穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

いよいよラグビーワールドカップ

深夜にテレビの前で号泣してから4年。
ってそう、ラグビーワールドカップ史上、もっとも世界を驚かせたであろう、日本代表が強豪の南アフリカ代表から勝利を収めたあの試合から4年を経て、遂に明日、ラグビーワールドカップが日本で開催されるのだ。
第1回大会から欠かさず見てきた穴ぼこオヤジからすれば、まさに極東の地で、しかもラグビーの強豪国でも無かった日本で、ワールドカップが行われる日が訪れるなんて、まさに夢のようなお話。
それこそ、ワールドカップが開かれるようになってからというのも、世界との差は開くばかりで、日本のラグビーが廃れてもおかしくはない危機的な時代を迎えていたこともあっただけに、日本大会の誘致しかり、それ以降の強化が着実に実を結びつつある現状には、もはや感動すら覚えるね。

ただねぇ、ラグビーファンからすれば待ち遠しくて仕方の無いワールドカップではあるのだけど、日本で初めて開かれる割には世間の盛り上がりは今一つな感じで物足りない。
というのも、放映権や商標権の関係で権利関係の運用がかなり厳格らしく、ワールドカップの盛り上がりに水を差す変な流れもあったりするんだよね。
欧州のようなラグビー文化が根付いていない日本で、それこそ大会名称の仕様にすら制限を設けてしまっては、広がるものも広がらないと思うのだけど...

headlines.yahoo.co.jp

そんな一方で、チケットのなんと取り辛かったことか。
一般販売が開始される前の開催地先行販売の抽選から、鼻息荒く友人も巻き込んだりして様々なカードを応募したものの、当たったのは準々決勝の1試合のみ。
で、その後、一般販売に至るまであらゆる販売方法に従ってはみたんだけど全くゲットできず、最後の頼みの綱の公式リセールで、日本戦をなんとか確保するなど、都合3試合を辛うじてゲットするに至りました。
お蔭で、当初、一緒に観戦するはずだった件の友人は途中で離脱し、代わりに別の友人を誘ってみたものの、連番のチケットをゲットするには時すでに遅し。
ってな訳で、最終的に3試合全て一人ぼっちで観戦しに行くことに。
と言いながら、まだ時間があるので、準決勝のチケットを諦めずに狙うつもりではいるのだけど...

それにしても、世間の反応の薄さとチケットの取り辛さの温度差は一体なんなのだろう?
それこそ、大会が始まって日本代表が勝ち進めば、一気にお茶の間も湧くのかもしれないけど、ゴルフのシブコフィーバーしかり、一過性の現象は、結局、焼け野原を作ってしまいかねず、次に繋がらないので、あんまりいい気はしないんだよね。

思うに、最近の日本って、やたら伝統を誇りたがる割に、文化を育むことが下手くそなのはなぜ?
社会や政治の劣化と関係しているのかね。
それこそ、日本のラグビーの低迷期と言われる頃が、森喜朗元首相が日本ラグビー協会の会長を務めていた時期とが妙にシンクロしちゃってるのは単なる偶然なのだろうか?
一方で、日本に大会を誘致したのもこれまた森会長の時代でもあるので、まぁひっくるめて考えると、まさに日本の政治家を物語る出来事にはなっちゃってるんだけど。

そういった意味でも、歴史に学ぶべく、NHKで過去の日本代表のラグビーの試合を取り上げた番組がいくつか放送されていたんだけど、これがどれも見応えがあって面白かった。

www.nhk.or.jp

www.nhk.or.jp

思うにラグビーって、他のチームスポーツと比べても、自主性と規律性という相反する要素が高い次元で求められる競技だと思うのだけど、だからこそ、お国柄、即ちのその国の社会性が透けて見えてくるのが面白んだよね。
で、いずれも番組でも一致していたのは、ラグビーの競技性と日本の特徴や強みが見事に重なり、まるで蟻が象を倒すような試合が繰り広げられ、そしてそれが偶然ではなく必然であったというストーリーが描かれていて、目頭を熱くしながら見入ってしまった。
本当の成果とは、積み重ねた物でないと得られないことを教示しているように思えて、番組を見ながら、嗚呼、だから穴ぼこオヤジはラグビーが好きなんだなぁと、改めて思い知らされたね。

