穴ぼこ生活

穴ぼこの空いた数だけ書き記すお気楽ブログ。穴ぼこ人生ここに極まリ!

第13回はだの丹沢水無川マラソン大会

「スタートまであと2分!」

ラソン大会のスタートまでの残り時間を告げる場内アナウンスが流れていたその頃、スタート地点でやる気をみなぎらせる穴ぼこオヤジの姿が...そこにはありませんでした(汗)
じゃぁ、いったいどこで何をしていたのかと言うと、隣接する体育館の男子トイレで、必死に股間をまさぐっておりました(爆)

と、ここで話をちょいと戻すと。
大会当日の朝、スタート前に体が冷えるのも嫌だったので、一緒に参加するM本クンと当初の予定よりも1本遅らせた電車に乗るべく、小田急線の町田駅で待ち合わせて秦野駅に向かうことに。
で、秦野駅に到着すると、既に改札の前からマラソン大会用のシャトルバスを待つ数百メートルの行列が...
というのも、マラソン会場まではシャトルバス以外のアクセス方法がほとんどないんだよね。
そんな訳で、ある程度の混雑は覚悟していたのでここまでは想定内だったんだけど、5分おきに出発するとされているはずのシャトルバスが一向にやって来ないという想定外の事態が(汗)
で、結局、20分ほど待った後シャトルバスに揺られて、やっとこさ会場に到着するや否や、人混みに流されるように受付を済まし、隣接の体育館でランニングウェアに着替えていると「スタートまで残り10分!」との場内アナウンスが。
で、慌ただしく着替えを済ますと、もはや荷物を預けている暇はおろか準備体操をする時間すら無い状況で、とりあえず必要な物だけ手にして、荷物をほったらかしたまま急いで体育館を後にする二人。
すると、穴ぼこオヤジが急に大事な忘れ物を思い出す。

「あっ?!オシッコに行ってねぇ」

あまりのドタバタで、尿意をすっかり忘れてた(笑)
とはいえ、スタート時間まで残り数分。
こりゃ間に合わねぇなぁ、とトイレに行くのを諦めようと思ったところで、M本クンが「行っておいた方がいいですよ」との一言。
確かに尿意を抱えて走ることほど辛い事は無いからねぇ。
ということで、ここはひとつ冷静な判断を下し、M本クンとはスタート地点で合流することにして、一人体育館のトイレに駆け込む穴ぼこオヤジなのでした。

で、早速トイレの前に到着すると、既にそこにはご同胞による行列が...
しかも運の悪いことに行列が進む様子が一向に見られない。
そして、その間にも、刻一刻と迫りくるスタート時間&尿意。
はてさてどうする?
と思って、行列の先ををよくよく見てみたら、運じゃなくてウンコ待ちの行列だった(爆)
って、そりゃないよ〜
そんな訳で、ガラガラの小便コーナーに駆けより、すばやく用を足そうとすると...

あれっ?!(汗)

あろうことか、ランニングタイツのウエストの紐が、しっかりと固結びになっとるやないかぁ!!
しかも、明りが暗くて結び目がよく見えないし、そもそも寒さで手がかじかんで指の動きも鈍いし、必死に解こうとするのだけど微動だにしない結び目クン。
あぁ、さっき慌てて着替えた時に固結びにしちゃってたんだ(泣)
そんな訳で、まさに色んなものが差し迫る、焦り度マックス状態に陥り、レース前にして既に最大のピンチを迎え、便器の前で股間を必死にまさぐる穴ぼこオヤジの姿がありました。

ということで、冒頭の「スタートまであと2分!」の所に話が戻るのだけど、なんとか固結びを解いて用を足すと、慌ててスタート地点へと向かいます。
って言っても、そもそもスタート地点って何処にあるんだ?
そう、ご周知の通り、会場に着くや否やドタバタの連続で、スタート場所を確認している余裕なぞ無かったからねぇ。
で、なんとなく適当にそれらしき流れに乗って行ったら、運よくスタートゲートを発見!
ただし、今大会のスタート順は、予想タイム別にブロック分けされているので、自分のブロックの場所を探し出さないといけないことに。
とはいえ、あまりに大勢のランナーが並ぶ大行列に、もはや為す術も無く右往左往するしかない穴ぼこオヤジ。
こりゃ最後列に並ぶしかないかぁ...
と諦めかけていたら、偶然にも、目の前に自分のブロックの行列が突如現れ、スルッと並ぶことに成功!
ふぅ、なんとか間に合ったぁ...

