セラピーロード」なんだけど、下ってきた石路とは打って変わって、木製のチップが路面全体に敷き詰められた、なんとも、ボロボロになった穴ぼこオヤジの下半身に優しい仕様になっていて、これが思いのほか助かった(笑)
てか、そもそも「セラピーロード」とはなんぞやって話なんだけど、なんでもNPO団体*4が審査の上、認定を行っている、心理学的、科学的に基づいた、リラックス効果の得られる散策コースなんだとか。
要は森林浴の出来る場所を客観的に評価して認定することで、自治体の町興しに活用しているってことなんだろうね。
で、それなりに認定基準も厳しいようで、様々な自治体が認定を受けて、今や全国*5に広がっているらしい。



セラピーロードを歩く小動物



とてもリラックスできそうもない文言が...「火の海」って?!(汗)


そんな訳で、どんだけ癒してくれるん?と期待して歩いてたんだけど、穴ぼこオヤジ的には、それほどリラックス効果を実感することは無かったかなぁ。
ただし、足の疲れだけは幾分癒されたけど...(笑)

で、最後に、セラピーロードの道中にある「三頭大滝」に立ち寄って、本日の山歩きは、これにて終了。
日暮れと同時に無事、駐車場へ戻ってくることができました。


これまた、紅葉と相まって、絵になる滝だった



三頭大滝を橋の上から眺める小動物



それにしても、本当に天気が良い日だった


当初はセラピーロードだけのつもりが、結局はトレッキングコースを走破してしまった穴ぼこ夫婦(笑)
ただし、思いのほかダメージを感じることもなかったので、車でアクセスしたのが良かったのかもしれないね。

そんな訳で、都民として東京都の施設を十分に堪能させてもらいました(笑)
各施設、コースの整備も行き届いているし、色々なレベルで楽しめるコースもあって、さすが税金で賄われているだけのことはありますな(笑)
唯一、草木の揺れる音や鳥のさえずりよりも、峠道を爆走するバイク音が辺りに響き渡っていたのが残念なポイントだったね。
ある意味、これも東京の一面なのかもしれないけど...

とはいえ、天候にも恵まれて紅葉も綺麗だったし、おまけにあんな富士山に出会えるとは!
思い立って行った割には、充分お釣りがくる穴ぼこ夫婦の山歩きでした。



下山してなお、登山口に設けられていた遊具で遊ぶ小動物


それにしても、山歩きになると、どこからともなくパワーがみなぎりだす穴ぼこ嫁には毎度びっくりさせられる。
いや、元気なのはありがたいんだけど、願わくば、日常生活にもそのパワーをいかんなく発揮して欲しいところなんだけどねぇ(笑)



 

*1:以前、ブログネタにしたことも http://d.hatena.ne.jp/divot/20120905/p1

*2:都民の森HP http://www.hinohara-mori.jp/

*3:その知人と山登りをした時の穴ぼこブログ http://d.hatena.ne.jp/divot/20131223/p1

*4:セラピーロードを認証している「森林セラピーソサエティ」のサイト http://www.fo-society.jp/index.html

*5:セラピーロードやセラピーロードを有するセラピー基地という認定受けているが全国に60ヶ所もあるのだとか