特に印象的だったのは、ドラマ「ノーサイドゲーム」ですっかり時の人になってしまった元日本代表の広瀬俊朗が、日本に歴史的な敗北を喫した南アフリカチームが試合終了後に、日本チームを祝福する態度を魅せたことを驚きを持って語っていたのだけど、まさにラグビーの神髄ともいえる「リスペクト」が感じられるエピソードで、思わずグッときてしまった。
そもそも彼は、エディ・ジョーンズ監督の下で代表のキャプテンを任されていたのに、ワールドカップを前にして、突如、スピード不足を理由にレギュラーから外されてしまうのだけど、そこから代表に残って、あえて日本チームを支える役回りを引き受けてたんだよね。
南ア戦の勝利の裏には、そんな彼をリスペクトすべく、広瀬さんの為にも勝つぞ!という強い想いがチームの原動力にもなっていたのは漏れ伝わっていたのだけど、そんな彼が、ワールドカップの舞台に立てなかった悔しさや、南ア戦に勝利した喜びよりも、試合後の南アチームのリスペクトな振る舞いに感銘を受けていたなんて、あたしゃ、そんな広瀬にリスペクトだよ!

ちなみに穴ぼこ嫁は、ノーサイドゲームの広瀬演じる浜畑にハマっておりました(笑)
たしかに、彼の芝居には普通の役者では決して出せないであろう、業(ごう)のような凄みが醸されていて、彼のラグビー人生がなせる業(わざ)だったとしか思えなかったね。
でも、やっぱり、池井戸潤のドラマは心のどこかで強い抵抗感を感じちゃって、素直に楽しめないんだよなぁ。
なんか社会の歪が視聴率となって表れているように思えて仕方がない。
池井戸ドラマが話題になればなるほど、それだけ世の中の理不尽さや不公平感が炙り出されるようで、尚且つ、感情表現でカタルシスを解消させる演出が露骨すぎて、見ていてちょっと辛くなるんだよね。
ラグビーがそうであるように、世の中って、そんな単純な話じゃねぇぞ。
あと、大泉洋がどう見ても、経営戦略室のエリートサラリーマンには思えなくて、サラリーマンコントを演っているようにしか映らなかった。

ただ、ドラマの最後でも語られていたように、ノーサイドの精神しかり、リスペクトだったり、多様性だったり、自制心だったり、まさに今の世の中に必要なエッセンスがラグビーにはたっぷり詰まっていることだけは確か。
今回のワールドカップを通じて、そんな気づきをもたらせてくれることに期待したいところなんだけど、日本代表が活躍すればするほど、国籍やタトゥーにいちゃもんつける、ネット脳に侵された連中が一杯湧いてきそうでなんだか心配。
残念ながらそんな連中をリスペクトする気にはなれそうもないよ。

さて、そんなラグビーワールドカップだけど、穴ぼこオヤジは、世界ランク1位になったばかりのアイルランドスコットランドというライバル関係の強い試合を見にいく予定。
しかも、この試合の勝敗とチームの仕上がり具合によって日本戦の行方も占える一戦にもなるので、色々と見どころが多そうで楽しみ。
そして、恐らく今大会の最大の見せ場になるであろう、決勝トーナメント進出を掛けた大一番、日本対スコットランド戦を、なんとメインスタンドの3列目辺りで見に行ってきます。
なんせ穴ぼこオヤジの全財産を掛けて手にした良席なんだから、一生を棒に振っても構わないと思える試合になっちくれい!(笑)
あと、トンプソン・ルークの最後の勇姿も見届けないとね。
チャンスとピンチに必ずいてくれる選手なので、彼の存在無くして、日本代表の勝利はありえない。

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いやホント、興奮が止まらん。
早く、明日が来ないかなぁ~
って、昼間はゴルフに行ってくるんだけどね(爆)