「パァ〜ン!!」

と安堵する間もなくスタートの号砲が鳴り響く(笑)
って、流れ作業にも程があるわ!
まぁ、お陰で凍える暇も無くスタートは出来たけど、なんの準備運動もしてねぇし!と、いきなりぶっつけ本番で始まる3回目のハーフマラソンとなってしまいました。

そんなこんなで、なんとかスタートはできたものの、コース序盤は道幅が狭くてランナーの渋滞が酷い状況になっていて、当初は、前回のレースでの反省を踏まえて、前半からペースアップするレースプランを考えていたのに全く実行できず。
更には、コース中盤からは延々と上り坂が続くので、レース早々にベストタイムの更新を諦める他ない、なんとも残念な展開となってしまったのでした。

いやぁ、それにしても、今回の上り坂は本当にキツかった。
急勾配はあまり無いのだけど、10キロほど延々と続く坂道だったので、体重が重しとなってスピードにも乗れず、後続にはどんどん追い抜かれていく始末で、マジで何度もくじけそうに。
かといって、前を向いて頑張ろうにも、空に続いていくような坂道が目の前に飛び込んできて、心が折れそうになるだけなので、うつむいて、ただひたすら耐えて走るしかなかったんだよね。
それこそ、何度歩いてしまおうと思った事か。


ご覧の通り、6キロ地点から16キロ地点まで高低差約150メートルの上り坂が続く


ただねぇ、捨てる神ありゃ拾う神ありって話で、穴ぼこオヤジを追い抜いていく連中に交じって、人気のある大会なだけに若いオネェチャンの姿もチラホラと。
そんな訳で、上り坂をうなだれながら、視線を落として走っていると...
突如、ランニングタイツでボディラインを露わにしたオネェチャンの御御足(おみあし)が次々と視界に現れてくるではあ〜りませんか!(喜)
すると、これが不思議なもんで、御御足に連れらるように、どこからともなく力が湧いてくるんだよねぇ!(笑)
って、嗚呼、オッサンとは悲しき生き物ですな。
でも、そのお陰で、折れそうになる心を下心が繋ぎ止めるという奇跡の走りで、なんとか長い坂路を走りきることができました♡
まぁでも、今となっては本当に若いオネェチャンだったかどうだかは、神のみぞ知るって話なんだけどね(爆)


そんなこんなで、長く続いた坂道を上り終え、大会名物の吊り橋を渡ると残す距離はあと5キロ。
ここからは、上ってきた分をひたすら下っていく、だらだらと緩い下り坂がゴールまで続きます。
ちなみに、通過タイムをチェックしてみたところ、スローペースで走ってきたと思いきや、何気に悪くないタイム。


秦野の観光名所でもある、山間の頂付近に掛かる「風の吊り橋」
ご覧の通り景観は素晴らしいのだけど、要はここを走らせたいが為にランナーに上り坂を強いらせている気が...(笑)
どの道、上り坂で疲れ切り意識が朦朧としているので、景色を楽しむ余裕なぞまったく無いんだけどね


