穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

産業ロックは永遠に不滅なのだ!

サバイバーのジミ・ジェイミソン、急逝
サバイバーのリード・シンガー、ジミ・ジェイミソンが日曜夜(8月31日)、自宅で亡くなっているのが発見された。心臓発作だったとみられている。まだ63歳だった。

TV神奈川の長寿番組「Billboard TOP40」をダラダラと見ていたところ、番組内の小ネタ情報で突然の訃報を知り、思わず声を上げてしまった。
穴ぼこ的には、とうの昔に過去のアーティストだったんだけど、数十年前の暗〜い穴ぼこ青春時代を影で支えてくれていたのが、何を隠そう、この「サバイバー」だったんだよね(笑)

で、「サバイバー」というと、映画ロッキーの主題歌でしか知らない人がほとんどで、日本ではあまり人気の無いアーティストだったように思うのだけど、穴ぼこ的には、そんな彼等の知られざる楽曲にハマってしまった、数少ない?サバイバーファンの一人なのでした。
ちなみに、無名時代のデビューアルバムから全盛期のアルバムまで、全部アナログレコードで持ってたりします
(笑)
それこそ音楽ファンの中には、彼らのような音楽を産業ロックや商業ロックと言って揶揄する向きもあったんだけど、むしろ、穴ぼこ的にはそんな産業ロックに魅力を感じずにいられなかったんだよなぁ(笑)
だもんで、当時は、音楽の話が合う友達なんて誰一人いなかった(汗)
てか、そもそも友達がほとんどいなかったんで、それ以前の話だったんだけどね(爆)

そんなこんなで、商業性、もしくは大衆性を意識して作られたと思われる産業ロックに対して、いわゆるロックファンが、創造性を欠いているなどして受け入れ難いと感じるのも、まぁ、わからなくはないけれども、大衆向け、即ちメロディアスであったりキャッチーであったりすることも音楽には必要な要素である訳で、いやむしろ、あらゆる音楽にとって、そういったポップな要素こそ、必要不可欠なものなんじゃないかなと穴ぼこ的には思うのです。

話が逸れちゃうけど、例えばAKB48の音楽を商業的だと批判することは簡単だけど、楽曲そのものは、ポップな要素をうまく取り入れていたりして、音楽的にはよく考えて作られている楽曲だったりするんだよね。
それこそ、最近、世界的な話題を振りまいている「BABYMETAL」に至っては、へヴィなサウンドに、アイドルというポップな存在をそのまま放り込んじゃったりしている訳で、結果、ミュジーシャンやメタラーをも引き付けてしまうポップアイコンとしての効果を生みだしてたりして、そういった意味でも、一概に産業ロックと称して、商業性や大衆性を軽んじるのって、どうも筋違いなような気がしてならないのだけど...
ちなみに、産業ロックって言葉なんだけど、聞くところによると渋谷陽一が言いだしっぺらしい。
どうりで、その当時からロキノン系が好きになれなかった訳だ(笑)

で、サバイバーに話を戻すと、彼等がユニークだったのは、ギターロックバンドのイメージがある割に、やたらキーボードのアレンジの比重が高いアーティストであったこと。
恐らく、キーボードを担当していた、ジム・ペトリックが楽曲制作で中心的な役割を担っていたからと思われるのだけど、それこそ、代表曲「Eye of the Tiger」が入っているアルバムには、キーボードのアレンジを全面にフィーチャーし、ギターの存在がまるで感じられないロックナンバーなんかも収録されていたりして、ちょっと異色なバンドではあったんだよね。


ロックバンドなのにギターの音が入ってない?!

で、初代のボーカルに変わって、今回急逝したジミ・ジェイミソンが新たなボーカルとして加入し、女性姉妹ロックバンド「HAERT」の復活作を大ヒットさせたロン・ネビソンをプロデューサーに招いて制作するようなってから、バンドの全盛期を迎えることになるのだけど、そんな時にリアルタイムで出会ったのが「Vital Signs」という彼等の傑作アルバムで、まさに産業ロックの名に恥じない、捨て曲無し、どの曲もシングルカットしても売れそうな、ポップでキャッチーでメロディアスな楽曲に、たわいの無い歌詞が満載のロックアルバムとなっていたのでした(笑)
当時は、文字通り、レコードが擦り切れる程、繰り返し聴いていたし、それこそ退屈な授業の時には、開始のチャイムと同時に脳内で1曲目から再生を始めて、終了のチャイムが鳴り響くと同時に、最後の曲も脳内で終わるという、フルアルバムの脳内再生でもって退屈な授業をやり過ごすハイレベルな落第生として過ごしておりました(笑)

そういえば「Vital Signs」のヒットを受けて、唯一の来日公演を行っているのだけど、当時の穴ぼこ高校生には敷居が高くて行けなった記憶も。
ただ、かなりジミ・ジェイミソンの喉の調子が悪かったらしく、来日公演の出来としては今一つだったなんて話も聞いたことがありました。
ちなみに、その来日時に、同級生の知り合いの寿司屋にサバイバーのメンバーが訪れるという出来事があって、その翌日に教室でわざわざ教えてもらった事を、今、数十年ぶりに思い出してみた(笑)

こうして考えると、サバイバーのライブを見る機会は、後にも先にもその一度しかなかった訳で、ジミ・ジェイミソンの訃報に接して、あの当時の思い入れが蘇るのと同時に、今にして思えば、ライブに行っとけばよかったなぁと思う穴ぼこオヤジなのでした。
少なくとも、今無人島に行くのだとしたら、アルバム「Vital Signs」を持っていくのは間違いないだろうね。
だとすると、レコードプレーヤーも持って行かないと(爆)


穴ぼこイチオシの曲。これを見ると、それほどジミの声の調子が悪かったようには聞こえないんだけど、実際はどうだったのだろう?
いずれにせよ、合掌。