ということで、ひょっとすると自己ベストも狙えるかも?的な色気が沸き起こり、下りならではの、体重の重さに身を任せたドタバタ走りでここぞとスパートをかけてみることに。
でもこれって、膝や足に大きな負担が掛かる、本来、ランニングではご法度の走法なんだけど、上り坂でほとんど脚を使い切っていたので、もはや、スピードを上げるには、これしか走りようが無かったんだよね。
そんな訳で、まさに、捨て身の走りでみるみるタイムを縮めていく穴ぼこヤジ。
恐らくは、キロ4分台レベルで走ってたと思うんだけど、レース終盤てことを考えると何気に驚異のペース。
今にして思えば、脚力は無くなっていたものの、辛うじてスタミナだけは残っていたので、下りをなんとか走れたんだろうね。
ただし、そんな快走を続けられるほどマラソンが甘い訳は無く、ゴール手前に予想外の軽い上りの箇所があって、ここで完全にバッテリー切れに。
あとは、ホント、雑巾を絞るが如く、僅かに残っている気力を振り絞るようにして、なんとかフィニッシュを果たすことができました。

でもって、肝心のゴールタイムは...?!

おぉ、なんと『1時間47分』の自己ベストを記録!!
しかもラップタイムなら1時間45分が出てる!!!
ちなみに男子40歳代の種目別順位が568人中の190位台で、総合だと1738人中590位台の着順でした。

それにしても、思えば序盤から中盤のレースペース、いや!何よりスタート地点に辿り着くまでのドタバタを考えると、まさか1時間50分を切ってゴールできるとは。
しかもラップタイムで1時間45分が出てるとなると、こりゃハーフ1時間30分台も夢ではないよね?

で、なにより今回走ってみて一番驚いたのが、自分の感覚よりも早いタイムで走れていたこと。
まぁ、コース終盤の長い下りがアシストしてくれたことが大きかったとはいえ、走力がレベルアップしてきているからこそのタイムだと言って良いんじゃないかな。
ちなみに今回走っていて改めて気付いたのだけど、実は上りよりも下りの方がどうも得意らしい。
う〜ん、トレーニングでは上りを鍛えてきたつもりだったんだけど...
いわゆる、デブいランナーの典型的なタイムの出し方ってのがちと情けないけど、好タイムが出たので良しとしますか(笑)

それにしても、今回のハーフマランソン大会は評判通りの良い大会だった。
好天に恵まれたこともあるけど、1キロ毎のコース表示は有難かったし、給水もスポーツドリンクと水の2種類を用意してくれてたりと、上り坂を差し引いても、走りやすい大会だったんじゃないのかな。
更には、レース後には豚汁のサービスもあったり、あと参加賞も、ミズノ製のTシャツや不二家のお菓子一式が入ってる豪華セットだったりで、有名な湘南国際マラソンとバッティングしているにも関わらず、人気があるのももうなずけるマラソン大会でした。


ミズノ製のTシャツはナイス!あと秦野に工場があるらしく協賛の不二家のお菓子詰め合わせが入ってたんだけど、あっという間に穴ぼこ嫁が平らげてしまったので、残骸をパシャリ(笑)
その他、地元秦野のミネラルウォーターやフローリング床用のスプレーなんかも入ってた



ラソン会場の秦野カルチャーパーク内の紅葉


ところで、スタート地点で再会を果たせぬまま号砲を聞いたM本クンはどうだったかというと、中盤で膝を痛めしまったのと、上り坂の場所のカウントを間違えてスタミナを温存し過ぎたらしく、慌てて最後の方の下りで激走したものの1時間40分台は出せなかったとのこと。
おまけに、最後の激走が膝に更なる激痛をもたらしてしまったらしく、今もまだ、足を引きずってるという気の毒な事に。
症状によると、どうやら「ランナー膝(腸脛靱帯炎)」をやらかしたみたい。

一方、穴ぼこオヤジの体は、ありがたいことに、3度のレースを経ても、今のところ大した怪我もせずに走れているので、とりあえずフォームとシューズはフィットしてるってことなんだろうね。
そんこんなで、良い走り収めとなりました。
となると、来年はどうする?って話なんだけど...
ハーフ1時間40分切りを目指せるタイムが出たとはいえ、ここから先の1分を縮めるのには、今まで以上にハードなトレーニングは不可欠になるからねぇ。
それこそ、フルマラソンならサブ4を狙えるレベルに近づいてきてるとは思うのだけど、頑張ってみたいやら、もう頑張りたくないやら、う〜ん、揺れるオヤジ心なのでした。